Summary
イベント ボリューム コントローラー プロセッサを使用して、反復する時間間隔にわたって処理される一意のイベント レコードの数をフィルター処理できます。1 間隔あたりに許容される最大イベント数を超えてプロセッサに送信されたイベント レコードは破棄され、以降の処理には使用できません。
例
- 電子メール、テキスト、インスタント メッセージ出力などの通知ベースの出力コネクタの直前にイベント ボリューム コントローラー プロセッサを配置して、メッセージの送信頻度を調整できます。たとえば、配送トラックが配送位置に入るたびに電子メールが送信される場合、プロセッサを使用して、配送トラックがその位置を報告する 5 秒ごとではなく、10 分ごとに 1 通のみのメールが送信されるようにすることができます。
- イベント結合プロセッサの直前にイベント ボリューム コントローラー プロセッサを配置して、入力頻度が最も高いソースの頻度と入力頻度が最も低いソースの頻度を一致させることができます。たとえば、1 秒ごとに位置を報告する車両を 5 秒ごとに制限して、5 秒ごとに車両の診断結果を報告する個別のフィードと一致させることができます。
使用上の注意
- イベント ボリューム コントローラー プロセッサに送信されるイベント レコードには、TRACK_ID タグを含むジオイベント定義が関連付けられている必要があります。このプロセッサは、このタグが付けられたフィールドを使用して、イベント レコードの一意性を評価し、一意のイベント レコードが現在の間隔の最大イベント閾値を超えるタイミングを追跡します。
- 現在の間隔の最大イベント数を超える一意のイベント レコードは破棄され、以降の処理には使用できません。たとえば、プロセッサの [間隔] が「60」 秒、[1 間隔あたりのイベントの最大数] が「5」に構成されている場合、プロセッサは反復する 60 秒間隔で受信する各 TRACK_ID の最初の 5 つのイベント レコードのみを処理します。
- プロセッサに送信されるイベント レコードは、先入れ先出し方式で評価されます。つまり、プロセッサが最初に受信したイベント レコードが最初に評価および処理されます。
- 現在の間隔の最大イベント閾値を超えるイベント レコードは破棄され、以降の処理には使用できません。破棄されたレコードはキャッシュされません。
- デフォルトを変更しない場合、プロセッサは、指定された TRACK_ID のイベント レコードを 60 秒ごとに 1 つだけ処理します。たとえば、TRACK_ID タグが車両のナンバー プレート フィールドに適用されている場合、リアルタイムの車両データが GeoEvent Server に読み込まれる際、一意の各ナンバー プレートで最初に報告されたイベント レコードのみが 60 秒ごとに処理されます。ナンバー プレート「ABC-1234」がイベント ボリューム コントローラー プロセッサで処理された直後の場合、同じ 60 秒間隔で受信したナンバー プレート「ABC-1234」の後続のイベント レコードは破棄されます。次の 60 秒間隔が始まったら、「ABC-1234」をその 60 秒間隔で再度処理することができます。一意のナンバー プレート番号が付いた他の車両も同様です。
パラメーター
Parameter | 詳細 |
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フィールド名 | GeoEvent Manager で参照用として使用されるプロセッサの記述名。 |
プロセッサ | 選択したプロセッサの名前。 |
間隔 (秒) | ボリューム フィルタリングでイベント レコードが評価される間隔を秒単位で指定します。デフォルトは 60 です。 |
1 間隔あたりのイベントの最大数 | 一意の TRACK_ID あたりに、各 [間隔] で処理されるイベント レコードの最大数を指定します。[1 間隔あたりのイベントの最大数] を超える特定の TRACK_ID のイベント レコードは破棄されます。デフォルトは 1 です。 |
検討事項および制限事項
- イベント ボリューム コントローラー プロセッサは現在、キューに基づくフィルタリングをサポートしていません。たとえば、プロセッサは論理ステートメント (例: 2 件おきに一意のイベント レコードをフィルター処理する) を実行できません。