ArcGIS GeoEvent Server には、サーバー サイトを監視できるログ機能があります。 このログ機能には、メッセージ ログの構成、ログのフィルタリングと検索、特定のコンポーネントのデバッグ機能が含まれます。 ArcGIS GeoEvent Manager の [ログ] タブから、GeoEvent Server ログにアクセスします。
ログのフィルタリングと検索
GeoEvent Server では、ログ メッセージをフィルタリング機能と検索機能でクエリできます。 ログ メッセージをフィルタリングするには、[ログ フィルター] ドロップダウン メニューをクリックし、[トレース]、[デバッグ]、[情報]、[警告]、[エラー] の 5 つのメッセージ タイプのいずれかを選択します。 クエリを絞り込むには、[ログ フィルター] ドロップダウン メニューの右側にあるテキスト フィールドにキーワードを入力します。
GeoEvent Server では、最新のログがメモリに保存され、常時キャッシュが更新されます。 問題をトラブルシューティングする際には、ログ ファイルをテキスト エディターで開いて全文検索を実行できます。 karaf.log ファイルは、<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\data\log インストール ディレクトリ内の log フォルダーにあります。
デバッグ ログ メッセージ
GeoEvent Server の各コンポーネントは、特定のロガーに関連付けられています。 たとえば、com.esri.ges.transport.featureService.FeatureServiceOutboundTransport ロガーは、フィーチャ サービスをリクエストするトランスポートに関連付けられており、ジオデータベースのフィーチャクラスでフィーチャ レコードを追加または更新します。
コンポーネントのデバッグ ログを有効にするには、GeoEvent Manager の [ログ] タブで [設定] をクリックします。 [ログ設定] ダイアログ ボックスで、[ログ レベル] を [デバッグ] に設定し、[ロガー] ドロップダウン メニューを使用してリストから適切なロガーを選択するか、ロガーの名前をテキスト フィールドに入力します。
[ログ レベル] を [デバッグ]、[ロガー] を [ルート] に一時的に設定し、GeoEvent Server による複数のイベント レコードの取り込み、処理、出力をすることで、[ロガー] ドロップダウンの選択リストを強制的に更新することができます。 特定のロガーでデバッグ ログを有効にする前に、[ログ レベル] を [情報] に戻してください。
メッセージ ログの構成
GeoEvent Server は、メッセージの記録に Log4J Logger API を使用します。 Pax ログは、Log4J の OSGi フレームワークとの統合をサポートしています (GeoEvent Server はこのフレームワークを使用して、Java バンドルの開発と配置を行います)。 GitHub の org.ops4j.pax.logging プロジェクトは、OSGi ログ フレームワークを実装しています。
GeoEvent Server のメッセージ ログは、<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\etc にある org.ops4j.pax.logging.cfg ファイルを編集して構成できます。
<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\data\log の karaf.log ファイルの最大サイズ、保持されるロールオーバー ファイルの数、およびログ メッセージ形式は、すべて org.ops4j.pax.logging.cfg ファイル内で構成されます。
たとえば、log4j.appender.out.maxFileSize 構成ファイルを編集し、デフォルトの最大ファイル サイズ (1 MB) を更新することで大容量のログ ファイルを扱えるようにしたり、log4j.appender.out.maxBackupIndex ファイルを変更することで、メイン ログ ファイルが最大サイズに達し、アーカイブ ファイルにロールバックされる際に保持するメッセージ ログ ファイルの数を増やしたりすることができます。 大量または高速なリアルタイム イベント データにより、大量のログ メッセージが作成されている場合は、このような設定が重要になります。