大容量の観測データを格納するビッグ データ ソースを作成できます。 データへのアクセスにはフィーチャ サービスを、データの視覚化にはマップ サービスを使用します。 データ ソース設定を使用して、読み書きのパフォーマンスを管理するとともに、レジリエンスや冗長性などを確保します。
データ ソースの作成
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | データ ソースの名前。 この名前は、データ ソースの作成後は変更できません。 |
ジオイベント定義 | データ ソースのスキーマの定義に使用されるジオイベント定義。 ジオイベント定義は、データ ソースの作成後は変更できません。 注意:Group フィールドおよび Many の基数を持つフィールドを含まないジオイベント定義のみがサポートされます。 |
ジオメトリ タイプ | データ ソースが格納するジオメトリのタイプ。 使用できるジオメトリ タイプは、ポイント、ポリゴン、ポリライン、マルチポイント、およびジオメトリなしです。 ジオメトリ タイプは、データ ソースの作成後は変更できません。 |
最大レコード数 | レンダリングまたはクエリの対象となるフィーチャの最大数。 最大レコード数は、データ ソースの作成後でも変更できます。 |
高度な設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
レプリケーション ファクター | レジリエンスを確保するための各レコードのレプリカまたはコピーの数を指定します。 レプリケーション ファクターに [0] を指定すると、ビッグ データ ストアは 1 つのコピーのみを作成し、レプリケーションを作成しません。 [1] (デフォルト) を指定すると、レコードの 1 つのレプリカが作成されます。 データ レプリケーションは、運用での耐障害性を実現するために、複数のビッグ データ ストア ノードが複数のサーバー上で実行されている場合にのみ対応します。 |
シャード数 | データ ソースは複数のシャードにパーティション化または分割され、各シャードにデータの一部が格納されます。 シャード数は、作成するデータのパーティション数を定義します。 シャードの数を増やすとインデックス作成のパフォーマンスが向上しますが、シャードの数が多すぎるとクエリのパフォーマンスが低下します。 注意:このパラメーターを [自動] に設定して、システムに適切なシャード数を決定させることをお勧めします。 [自動] に設定すると、値は指定した [ローリング データ オプション] パラメーター値に基づいて一定の係数が設定され、ビッグ データ ストア クラスターのノード数に基づいて計算されます。 |
更新間隔 (秒) | データ ソース内で新しいイベントまたは更新されたイベントのインデックスが作成される時間間隔を秒単位で指定します。 大きい値を指定すると、インデックスが作成される 1 秒あたりのイベントの書き込みスピードは速くなりますが、書き込まれるイベントのインデックスが設定されクエリに使用できるまでの待ち時間が長くなります。 値を [-1] に設定すると、データのインデックス設定は一時的に無効になります。値を正の数に設定し直すと、有効に戻ります。 大量のイベントが発生した場合は、一時的に値を [-1] に動的に変更してまた戻すことが有用です。この場合、パフォーマンスに優れたインデックスの一括操作が可能になります。 |
ObjectID オプション | データ ソース内のフィーチャ レコードに対して生成される ObjectID のタイプを指定します。
|
ObjectID ブロック サイズ | リクエストごとに割り当てるオブジェクト識別子の数を指定します。 |
ローリング データ オプション | インデックスが取り込まれ、新しいインデックスが作成されるまでの時間を指定します。 これにより、すべてのデータを 1 つのソースに格納するのではなく、多数のデータ ソースに分散させることで、検索とクエリの速度が上がります。 データは [100 年]、[10 年]、[毎年]、[毎月]、[毎日]、または [毎時間] の単位で取り込めます。 GeoEvent Server がビッグ データ ストアに大量のデータを書き込んで格納している場合、ビッグ データ ストアのパフォーマンスを最適に維持するには、このパラメーターを [毎時間]、[毎日]、または [毎月] に設定します。 データを書き込む際、GeoEvent Server は START_TIME 属性または RECEIVED_TIME (START_TIME が存在しない場合) を調べます。 |
