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ArcGIS Enterprise Builder のインストール

以下の手順は、1 台のコンピューターへの ArcGIS Enterprise Builder のインストール プロセスを示したものです。

ArcGIS Enterprise Builder のインストールの準備

ソフトウェアをインストールするためにビルダーを準備するには、次の手順に従います。

  1. ArcGIS Enterprise Builder のインストール先とするコンピューターの認証ファイルを取得します。
  2. ArcGIS Enterprise Builder のインストールを行う環境がシステム要件を満たしていることを確認します。
  3. 管理者権限のあるユーザーでログインします。
  4. コンピューター上で起動している他のアプリケーションをすべて終了します。
  5. ArcGIS Enterprise Builder セットアップをダウンロードしたフォルダーを参照します。または、ArcGIS Enterprise Builder メディアを適切なドライブに挿入して、セットアップ プログラムを自動起動します。

これで、ArcGIS Enterprise Builder をインストールする準備が整いました。

ArcGIS Enterprise Builder のインストール

ソフトウェアの準備ができたら、ビルダーをすぐに実行できます。

  1. セットアップ プログラムのダウンロードが終了すると、セットアップ プログラムが自動的に起動します。 セットアップ プログラムが自動的に起動しなかった場合は、セットアップ ファイルのダウンロード先を参照して選択し、[Builder.exe] をダブルクリックします。 お使いのコンピューターがシステム要件を満たしていない場合は、セットアップ プログラムによって通知されます。

  2. インストール中に、マスター契約書の内容に目を通して合意します。合意しない場合は、終了してください。

  3. ArcGIS Enterprise Builder のインストール場所を指定します。 デフォルトの場所は、C:\Program Files\ArcGIS です。 ArcGIS Enterprise のすべてのコンポーネントは、この場所のサブディレクトリにインストールされます。 Portal for ArcGIS および Portal for ArcGIS Web スタイルは \ArcGIS\Portal にインストールされ、ArcGIS Server\ArcGIS\Server にインストールされ、ArcGIS Data Store\ArcGIS\DataStore にインストールされます。

    Portal for ArcGIS データベース サービスでは、ユーザーが生成したコンテンツ、および最初にインストールされるデフォルトのコンテンツを保存するディレクトリが使用されます。 コンテンツは、ArcGIS Enterprise Builder がアンインストールされた後もコンピューター上に残り、その後の Portal for ArcGIS のインストールで既存のコンテンツを使用することができます。 コンテンツ ディレクトリもこのルートの場所 (C:\arcgis\arcgisportal など) に作成されます。

    ArcGIS Enterprise Builder のインストール先の場所を指定します。

    Python 2.7.18 または Numerical Python 1.9.3 がコンピューターにインストールされていない場合、セットアップはそれらを、ArcGIS Enterprise Builder に対して指定したドライブの場所に自動的にインストールします。 インストール先は <destination folder>\Python27 です。

    注意:

    10.9.1 では、Python 2.x をインストールする ArcMap Runtime Support 機能を無効にすることができます。 ArcMap Runtime Support 機能を無効にすると、Python 2.x がシステムから削除されます。 これを行うには、ArcGIS Enterprise Builder を使用したアップグレードに進んで、アップグレードが完了した後に、ArcMap Runtime Support 機能を無効化し、Python 2.x を削除できます。

  4. アカウント名とパスワードを直接指定して、ArcGIS Enterprise サービスを実行できます。 これらすべてのサービスを実行するのに同じアカウントが使用されます。 ローカル アカウントまたはドメイン アカウントを使用できます。 指定したアカウントは、管理者グループの一員である必要はありません。 ローカル オペレーティング システム アカウントを使用する場合は、アカウントが未作成であれば自動的に作成されます。 デフォルトのアカウント名は、arcgis です。

    すべてのプロセスの実行で使用されるアカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

    ドメイン アカウントを入力する場合は、必ずドメインにすでに存在するアカウントを指定してください。また、以下の形式で入力する必要があります。

    ドメイン アカウントを入力する場合は、既存のアカウントから選択する必要があります。

    指定したアカウントがすでに存在する場合は、入力したパスワードが正しくなければなりません。パスワードが正しくないと、インストール プロセスで不正なパスワードであることを示すエラーがすぐに返されます。 指定したドメイン アカウントが存在しない場合、インストール プロセスですぐにエラーが返されます。

  5. Enterprise Builder セットアップを実行すると、ホスティング サーバーと ArcGIS Enterprise ポータル用の ArcGIS Web Adaptor (IIS) が作成されます。 これらの ArcGIS Web Adaptor について、デフォルト名をそのまま使用するか、別の名前を指定します。

    一意の ArcGIS Web Adaptor 名を指定するか、デフォルト名をそのまま使用します。

  6. 使用するソフトウェアを認証します。 ArcGIS Enterprise Builder のインストールには、ArcGIS Server Standard または Advanced の有効な認証ファイル (*.ecp または *.prvc) と Portal for ArcGIS の有効なライセンス ファイル (*.json) が必要です。 インストールの前に、これらの両方のファイルが存在している必要があります。

    カスタマー サービスから受信した ArcGIS Server の認証ファイルの場所を指定します。 このファイルの形式は *.ecp または *.prvc のいずれかです。 詳細については、「認証ファイルの取得」をご参照ください。 Portal for ArcGIS は、セットアップの完了後に認証されます。 ArcGIS Enterprise 構成ウィザードの実行中に、Portal for ArcGIS を認証するためのライセンス ファイル (*.json) を指定します。

    ArcGIS Server の認証ファイルの場所を指定します。

    注意:
    *.prvc 認証ファイルにすべてのユーザー情報を入力し終えてから、このファイルをセットアップ プログラムで指定する必要があります。 認証ファイルをテキスト エディターで開き、User Information セクションを完成させます。

  7. 画面上の指示に従って、インストールを完了します。 インストールの完了後、ステータス ダイアログ ボックスが表示されます。 正常にインストールされたコンポーネントにはチェック マークが表示されます。 コンポーネントが正常にインストールされなかった場合は、ProgramData\ArcGISBuilder10.9 にある ArcGISEntBuilder.log ファイルを参照して詳細を確認してください。

  8. ArcGIS Enterprise Builder が配置を作成している間、ローカル ドライブのログに DEBUG メッセージが記録されます。 これらのメッセージは、構成エラーのトラブルシューティングの際に、詳細な操作方法を提供します。 配置の開始時からサーバー サイトの作成が完了するときまで、<Install location>\Server\usr\logs フォルダーにログが生成されます。 サーバー サイトの作成が完了すると、既存のログは移行され、新しいログが <Content directory location>\arcgisserver\server\logs\server フォルダーに生成されます。 配置が正常に完了すると、ログ レベルは [WARNING] に設定されます。
  9. インストールが完了すると、インストール後の構成ウィザードが自動的に起動します。