新機能

ArcGIS Experience Builder の 2023 年 10 月の更新には、以下に示す新しい機能、ウィジェットおよび機能拡張が含まれています。

  • アクセス - ビルダーのエクスペリエンスを開くことができるのは、アプリ所有者、組織サイトの管理者、アプリが共有されている共有更新グループのメンバーのみです。
  • データ アクション - Experience Builder では、2 つのレベルのデータ アクションがサポートされるようになりました。 データソース レベル アクションは、データ ソース全体のすべてのレコードに影響します。 レコード レベル アクションは、選択されたレコード、読み込まれたレコード、現在のレコードにのみ影響します。
  • 動的コンテンツ - 統計エディターで、統計情報にカスタム ラベルを指定できます。 ラベルを設定するには、プレースホルダー テキストを置換します。プレースホルダー テキストはデフォルト ラベルとして使用され、指定した演算子とフィールドに基づいて変更されます。
  • モバイル最適化 - 小画面デバイスでレイアウトを編集する場合、これまではキャンバスに表示されていた大きい構成パネルは、ビルダーの余白に表示されるようになりました。 大きい構成パネルには、ボタン ウィジェット、区切り線ウィジェット、ビュー ナビゲーション ウィジェットの [動的コンテンツ] パネルや、[クイック スタイル] パネルが含まれます。
  • 検索 - 検索ウィジェット、テーブル ウィジェット、リスト ウィジェットでは、フルテキスト検索を使用して検索候補を生成します。 フルテキスト検索は、レコードを小さい検索可能単位 (個々の単語など) に分割するフルテキスト フィールド インデックスを使用する効果的な検索方法です。 これは大きな変更点です。 これまで、これら 3 つのウィジェットでは CONTAIN %abc% を使用して候補を検索していました。つまり、検索語句はレコードのどこに含まれていてもかまいませんでした。 しかし、フルテキスト検索では、単語の途中にある検索語句は対象になりません。 たとえば、今回のリリース以前で、米国の都市名を検索する際に「alt」と入力すると、Baltimore, Maryland と Alton, Texas が候補として返されていました。 フルテキスト検索では、これら 2 都市のうち Alton, Texas のみが候補として返されます。 検索ウィジェット、テーブル ウィジェット、リスト ウィジェットでは、引き続き CONTAIN %abc% を使用して検索結果を生成します。 マップとアプリのフィーチャを検索する方法の詳細
  • テンプレート - レンズ マルチページ テンプレート、パノラマ全画面ページ テンプレート、コンパラティスト スクロール ページ テンプレートが追加されます。 これらの新しいデフォルト テンプレートは、[テンプレート] ギャラリーで、サムネイルの [新規] バッジで特定できます。 Esri によって作成されたすべてのテンプレートに公式 Esri バッジが付きます。 ギャラリーの [ArcGIS Online] タブのテンプレートは、環境、観光、インフラストラクチャなどのカテゴリ別に整理されます。 カテゴリにパブリック テンプレートをリストするには、テンプレートのアイテム ページで該当するカテゴリを指定します。
  • ユーティリティ サービス - ジオプロセシング サービスと個々のジオプロセシング タスクを [ユーティリティ サービス] パネルで追加できます。 ジオプロセシング サービスとは、サーバー サイトに公開されたジオプロセシング ツールまたはタスクのコレクションであり、地理情報を操作および解析するために必要な操作を実行します。 ジオプロセシング サービスを、新しい解析ウィジェットで使用できます。

