データのフィルタリング

フィルターの作成は、焦点が絞られた効果的なダッシュボードの構築の不可欠な部分です。フィルターでは、1 つ以上の検索条件を指定して、ダッシュボードのデータの視覚化を可能にするために使用されソース レイヤーのフィーチャを制限することができます。定義した検索条件を満たすレイヤーのフィーチャのみが、ダッシュボードのエレメントをレンダリングするために使用されます。

フィルターは、設計時に、ダッシュボードを構成するときに適用するか、実行時に、対話式ダッシュボードの操作の一部としてセレクターを構成するときに適用できます。

Web マップの操作レイヤーに適用されたすべてのフィルター条件、またはダッシュボード内で使用される Web レイヤー アイテムに適用されたすべてのフィルター条件が使用されるということに注意してください。ダッシュボードで構成したすべてのフィルター条件は、すでに作成されているすべての定義済みのフィルター条件に加えて実装されます。

フィルター条件の構成要素

一般に、フィルター条件は、フィールド名、演算子、および 1 つ以上の値で構成されます。これらは、フィルターを作成するときに表示される 1 番目の設定、2 番目の設定、および該当する場合は 3 番目の設定で、それぞれ指定されます。

condition = <フィールド名> <演算子> <1 つ以上の値>

演算子は、それらの一般的な目的に基づいて、以下のカテゴリに分類することができます。

  • 比較
  • 固定された比較
  • 相対的比較
  • リスト
  • NULL または空の値
  • パターンの一致
  • 範囲値
フィルターを構成するときに、使用できる演算子は、選択したフィールドのタイプ、およびフィールドがコード文字列を含んでいるかどうかによって決定されます。以下の表は、これらの要因に基づいて使用可能な演算子を示しています。

演算子の目的フィールド タイプおよびコード文字列

比較

に等しい

個別値、数値、10 進数、文字列、コード文字列

に等しくない

個別値、数値、10 進数、文字列、コード文字列

より大きい

個別値、数値、10 進数

以上

個別値、数値、10 進数

未満

個別値、数値、10 進数

以下

個別値、数値、10 進数

固定された比較

と等しい

日付

と等しくない

日付

より前

日付

以前

日付

より後

日付

以後

日付

相対的比較

直近のこの期間内

日付

直近のこの期間の前

日付

次のこの期間内

日付

次のこの期間の後

日付

リスト

含む

個別値、数値、文字列、コード文字列

含まない

個別値、数値、文字列、コード文字列

NULL または空

NULL である

数値、10 進数、日付、文字列、コード文字列

NULL でない

数値、10 進数、日付、文字列、コード文字列

空である

文字列

空でない

文字列

パターンの一致

で始まる

文字列

で始まらない

文字列

で終わる

文字列

で終わらない

文字列

を含む

文字列

を含まない

文字列

範囲値

の間にある

個別値、数値、10 進数

の間にない

個別値、数値、10 進数

固定された比較演算子および相対的比較演算子の詳細については、「日付に基づくフィルター条件」をご参照ください。

注意:

フィーチャを効果的にフィルタリングするには、レイヤーが標準化された SQL 機能をサポートする必要があります。

フィルター条件の構成の最後のステップは、1 つ以上の値を指定することです。定義できる値および値の定義方法は、次の表にまとめられているように、選択した演算子の目的によって決まります。

演算子の目的 値を指定するためのオプション

比較

特定の値または別のフィールドを選択します。

固定された比較

期間を選択し、特定の値を入力するか、フィールドを選択します。

相対的な日付の比較

日付の単位乗数を入力し、日付の単位を指定します。

リスト

1 つ以上の値を入力します。

NULL または空

N/A

パターンの一致

照合する値を入力します。

範囲値

下限値および上限値を入力します。

フィルター条件の結合

フィルター条件を結合して複雑な式を作成することができます。フィルターに含めることができる条件の数に制限はありません。条件を結合する場合、[AND] および [OR] という 2 つの論理演算子が提供されます。たとえば、次の式を作成できます。

expression = condition1 AND condition2 OR condition3

[AND] をクリックすると、両方の条件を同時に満たすフィーチャに関する情報がエレメントに表示されます。たとえば、特定の日付で発生し (condition1)、まだ対応されていない (condition2) 緊急インシデントに関する情報をインジケーターに表示する場合、[AND] をクリックして 2 つの条件を結合します。

[OR] をクリックすると、1 つの条件を満たすフィーチャ、もう 1 つの条件を満たすフィーチャ、または両方の条件を同時に満たすフィーチャに関する情報がエレメントに表示されます。たとえば、2 つの特定の日付で発生した緊急インシデントに関する情報をインジケーターに表示する場合は、[OR] をクリックしてそれらの日付の 2 つの条件を結合します。

なお、個別値フィールド タイプ、数値フィールド タイプ、文字列フィールド タイプ、およびコード文字列フィールド タイプの場合、演算子 include または does not include を使用して、条件の結合を避けることができ、これらの演算子では、複数の個別値を入力できます。