Summary
フィーチャ → ポイント (Feature to Point) プロセッサを使用して、イベント レコードのポリゴン ジオメトリまたはポリライン ジオメトリから、ポイントを動的に生成できます。このプロセッサは、ポイントを元のジオメトリの重心として返します。
例
- ポリゴン フィーチャの重心を計算して、リアルタイムで質量の中心を表示できます。たとえば、進行中のハリケーンを表すポリゴン フィーチャをポイントの重心に向けて縮小し、ジェネラライズされた嵐の目を表示できます。
- ポリゴン フィーチャまたはポリライン フィーチャをポイントに縮小することで、イベント レコードのスループットおよびストレージ パフォーマンスを向上させることができます。数千の頂点があるポリゴン フィーチャまたはポリラインフィーチャは、GeoEvent Server のリアルタイム解析のパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
使用上の注意
- このプロセッサでは、イベント レコードのジオメトリが格納されているフィールドを指定する必要があります。ジオメトリ フィールド名を指定するか、[GEOMETRY] タグをジオイベント定義のフィールドに適用して、ジオメトリ フィールドを識別できます。
- [ジオメトリ フィールド] パラメーターには、ジオメトリのデータ タイプを含むすべてのジオイベント定義に含まれる、すべてのフィールドの名前が表示されます。ジオメトリ フィールドを名前で選択する場合、イベント レコードのジオイベント定義に対応する正しいジオメトリ フィールドの名前を選択します。
- このプロセッサは、イベント レコードのジオメトリをポイントの重心に置き換えるか、[ジオメトリの置換] パラメーターを使用して、ポイントの重心を新しいジオメトリ フィールドに挿入するように構成できます。新しいフィールドを追加してイベント レコードのスキーマを変更すると、GeoEvent Server は新しいジオイベント定義を作成する必要があります。新しいジオイベント定義は、GeoEvent Server で管理され、プロセッサまたはプロセッサが使用されているジオイベント サービスに対して変更が行われた場合に削除されます。
- [新しいジオメトリ フィールドをジオメトリとしてタグ付け] パラメーターで [はい] を選択すると、後続の処理または出力でイベント レコードの実現済みジオメトリとして扱うジオメトリ フィールドが GeoEvent Server に明示的に通知されます。
- プロセッサからフィーチャ サービス出力にイベント レコードを送信する際、送信ジオイベント定義にジオメトリ フィールドが 1 つだけ存在するようにします。
パラメーター
Parameter | 詳細 |
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フィールド名 | GeoEvent Manager で参照用として使用されるプロセッサの記述名。 |
プロセッサ | 選択したプロセッサの名前。 |
ジオメトリ タイプ | 処理するイベント レコードの現在のジオメトリ タイプを指定します。デフォルトは [ポリゴン] です。
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ジオメトリの置換 | 現在のイベント レコード ジオメトリをポイント重心のジオメトリで置き換えるかどうかを指定します。デフォルトは [はい] です。
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ジオメトリ フィールド | プロセッサがポイントの重心の計算に使用する受信イベント レコードのジオメトリ フィールドまたは [GEOMETRY] タグが付いたフィールドの名前。指定したジオメトリ フィールドの実際のジオメトリは、[ジオメトリ タイプ] で指定したジオメトリ タイプと一致する必要があります。 |
新しいジオメトリ フィールド (条件) | ポイントの重心のジオメトリが格納される新しいジオメトリ フィールドの名前。 このプロパティは、[ジオメトリの置換] が [いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。 |
新しいジオイベント定義名 (条件) | 新しいジオイベント定義に与えられる名前。新しいジオイベント定義は、受信イベント レコードのスキーマと新たなジオメトリ フィールドの組み合わせです。 このパラメーターは、[ジオメトリの置換] が [いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。 |
新しいジオメトリ フィールドをジオメトリとしてタグ付け (条件) | プロセッサによって作成された新しいジオメトリ フィールドに [GEOMETRY] タグを付けるかどうかを決定します。[GEOMETRY] タグは、複数のジオメトリ フィールドが存在する場合に、GeoEvent Server がイベント レコードの実現済みジオメトリを識別するために使用します。デフォルトは [いいえ] です。 このパラメーターは、[ジオメトリの置換] が [いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。 |
検討事項および制限事項
- フィーチャ → ポイント (Feature to Point) プロセッサは、ポリゴン ジオメトリ タイプおよびポリライン ジオメトリ タイプのみをサポートします。他のジオメトリ タイプ (マルチポイントやエンベロープなど) はサポートされていません。
- プロセッサが処理できるのは、受信イベント データの 1 つのジオメトリ タイプ (ポリゴン、ポイントなど。両方は不可) のみです。両方のジオメトリ タイプが受信イベント データに存在する場合、サポートされている各ジオメトリ タイプを処理するために、2 つ目のフィーチャ → ポイント (Feature to Point) プロセッサの実装を検討してください。1 つはポリゴン ジオメトリを処理するため、もう 1 つはポリライン ジオメトリを処理するためです。
- イベント データをフィーチャ サービスに送信する前に、既存のイベント レコード ジオメトリを、ポイント (重心) を表すジオメトリで置き換えることを検討してください。フィーチャ サービスでは 1 つのジオメトリ タイプ フィールドのみをサポートしているため、[GEOMETRY] タグが付けられていないフィールドは変換され、文字列として保持されます。