ArcGIS Data Store は、Linux および Microsoft Windows 上の ArcGIS Enterprise デプロイメントで使用されるホスティング サーバーのデータ ストレージを構成および管理するアプリケーションです。
ArcGIS Data Store には、次のタイプのデータ ストアを作成するインストールおよび構成環境が含まれています。
最高のパフォーマンスを実現するには、これらのデータ ストアは異なるコンピューターで実行する必要があります。同じコンピューター上で実行した場合、メモリ リソースおよびディスク容量の競合が発生します。
コンピューターに ArcGIS Data Store をインストールしたら、データ ストア構成ウィザードまたは configuredatastore ユーティリティーを使用して、コンピューター上にデータ ストアを作成します。
注意:
- 上記の各データ ストア内のデータには、Web レイヤーを介してのみアクセスできます。
- ArcGIS Data Store を使用してデプロイされたデータ ストアを構成および管理するには、ArcGIS Data Store ユーティリティ、データ ストア構成ウィザード、または REST コマンドのみを使用します。
- 11.5 にアップグレードしたデプロイメントには、タイル キャッシュ データ ストアも含まれる場合があります。 ArcGIS Enterprise 11.5 はタイル キャッシュ データ ストアがサポートされる最後のリリースです。 詳細については、「タイル キャッシュ データ ストアの非推奨のお知らせ」をご参照ください。 タイル キャッシュ データ ストアに保存されたホスト シーン レイヤー キャッシュがある場合、オブジェクト ストアを構成し、このリリースでホスト シーン レイヤー キャッシュを移行する必要があります。
次の表は、タイプ別のデータ ストアがどのタイプのサービスで使用されるかを示したものです。 各タイプのデータ ストアを必要とする機能の詳細については、「ArcGIS Data Store が必要なアプリと機能」をご参照ください。
レイヤー/サービスのタイプ | 使用されるデータ ストアのタイプ | データ ストアの内容 |
---|---|---|
ホスト 3D Tiles レイヤー | オブジェクト ストア | 3D キャッシュ |
ホスト フィーチャ レイヤー (フィーチャ サービス) | リレーショナル データ ストア、オブジェクト ストア | リレーショナル データ ストア - ベクター ジオメトリおよび属性、および添付ファイル (使用される場合) オブジェクト ストア - 指定したサブレイヤーに対して作成されたクエリからのキャッシュされたデータ |
ホスト時空間フィーチャ レイヤー (フィーチャ サービス) | 時空間ビッグ データ ストア | 時空間のドキュメント |
ホスト フィーチャ レイヤー (シーン サービス) | オブジェクト ストア、タイル キャッシュ データ ストア* | シーン キャッシュ |
ナレッジ グラフ (ナレッジ グラフ サービス) | グラフ ストア | ナレッジ グラフ |
ビデオ サービス | オブジェクト ストア | ビデオ BLOB および関連付けられているビデオ サービスのメタデータ ファイル |
* 既存のホスト シーン レイヤーのキャッシュは、オブジェクト ストアに移行するまでタイル キャッシュ データ ストアに残ります。 新しいすべてのホスト シーン レイヤーのキャッシュは、オブジェクト ストアに格納されます。