RSS の受信入力コネクタを使用すると、Really Simple Syndication (RSS)、GeoRSS-Simple、または GeoRSS GML フィードからデータを取得することができます。 RSS には正式な標準が存在しませんが、一般的な実装の詳細については w3schools.com、georss.org、および ROME をご参照ください。ROME とは、ArcGIS GeoEvent Server が RSS および Atom フィードの解析に使用するオープン ソース フレームワークです。
使用上の注意
RSS の受信入力コネクタを使用する際には、以下の点に注意してください。
- この入力コネクタは、RSS インバウンド アダプターと HTTP インバウンド トランスポートを組み合わせます。
- このコネクタを使用して、RSS または Atom フィードの REST エンドポイントへの HTTP クライアント接続を確立し、定期的にポーリングしてデータを取得します。
- 上記のとおり、RSS および Atom フィードのコンテンツは通常、チャンネルの下にアイテムのコレクションとしてグループ化されます。
- RSS および Atom フィードからの応答は、個々のアイテム レコードからデータを抽出するために解析されます。各アイテムは、個別のイベント レコードとして処理されます。
- コネクタがデータのポーリングに使用する HTTP メソッドは、RSS または Atom フィードでサポートされているリクエストのタイプによって異なります。
- 通常、データをリクエストするには HTTP/GET が使用されます。コネクタがフィードからデータをリクエストするたびに、クライアント接続が確立されます。
- クエリ パラメーターを使用すると、[パラメーター] パラメーターに対象のデータを指定できます。
- HTTP/GET リクエストの一部としてクエリ パラメーターを指定することで、返されるアイテム数を絞り込むことができるようになるため、パフォーマンスを向上できます。
- 指定したクエリ パラメーターの名前と値は、外部 RSS または Atom フィードの API でサポートされているリクエストによって異なります。
- [新しいデータのみ受信] パラメーターを使用すると、まだ観測されていないデータまたは最近更新されたデータだけを返すようにフィードにリクエストできます。 この機能では、RSS または Atom フィードが HTTP リクエストへの応答のヘッダーに Last-Modified を正しく組み込む必要があります。 応答のヘッダーにコンテンツの最終更新日時が示されていない場合、GeoEvent Server は、応答に含まれるデータが新しいデータまたは最近更新されたデータであると想定します。 応答ヘッダーで Last-Modified を使用する方法について詳しくは、RFC 7232 HTTP 仕様をご参照ください。
- コネクタはジオイベント定義を作成して保持します。ジオイベント定義の構造が更新されると、RSS または Atom フィードのコンテンツが反映されます。 ジオイベント定義の名前は、フィードのコンテンツのタイトルをもとに修正されます。 GeoEvent Server 管理者は、コンテンツは異なるがタイトルは実質的に同じである RSS の受信入力コネクタを複数構成してはなりません。 入力コネクタは、データをポーリングして応答を受信するごとに、使用していたジオイベント定義が他の構成済みの入力コネクタによって変更された可能性があることを検出し、データのポーリングに対応した新しいジオイベント定義を作成します。
注意:
類似タイトルを持つ [RSS の受信] 入力間の競合は、既知の制限です。
パラメーター
RSS の受信入力コネクタのパラメーターを次に示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | GeoEvent Manager で参照用として使用される入力コネクタの記述名。 |
URL | データをポーリングする RSS フィードの基本 URL。 次に、例を示します。 |
頻度 (秒) | RSS データ フィードがデータのポーリングを受ける間隔 (秒単位)。 デフォルト値は [10] です (つまり、10 秒ごとに 1 回のポーリング リクエストが行われます)。 |
HTTP メソッド | GeoEvent Server がデータ フィードを提供する外部サーバーにポーリングするときに使用される HTTP リクエスト メソッド。 デフォルトでは、[HTTP/GET] リクエストを使用します。
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パラメーター | ベースの URL に付加するクエリ パラメーター (複数可) を指定します。 クエリ パラメーターは各 RSS フィードに固有であり、すべてのフィードによってサポートされているわけではありません。 RSS フィードがクエリ パラメーターをサポートする場合、対象データを特定します。 クエリ パラメーターは、通常、RSS フィードの URL に組み込まれます。 このパラメーターにはデフォルト値がありません。 |
使用できる MIME タイプ (クライアント モード) (条件) | データ フィードへの応答を受信するときに、このコネクタが許可する MIME タイプを指定します。 外部 Web サービスの応答は、GeoEvent Server に送信されるデータに対して実際の MIME タイプを指定します。 このコネクタは、このパラメーターのデフォルトである次の MIME タイプを理解します。 text/xml,application/rss+xml,application/atom+xml,application/xml,text/plain 正式な MIME タイプの詳細については、Internet Assigned Numbers Authority (IANA) をご参照ください。 ArcGIS Server が使用しない MIME タイプの詳細については、「ArcGIS Server で使用されていない MIME タイプ」をご参照ください。 このパラメーターは、[HTTP メソッド] が [Get] に設定されている場合に表示され、[Post] か [Put] に設定されている場合は非表示になります。 |
新しいデータのみ受信 | アダプターが、データ フィード応答のヘッダーの Last-Modified 値を検索し、この値を使用して、受信済みだが更新はされていないデータの処理を回避するかどうかを指定します。 パラメーターの名前は誤解を招く可能性があります。 フィードがコネクタのクエリへの応答に含めるデータは、常にトランスポートによって受信されます。 ただし、[新しいデータのみ受信] を指定すると、トランスポートは最後のリクエストの日付/時間をキャッシュし、データ フィードからの応答にトランスポートのキャッシュ値よりも大きい Last-Modified 値が含まれる場合にのみ、受信したデータをアダプターにリレーします。 Last-Modified 値の指定はオプションです。 実際には、応答に Last-Modified 値を含むデータ フィードはそれほど多くありません。 このパラメーターのデフォルトは [はい] ですが、Last-Modified 値が見つからない場合、応答に含まれるデータが新しいか更新済みであるかを判断するための日付/時間がないため、このパラメーターは無視されます。
応答ヘッダーの Last-Modified を使用する方法について詳しくは、RFC 7232 HTTP 仕様をご参照ください。 |
URL プロキシの使用 | GeoEvent Server が HTTP リクエストを行う際に URL プロキシを使用するかどうかを指定します。 デフォルトは [いいえ] です。
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URL プロキシ (条件) | HTTP リクエストを実行する際に使用する URL プロキシ。 このパラメーターは、[URL プロキシの使用] が [はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。 |
HTTP タイムアウト (秒) | 入力コネクタが、RSS フィードをホストするサーバーからの応答を待機する最大時間 (秒単位) を指定します。 値は 1 ~ 2147483 の整数である必要があります。 デフォルト値は [30] です (つまり、30 秒間応答がなければ HTTP リクエストはタイムアウトします)。 |