ArcGIS GeoAnalytics Server 10.9.1 は、更新、拡張機能、およびバグ修正を含んでいます。
バージョン 10.8.1 以前から ArcGIS GeoAnalytics Server 10.9.1 にアップグレードする場合、ソフトウェアを再認証する必要があります。 My Esri から新しいライセンス ファイルを入手できます。 10.9 では、GeoAnalytics Server で必要なポートが変更されました。 アップグレードする前に、必要なポートが開いていることを確認してください。
10.9.1 の新機能
ビッグ データ ファイル共有の新しいアイテム インターフェイス
ポータルのウィンドウの [新しいアイテム] インターフェイスから、ビッグ データ ファイル共有を追加できるようになりました。 ビッグ データ ファイル共有アイテム ページで、データのスキーマ、時間、ジオメトリなどのプロパティを確認および更新できます。
新しい解析ツールとツールの機能強化
新しい [近接性でグループ化] ツールは、互いに空間的近接性または時空間的近接性の範囲内にあるフィーチャをグループ化します。
[近接性でグループ化] ツールは、ArcGIS REST API、ArcGIS Pro、および ArcGIS API for Python で実行できます。
[エリア内での集計] ツールが強化され、次の新しい出力加重統計情報をサポートするようになりました。
- 標準偏差 - 各フィールドの重み付けされた値の標準偏差。 適用される重みは、ポリゴン内のサマリー レイヤーの比率です。
- 分散 - 各フィールドの重み付けされた値の分散。 適用される重みは、ポリゴン内のサマリー レイヤーの比率です。
10.9 の新機能
新しい解析ツールとツールの機能強化
[近接イベントのトレース] ツールは、移動するエンティティを表す時間対応ポイント フィーチャを解析します。 ツールでは、対象エンティティを空間 (位置) および時間で追跡し、対象エンティティが相互作用した他のエンティティを確認します。 トレースはエンティティからエンティティへと行われ、元の対象エンティティからの離れ具合が構成可能な最大値になるまで続行します。
たとえば、ある組織で、労働者が携帯する会社支給のデバイスを監視しているとします。 この企業は、新型コロナウイルス感染症 2019 (COVID-19) に罹患していることが判明している個人の近くにどの従業員がいたかを特定したいと考えています。 デバイスの位置と時間を表すポイント レイヤーを使用すると、感染者と感染の可能性のある他の従業員から 6 メートルおよび 5 分以内に位置していたデバイスを特定できます。
また、ある NGO は GPS を使ってサケの個体数を監視しており、逃げた養殖サケと野生の個体群の間でのサケジラミの広がりを追跡したいと考えています。 GPS でタグ付けされた養殖サケの一部が、タグ付けされた野生の個体群と近接しているかどうかを追跡して、野生の個体群がどのようにして病気をさらに広める可能性があるかを確認しています。
[近接イベントのトレース] ツールは、ArcGIS REST API、Map Viewer Classic、ArcGIS Pro、ArcGIS API for Python から実行できます
[中心と分散の集計] ツールは、中心フィーチャと分布指向性を検出し、入力から平均値と中央値の位置を計算します。
[中心と分散の集計] ツールは、ArcGIS REST API、ArcGIS Pro、ArcGIS API for Python から実行できます。
トラッキングの速度、加速度、距離を計算する新しい Arcade 式が、次のツールで使用できるようになりました: [トラッキングの再構築]、[フィールド演算]、および [インシデントの検出]。
[トラッキングの再構築] - Arcade の式を使用するためのオプションを含め、トラッキングの分割を表す方法のオプションが追加されました。 分割タイプ パラメーターを使用して、トラッキングの描画と要約の方法を決定できます。
[フィーチャの結合] - すべてのターゲット フィーチャを保持するオプションが追加されました (左外部結合)。
[属性の集計] - 集計結果に時間ステップを適用できるようになりました。