Summary
シンメトリック ディファレンス クリエーター プロセッサを使用して、イベント レコードのジオメトリとジオフェンスとの間の交差部分を、これら 2 つのジオメトリのユニオンからクリップまたは削除することができます。2 つのジオメトリの対称差 (シンメトリック ディファレンス) は、基本的に排他的論理和になります。
図
例
- シンメトリック ディファレンス クリエーター プロセッサを使用すると、実際の竜巻と対象ゾーンの交差を結合してクリップできます。竜巻がゾーンを移動すると、直接影響を受けたエリアがクリップされ、ゾーンから削除されます。ゾーンの残りの部分は、竜巻により直接影響を受けていないエリアを表示するために使用されます。
使用上の注意
- シンメトリック ディファレンス クリエーター プロセッサでは、2 つの個別のジオメトリを指定する必要があります。たとえば、正規表現を使用して複数の異なるジオフェンスを指定し、ジオメトリのコレクションに対する対称差を得ることはできません。
- また、このプロセッサでは、ジオメトリが同じタイプである必要があります。たとえば、ポイントとポリラインの間の対称差をこれらのユニオンとして計算することはできません。
- このプロセッサでは、イベント レコードのジオメトリが格納されているフィールドを指定する必要があります。ジオメトリ フィールド名を指定するか、ジオイベント定義のフィールドに適用する [GEOMETRY] タグを使用して、ジオメトリ フィールドを識別できます。
- [ジオメトリ フィールド] パラメーターには、ジオメトリのデータ タイプを含むすべてのジオイベント定義に含まれる、すべてのフィールドの名前が表示されます。ジオメトリ フィールドを名前で選択する場合、イベント レコードのジオイベント定義に対応する正しいジオメトリ フィールドの名前を選択します。
- このプロセッサは、イベント レコードのジオメトリを計算された対象差に置き換えるか、[ジオメトリの置換] パラメーターを使用して、計算された対象差を新しいジオメトリ フィールドに挿入するように構成できます。新しいフィールドをイベント レコードに追加すると、イベント レコードのスキーマが変更されるため、GeoEvent Server は新しいジオイベント定義を作成する必要があります。新しいジオイベント定義は、GeoEvent Server で管理され、プロセッサまたはプロセッサが使用されているジオイベント サービスに対して変更が行われた場合に削除されます。
- [新しいジオメトリ フィールドをジオメトリとしてタグ付け] パラメーターで [はい] を選択すると、後続の処理または出力でイベント レコードの実現済みジオメトリとして扱うジオメトリ フィールドが GeoEvent Server に明示的に通知されます。
パラメーター
パラメーター | 説明 |
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名前 | GeoEvent Manager で参照用として使用されるプロセッサの記述名。 |
プロセッサ | 選択したプロセッサの名前。 |
ジオメトリ フィールド | プロセッサが交差するジオフェンスとの対象差の計算に使用する、受信イベント レコードのジオメトリ フィールドまたは [GEOMETRY] タグが付いたフィールドの名前。 |
ジオメトリの置換 | 現在のイベント レコード ジオメトリを、イベント レコードとジオフェンス ジオメトリの対象差に置き換えるかどうかを指定します。デフォルトは [はい] です。
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新しいジオメトリ フィールド名 (条件) | 計算された対象差のジオメトリが格納される新しいジオメトリ フィールドの名前。 このプロパティは、[ジオメトリの置換] が [いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。 |
新しいジオメトリ フィールドをジオメトリとしてタグ付け (条件) | プロセッサによって作成された新しいジオメトリ フィールドに [GEOMETRY] タグを付けるかどうかを指定します。[GEOMETRY] タグは、複数のジオメトリ フィールドが存在する場合に、GeoEvent Server がイベント レコードの実現済みジオメトリを識別するために使用します。デフォルトは [いいえ] です。 このプロパティは、[ジオメトリの置換] が [いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。 |
新しいジオイベント定義名 (条件) | 新しいジオイベント定義に与えられる名前。新しいジオイベント定義は、受信イベント レコードのスキーマと新たなジオメトリ フィールドの組み合わせです。 このプロパティは、[ジオメトリの置換] が [いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。 |
ジオフェンス | ジオフェンスのカテゴリおよび名前。プロセッサはジオフェンスを使用して、交差するイベント レコードのジオメトリとの対象差を計算します。生成されるジオメトリは、交差部分がクリップ (または削除) されたイベント レコードとジオフェンス ジオメトリのユニオンです。ジオフェンスの指定に必要な形式は「カテゴリ/名前」です。次に例を示します。
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検討事項および制限事項
- イベント データをフィーチャ サービスに送信する前に、既存のイベント レコード ジオメトリを、対象差を表すジオメトリで置き換えることを検討してください。フィーチャ サービスでは 1 つのジオメトリ タイプ フィールドのみをサポートしているため、[GEOMETRY] タグが付けられていないフィールドは変換され、文字列として保持されます。