ウィジェット

その他の改善として、次の新しいウィジェットと更新されたウィジェットがあります。

  • 解析ウィジェット (新規) - 解析ツールをアプリに追加します。29 個の組み込みの空間解析ツールの中から選択するか、カスタム ジオプロセシング ツールを追加します。
  • ブックマーク ウィジェット - 3D Web シーンのブックマークは、ブックマークの設定時点の日光および天気の値を優先します。 選択したブックマークには、選択ハイライトが表示されます。
  • 編集ウィジェット - [ジオメトリと属性] モードを選択した状態で、編集ウィジェットをアプリに含めると、ウィジェットで関連テーブル レコードと関連フィーチャ レコードを編集できます。 関連レコードを編集するには、Map Viewer で関連レコード エレメントを指定する必要があります。 さらに、ウィジェットの設定で、実行時のデフォルトのスナップ設定を構成できます。
  • フライ コントローラー ウィジェット - カメラがマップ中心の周りを回転するよう設定できます。これは、常にユーザーの現在のカメラ ビューの中心点です。
  • チャート ウィジェット - ラベル テキストの変更、小数桁の最小桁数や最大桁数を指定したり、桁区切り記号を表示したりできます、パイ チャートを使用してホバー ラベルやデータ ラベルをカスタマイズできます。 パイ チャートを使用してピクセルの最大幅を指定することもできます。 すべてのチャート タイプで、ホバー ラベルをオフにすることもできます。 カテゴリ フィールドまたは数値フィールドを選択する場合は、フィールドを検索することもできます。
  • ルート案内ウィジェット - [ルート案内の出発地][ルート案内の目的地] データ アクションが追加されました。 これらのデータ アクションを使用すると、マップ ウィジェット、テーブル ウィジェット、リスト ウィジェット、クエリ ウィジェット、またはフィーチャ情報ウィジェットからポイント フィーチャを選択し、ルートの始点と終点を決定できます。
  • 描画ウィジェット - 3D 描画効果オプションである [シーンを基準] が追加されました。 この効果を使うことで、立ち上げたポリゴン、3D オブジェクト SceneLayers、または BuildingSceneLayers のうち、標高が高いものの上にフィーチャを描画します。 ドローイングが建物や他のフィーチャの真上にある場合は、そのフィーチャに対して相対的な特定の標高に描画されます。 ドローイングが建物や他のフィーチャの真上にない場合は、地表か IntegratedMeshLayer の標高に合わせて配置されます。
  • 標高断面ウィジェット - 新しい [標高断面の表示] データ アクションを使用すると、別のウィジェットからライン フィーチャの標高断面を生成できます。 ウィジェットには、断面と交差するフィーチャの標高値を取得する方法として、[断面の照合] も追加されています。
  • イメージ ウィジェット - iOS デバイスと macOS デバイスでは [塗りつぶし] レンダリング オプションがサポートされます。
  • マップ ウィジェット - [範囲の移動] ツールが追加されました。 このウィジェットは、ユーザーが別のウィジェット (テーブル ウィジェットなど) でマップ フィーチャを選択したときに、マップ上にポップアップを表示します。 さらに、このウィジェットはポップアップに表示されるデータ アクションもサポートします。 [選択] ツールにいくつかの更新が加えられました。 なげなわ選択モードは、フリーハンド ドローイングをサポートします。 キーボード ショートカットを使用して、現在の選択セットにサブセットを追加したり、サブセットを削除したり、サブセットを選択したりできます。 選択を行うと、選択ツール ボタンは進行状況ボタンに変わります。 これは、多数のフィーチャを選択しており、選択プロセスに長い時間がかかる場合に便利です。 進行状況ボタンをクリックして選択プロセスを停止し、その時点までに選択されたフィーチャに対して操作できます。
  • マップ レイヤー ウィジェット - 同じマップ ウィジェットに接続されていても、個々のマップ レイヤー ウィジェットの一意のレイヤー構成がサポートされます。
  • 近隣探索ウィジェット - このウィジェットは正式版になりました。 [場所の設定] メッセージ アクションとデータ アクションが追加されました。 これらを使用して、検索ウィジェット、テーブル ウィジェット、データ追加ウィジェットなどから近隣探索ウィジェットの入力位置を取得できます。
  • 印刷ウィジェット - [出力範囲のプレビュー] ボタンをオフにすると、印刷に表示されるマップの範囲を視覚化できます。
  • 検索ウィジェット - 複数の検索ソースを構成すると、[すべて] チェックボックスを使用して、実行時にすべてのソースをオンまたはオフにできます。
  • スワイプ ウィジェット - 実行時にデータ追加ウィジェットとともに追加されたレイヤーをスワイプできます。
  • テーブル ウィジェット - [フィルターの設定] データ アクションを追加し、実行時に SQL 式でテーブルをフィルターできます。 接続されたデータ ソースの自動更新をオンにすると、テーブルの最終更新日を示すメッセージを含めることができます。 合計レコード数と選択レコード数も含めることができます。 また、データ追加ウィジェットの [テーブルでの表示] データ アクションでテーブルにデータを追加し、テーブル ウィジェットの [マップに追加] データ アクションで同じデータをマップに追加できます。
  • ユーティリティ ネットワーク トレース ウィジェット - トレース結果周辺にポリゴン グラフィックスを生成できます。 グラフィックスの形状は凸包かバッファーです。 凸包は、切断されたエリアからのトレース結果を包含する 1 つの大きな結果エリアを作成するのに適しています。 各トレース結果に対して別々の結果エリアを作成する場合は、バッファーが適しています。 ウィジェットは、他のウィジェットでも使用できる出力データ ソースを生成します。 さらに、ウィジェットの設定のメッセージ アクションも構成できます。 ユーティリティ ネットワーク トレース ウィジェットは、[レコード選択の変更] トリガーのソースとして使用できます。
  • ウィジェット コントローラー ウィジェット - ウィジェット パネルを固定位置で開く場合、その位置をページの中心に設定できます。

このトピックの内容
  1. ウィジェット