コマンド ライン パラメーターを使用することで、インストール ウィザードを使用せずに ArcGIS Video Server のインストールと認証が実行できます。
ヒント:
使用するインストール モードによって、デフォルトのアンインストール モードが決定されます。 たとえば、コマンド ラインからサイレント インストールすると、デフォルトのアンインストール モードがコマンド ラインからのサイレント アンインストールに設定されます。
インストールの準備
ArcGIS Video Server をインストールする前に、次の手順を実行します。
- My Esri にサイン インして次のファイルを取得します。
- ArcGIS Video Server ソフトウェアのダウンロード
- 認証ファイル
- 使用しているコンピューターがシステム要件を満たしていることを確認します。
- ArcGIS Video Server をインストールするコンピューターでポート 21080 と 21443 が利用可能であることを確認します。
ポート 21443 は、ArcGIS Web Adaptor (使用している場合) または外部クライアントからアクセス可能である必要があります。 ファイアウォールが ArcGIS Web Adaptor または外部クライアントの間にある場合、ファイアウォールでポート 21443 を開きます。
ArcGIS Video Server のサイレント インストール
デフォルトでは、ArcGIS Video Server は ${HOME}/arcgis/video にインストールされます。
ArcGIS Video Server のサイレント インストールを実行するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Video Server を実行するユーザーとしてコマンド シェルを開き、My Esri から ArcGIS Video Server の tar.gz ファイルをダウンロードしたディレクトリを参照します。
- 次のコマンドを使用して、tar.gz ファイルの圧縮を解除します。
tar -xvzf ArcGIS_Video_Server_Linux_<version>.tar.gz
- ファイルの圧縮を解除したディレクトリを参照して、<untar directory>/Documentation/EULA.pdf を参照し、ライセンス契約に同意します。
- このディレクトリからサイレント セットアップを実行し、.prvc ファイルを使用して認証します。
構文は次のとおりです。
<untar directory>/Setup -m silent -l yes -a <full path to .prvc file>
コマンド ライン ツールのパラメーターは、次のとおりです。
パラメーター 説明 -m; --mode MODE (オプション) silent と GUI のいずれかのインストール モードを指定します。 デフォルトは GUI です。
-l; --license-agreement CHOICE (サイレント モードの場合は必須) Esri マスター契約 (E204、E300) を読み、同意したかどうかを指定します (yes または no)。 いつでも使用許諾契約書を確認できます。
-a; --authorization-file PATH_TO_FILE (オプション) Esri が提供する認証ファイルまたはプロビジョニング ファイルの絶対ファイル パス。
このパラメーターを使用しない場合は、次のセクションで説明されているように、インストール後にソフトウェアを認証する必要があります。
-d; --directory DIRECTORY (オプション) デフォルトでは、ArcGIS Video Server は ${HOME} ディレクトリにインストールされます。 このパラメーターを使用して別のインストール ディレクトリを指定します。
パス /arcgis/video/ はインストール ディレクトリに追加されます。
インストール ディレクトリ名には小文字を使用します。 インストールに付属のサンプルやデータのデータ パスは小文字でなければなりません。
-v; --verbose (オプション) インストーラーを冗長モードで実行します。
-h; --help コマンド ライン ヘルプを表示して、終了します。
-e; --examples 各オプションの使用例を表示し、終了します。
- systemd サービスが ArcGIS Video Server 上でプロセスを読み込んで管理することを許可するように、OS の権限を変更します。 この操作により、サービスはコンピューターの起動後すぐに開始されます。
- ターミナルで、ルート ユーザーに切り替えます。
- <ArcGIS Video Server install directory>/framework/etc/scripts/agsvideo.service ユニット ファイルを /etc/systemd/system にコピーし、この再配置されたファイルのファイル権限を 700 から 600 に変更します。
- ルート ユーザーのままで、次のコマンドを実行します。
$ systemctl enable agsvideo.service
- systemd サービスを再起動してそのステータスを確認し、このサービスが適切に構成されていることを確認します。
$ systemctl stop agsvideo.service $ systemctl start agsvideo.service $ systemctl status agsvideo.service
- root ユーザー セッションを終了します。
- オペレーティング システムを再起動し、ArcGIS Video Server が正しく起動することを確認します。
ソフトウェアのサイレント認証
インストール中にソフトウェアを認証しなかった場合、次の構文を使用してソフトウェア認証を実行し、ArcGIS Video Server のサイレント認証を実行します。 次のコマンドを実行して、認証用のすべてのオプションを表示します。<ArcGIS Video Server install directory>/tools/authorizeSoftware --help
ディスプレイのない環境における認証
プロビジョニング ファイル (.prvc) を使用すると、ディスプレイのない (ヘッドレス) 環境でも ArcGIS Video Server を認証できます。
- ArcGIS Video Server のインストールが完了したら、プロンプトから次のコマンドを実行します。
<ArcGIS Video Server installation directory>/tools/authorizeSoftware -f <full path to the .prvc file> -o <full path to authorization file output>
- 出力情報ファイルが作成されたら、次のいずれかを実行します。
Esri カスタマー サービス Web サイトに移動し、指示に従って、認証情報ファイルをアップロードしてから、.prvc 認証ファイルをダウンロードします。
認証情報ファイルを電子メールで authorize@esri.com に送信します。Esri から .prvc 認証ファイルが返信されます。
- .prvc 認証ファイルを取得したら、authorizeSoftware スクリプトをもう一度実行してファイルを処理し、サーバーの認証プロセスを完了します。
<ArcGIS Video Server installation directory>/tools/authorizeSoftware -f <full path to the .ecp file>
ArcGIS Video Server をインストールするコンピューターごとに、このワークフローを繰り返します。
ArcGIS Video Server をインストールしたら ArcGIS Video Server サイトを作成します。