縮小オプション | ロールオーバーされるデータ シャードの縮小計画を指定します。 [縮小] が選択された場合、ロールオーバーされたデータは少ないシャード数に圧縮されます。 [縮小なし] を選択した場合、ロールオーバーされたデータのシャードに影響はありません。 縮小により未処理のシャードの数が減り、安定性が向上しますが、データを圧縮することでクエリのパフォーマンスが低下します。 注意:[縮小オプション] はいつでも更新できますが、圧縮されたシャードを圧縮解除することはできません。 デフォルトの [縮小] オプションでのアップグレード時にデータが縮小されます。 既存のシャードを圧縮しないようにするには、[縮小なし] に設定します。 |
データ保持オプション (オプション) | データ ソースにデータが保持される期間を指定します。 時間が経過すると、データはデータ ソースから消去されます。 データが保持される最小の時間は [1] 時間です。 |
データ保持の場所 (オプション) | データ ソース内の特定のフィーチャを保持する WHERE 句を指定します。 WHERE 句を満たすフィーチャは、データ保持間隔が経過したときに保持されます。 |
サービス設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
作成 | 作成の対象とする、データ ソース内のデータを参照するサービスのタイプを指定します。 マップ サービスまたはフィーチャ サービスを指定できます。 |
空間参照 | 空間参照の Well Known Identifier (WKID) または Well Known Text (WKT) を指定います。 デフォルト値は 4326 (GCS WGS 1984) です。 |
表示フィールド名 | プライマリ ラベル フィールドとして使用されるフィールドの名前。 |
背景色 | マップ サービスの背景色を定義します。 デフォルトでは、背景色は完全な透明です。 完全な透明にすることで、基になるベース マップが見えなくなるのを防ぐことができます。 |
集約スタイルの追加 | マップ サービスに新しい集約スタイルを追加します。 サポートされているスタイルには、[ジオハッシュ]、[正方形]、[フラットな六角形] または [三角形]、および [尖った六角形] または [三角形] があります。 新たな各スタイルに対して、空間参照と詳細レベル (ズーム) を定義します。 |
フィーチャの閾値 | 集約に切り替える前に、マップ サービスがレンダリングするフィーチャのデフォルト数を指定します。 たとえば、フィーチャの閾値を「200」に設定すると、マップ サービスは最大 200 個の不連続フィーチャをレンダリングします。 不連続フィーチャを追加すると、マップ サービスは集約されたビンをレンダリングします。 |
集約スタイル
パラメーター | 説明 |
---|---|
集約スタイルの追加 | マップ サービスに新しい集約スタイルを追加するか、既存の集約スタイルを変更します。 サポートされているスタイルには、[ジオハッシュ]、[正方形]、[フラットな六角形] または [三角形]、および [尖った六角形] または [三角形] があります。 新たな各スタイルに対して、空間参照と詳細レベル (縮尺) を定義します。 |
集約レンダリング
パラメーター | 説明 |
---|---|
フィーチャの閾値 | 集約に切り替える前に、マップ サービスがレンダリングするフィーチャのデフォルト数を指定します。 たとえば、フィーチャの閾値を「200」に設定すると、マップ サービスは最大 200 個の不連続フィーチャをレンダリングします。 不連続フィーチャを追加すると、マップ サービスは集約ビューでデータのレンダリングを開始します。 |
集約スタイル | フィーチャの集約に使用する集約スタイルを定義します。 [ジオハッシュ]、[正方形]、[フラットな六角形]、[尖った六角形]、[フラットな三角形]、または [尖った三角形] を指定できます。 |
ビン レンダリング スタイル | ビンのレンダリング スタイルを定義します。 |
集約方法 | 集約されたビン値の計算方法を指定します。 [カウント] は、各ビン内の生のフィーチャ数を使用してビン値を定義します。 [統計情報] は、各フィーチャのフィールド値と統計の種類に基づいて、各ビンの値を計算します。 |
統計フィールド | 集約されたビンの統計値の計算に使用するフィールドを指定します。 |
統計の種類 | 集約されたビンの統計値の計算に使用する統計情報メソッドを指定します。 統計の種類は、[統計フィールド] の値に適用されます。 統計フィールドのデータ タイプによって、使用できる統計オプションの種類が決まります。 たとえば、統計フィールドに string タイプのフィールドを選択すると、オプションとして [カウント] と [重複を除いたカウント] を使用できるようになります。 integer タイプのフィールドを選択すると、オプションとして [平均]、[最大]、[最小]、[標準偏差]、[合計]、[分散] のほか、[カウント] と [重複を除いたカウント] を使用できるようになります。 |
