イベント結合プロセッサは、ジオイベント定義が異なる 2 つのイベント レコードから、一致キーを使用してデータを結合するために使用します。このプロセッサは、指定した各ジオイベント定義の属性フィールドを含む新しいジオイベント定義を作成します。プロセッサが各ジオイベント定義のイベント レコードを受信すると、各イベント レコードから最新のデータをコピーし、マージされたイベントを新しいジオイベントとして送信します。
イベント結合プロセッサを構成するには、2 つのジオイベント定義を選択し、それぞれのスキーマから結合の実行に使用される値を持つフィールドを選択します。プロセッサが各ジオイベント定義タイプのイベント レコードを受信すると、結合フィールドの一致する属性値 (またはキー) を使用して、新しいジオイベントが作成されます。新しいイベント レコードは、結合に使用された 2 つのジオイベント定義の結合スキーマを共有します。新しいジオイベント定義の属性フィールドは、元のデータ タイプと順序を保持しますが、タグは削除されます。
結合の実行を待つ間、イベント結合プロセッサは内部キャッシュを使用してイベント レコードを保持します。プロセッサは、各ジオイベント定義タイプの一意の属性値ごとに 1 つのイベント レコードをキャッシュします。プロセッサが前に観測された属性値を持つイベント レコードを受信した場合、古いイベント レコードが破棄されます。このようにして、所定の属性値キーで受信した最新のイベント レコードのみが、2 つのイベント レコードの結合時に使用されます。
備考:
このプロセッサのキャッシュはメモリ内に保持されます。イベント結合プロセッサを含むジオイベント サービスに変更が公開された場合や、ArcGIS GeoEvent Server サービスが再起動した場合、キャッシュは再作成されます。GeoEvent Manager でジオイベント サービスを停止および開始しても、キャッシュは再作成されません。
備考:
フィールド エンリッチャー (フィーチャ サービス) プロセッサと同様に、イベント結合プロセッサのキャッシュ サイズは構成可能です。受信およびキャッシュされたイベント レコードの数が、構成されたキャッシュ サイズを超える場合、新しいイベント レコードを格納するためにキャッシュ内の古いレコードは消去されます。
イベント結合プロセッサを構成するとき、各ジオイベント定義からキャッシュされた最新のイベント レコードに対して、イベント結合の実行に使用した後の処理を指定する必要があります。デフォルトでは、キャッシュされたイベント レコードは使用後に破棄され、プロセッサはその後の結合のために各タイプの新しいイベント レコードを受信するまで待機します。ただし、キャッシュされたイベント レコードを結合後も保持し、いずれかのジオイベント定義タイプの新しいイベント レコードを受信したら新しい結合イベント レコードを生成するように、プロセッサを構成することもできます。