ラベルを表示 | 各集約ビンにラベルを付けるかどうかを定義します。 |
ラベルのスタイル | 各集計ビンのラベルのレンダリング スタイル ([フォント]、[サイズ]、[スタイル]、[形式]、および [色]) を指定します。 デフォルトのラベル スタイルは、[Arial]、[12]、[プレーン]、[###.##]、および [黒] を使用します。 |
最小ビン サイズ (ピクセル) | 最大の詳細レベル (縮尺) に対するビンを作成する際に使用する最小ビン サイズをピクセル数で指定します。 ビンのピクセル サイズは定義された値よりも小さくなることはありません。 デフォルトは [25] ピクセルです。 |
LOD オフセット | 詳細レベルに適用されるオプションのオフセット値を指定します。 正または負の整数値で指定できます。 |
ビン レンダラー | 集約ビンのレンダリング色とスタイルを内挿するために使用するレンダリング設定を指定します。
|
ビン エリアで正規化 | 地理的エリアでビンを正規化するかどうかを指定します。 マップ上で同じサイズに見えるビンが、地理的に異なるサイズのエリアをカバーすることがあります。 たとえば、赤道にあるビンと北極にあるビンがマップ内で同じサイズであっても、赤道にあるビンは、北極にあるビンよりも大きい地理的エリアをカバーします。 正規化を有効にすることで、最大の範囲値が使用する塗りつぶし色が、最小の範囲値が使用する塗りつぶし色よりも暗いと仮定すると、赤道にあるビンはより明るい色になり、一方、北極にあるビンはより暗い色になります。 正規化を無効にすると、すべてのビンが同じサイズの地理的エリアとして扱われます。 |
フィーチャ レンダリング
パラメーター | 説明 |
---|---|
スタイル | ポイントまたはマルチポイント ジオメトリを持つフィーチャのシンプル マーカー シンボル スタイルを定義します。 [円形]、[十字形]、[菱形]、[正方形]、[X]、[三角形]、および [ポインター] を指定できます。 |
角度 | ポイントまたはマルチポイント ジオメトリに対して、シンプル マーカー シンボルを回転させる角度 (0 ~ 360 度) を定義します。 回転は東から反時計回りに行われます。このとき、東が 0 度軸になります。 |
色 | 各フィーチャの色を定義します。 サポートされているすべてのジオメトリ タイプに適用されます。 |
サイズ | ポイントまたはマルチポイント ジオメトリを持つ各フィーチャのサイズを定義します。 |
幅 | ポリライン ジオメトリを持つ各フィーチャの幅を定義します。 |
アウトライン色 | ポイント、ポリゴン、またはマルチポイント ジオメトリを持つ各フィーチャのアウトライン色を定義します。 |
アウトライン幅 | ポイント、ポリゴン、またはマルチポイント ジオメトリを持つ各フィーチャのアウトライン幅を定義します。 |
X オフセット | X 軸上の不連続フィーチャをオフセットする値をピクセルで定義します。 |
Y オフセット | Y 軸上の不連続フィーチャをオフセットする値をピクセルで定義します。 |
シンボルの回転 (度) | ポイントまたはマルチポイント フィーチャのシンプル マーカー シンボルを動的に回転できるようにします。 |
回転タイプ | 回転タイプを指定します。
|
回転フィールド | 回転角度の値を度数 (0 ~ 360) で持つデータのフィールドを指定します。 |
時間情報
パラメーター | 説明 |
---|---|
時間間隔 | データ ソースのデータの有効な時間ステップを表す時間間隔の値を指定します。 時間間隔は、時間対応コントロールを設定する必要がある ArcGIS Online Web マップなどのクライアント アプリケーションで使用されます。 時間対応コントロール設定には、タイム スライダーのステップ サイズなどがあります。 |
時間間隔の単位 | [時間間隔] の単位を定義します。 [ミリ秒]、[秒]、[分]、[時間]、[日]、[週]、[月]、[年]、[10 年]、または [100 年] を指定できます。 |
ライブ データを含む | データ ソースにライブ データ フィードを含めるかどうかを指定します。 この設定は、時間対応コントロールを設定する必要があるクライアント アプリケーションで使用されます。 |
Z 情報
パラメーター | 説明 |
---|---|
Z 値を含む | 1 つまたは複数のサービスに Z ジオメトリの値を含めるかどうかを指定します。 |
Z 値のデフォルトを有効化 | 1 つまたは複数のサービスにデフォルトの Z ジオメトリ値を含めるかどうかを指定します。 |
Z 値のデフォルト | 使用するデフォルトの Z ジオメトリ値を指定します。 |