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Kafka と ZooKeeper のデータ ファイルの場所の変更

ArcGIS GeoEvent Gateway では、Apache Kafka のオンディスク トピック キューと ZooKeeper の構成ファイルにローカル フォルダーが使用されます。

  • Windows では、デフォルト ディレクトリは C:\ProgramData\Esri\GeoEvent-Gateway です。
  • Linux では、デフォルト ディレクトリは /home/arcgis/.esri/GeoEvent-Gateway です。

ArcGIS GeoEvent Server をデフォルト以外のドライブまたはファイル パスにインストールした場合、ArcGIS GeoEvent Gateway で Kafka および ZooKeeper ファイルには上記のデフォルト フォルダーが使用されます。 たとえば組織の慣例で C ドライブ上のディスクの利用を制限して、ソフトウェアを別のドライブにインストールすることになっている場合、これによって問題が生じることがあります。 その場合、いずれかのデフォルト フォルダー以外のフォルダーにデータ ファイルを書き込むように ArcGIS GeoEvent Gateway を再構成できます。 この変更は GeoEvent Server をインストールした後で行う必要があります。

Windows または Linux で以下の手順に従って、Kafka のオンディスク トピック キューと ZooKeeper の構成ファイルの場所を変更します。

注意:

以下の手順では、GeoEvent Server の既存の構成が削除されます。 これらの変更は GeoEvent Server をインストールした直後に実行し、その後で GeoEvent Server の構成やカスタム コンポーネントの配置を行うことをお勧めします。

注意:

ArcGIS GeoEvent Server サービスと ArcGIS GeoEvent Gateway サービス (Windows 上) または同等のデーモン (Linux 上) の実行に使用するシステム アカウントには、GeoEvent Gateway データ ファイル用に選択したファイル パスへのファイルの読み取り/書き込み、作成、削除を行うためのフル コントロールが必要です。

注意:

Windows UNC パス名はサポートされていません。 ゲートウェイ データのディレクトリを指定する際には、C:\ProgramData\EsriD:\Data\Esri などのローカル サーバー ディレクトリ (Windows 上) または GeoEvent Server の実行に使用されているユーザー アカウントの下の /home/arcgis/.esri などのパス (Linux 上) を使用します。

現在の構成のエクスポート

入力コネクタ、出力コネクタ、またはジオイベント サービスやジオイベント定義などのその他のエレメントが GeoEvent Server で構成されている場合、以下の手順に従って現在の構成をエクスポートしてから、以降のセクションに進みます。

  1. ArcGIS GeoEvent Manager を開始し、[サイト] > [ジオイベント] > [構成ストア] の順に選択します。
  2. [構成のエクスポート] をクリックして、既存の構成のバックアップを作成します。

    カスタム コンポーネント (コネクタまたはプロセッサ) をデプロイしている場合、次の手順を実行してこれらを GeoEvent Server から削除してから、次のセクションに進むことをお勧めします。

  3. ArcGIS GeoEvent Server サービスが実行されている状態で、既存の *.jar ファイルを deploy フォルダーからテンポラリ ディレクトリに移動します。

    deploy フォルダーは <ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\deploy にあります。

Windows での場所の変更

  1. ArcGIS GeoEvent Server サービスと ArcGIS GeoEvent Gateway Windows サービスを停止します。
  2. ファイル エクスプローラーで、<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\gateway\etc にある etc フォルダー内の ArcGIS GeoEvent Gateway 構成ファイルを参照します。
  3. kafka.properties ファイルをテキスト エディターで開き、プロパティ gateway.data.dir および log.dirs の値を適切な値に更新します。

    これらのプロパティのデフォルト値は次のとおりです。

    • gateway.data.dir=C://ProgramData//Esri//GeoEvent-Gateway//
    • log.dirs= kafka/logs,kafka/logs1,kafka/logs2

    注意:

    ゲートウェイ データのディレクトリには既存のフォルダーを指定する必要があります。 ログ ディレクトリには、ArcGIS GeoEvent Gateway サービスが再起動されたときに作成されるサブフォルダーのカンマ区切りリストを指定します。

    注意:

    ArcGIS GeoEvent Server 10.8.1 以前では、単一のサブフォルダー kafka/logs が指定されていました。 10.9 以降では、複数のパーティションとトピックが構成されるため、3 つのサブフォルダーを指定する必要があります (kafka/logs,kafka/logs1,kafka/logs2 など)。

  4. kafka.properties ファイルを保存して閉じます。
  5. ファイル エクスプローラーで、<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\gateway\etc ディレクトリにある etc フォルダー内の ArcGIS GeoEvent Gateway 構成ファイルを参照します。
  6. zookeeper.properties ファイルをテキスト エディターで開き、プロパティ gateway.data.dir および data.dir の値を適切な値に更新します。

    これらのプロパティのデフォルト値は次のとおりです。

    • gateway.data.dir=C://ProgramData//Esri//GeoEvent-Gateway//
    • data.dir=zookeeper-data

    注意:

    ゲートウェイ データのディレクトリには既存のフォルダーを指定する必要があります。 データ ディレクトリには、ArcGIS GeoEvent Gateway サービスが再起動されたときに作成される構成サブフォルダーを指定します。

  7. ファイル エクスプローラーで、<ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\data にある data を参照し、そのフォルダー内のファイルとフォルダーを削除します。
  8. ArcGIS GeoEvent Gateway Windows サービスを再起動します。
  9. ArcGIS GeoEvent Gateway が実行を開始するまで数分待ってから、ArcGIS GeoEvent Server Windows サービスを開始します。
  10. ArcGIS GeoEvent Manager を開始し、サイン インできることを確認します。
  11. カスタム コンポーネントを配置している場合、必要に応じて、*.jar ファイルを <ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\deploy にある deploy に戻します。
  12. GeoEvent Server の構成をエクスポートした場合、必要に応じて、[サイト] > [ジオイベント] > [構成ストア] の順に選択して [構成のインポート] をクリックすることで ArcGIS GeoEvent Manager を使用して構成をインポートします。
注意:

ArcGIS GeoEvent Gateway が再起動した後で、指定したゲートウェイ データ ディレクトリの下に新しいファイルとフォルダーが作成されない場合、ArcGIS GeoEvent Server の実行に使用されているシステム アカウントの権限に問題があり、ArcGIS GeoEvent Gateway は指定されたフォルダーへのファイルの読み取り/書き込みができていないことが考えられます。

Linux での場所の変更

  1. ArcGIS GeoEvent Server デーモンと ArcGIS GeoEvent Gateway Linux デーモンを停止します。
  2. <ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\gateway\etc にある etc 内の ArcGIS GeoEvent Gateway 構成ファイルを参照します。
  3. kafka.properties ファイルをテキスト エディターで開き、プロパティ gateway.data.dir および log.dirs の値を適切な値に更新します。

    これらのプロパティのデフォルト値は次のとおりです。

    • gateway.data.dir=/home/arcgis/.esri/GeoEvent-Gateway
    • log.dirs= kafka/logs,kafka/logs1,kafka/logs2

    注意:

    ゲートウェイ データのディレクトリには既存のフォルダーを指定する必要があります。 データ ディレクトリには、ArcGIS GeoEvent Gateway デーモンが再起動されたときに作成される構成サブフォルダーを指定します。

    注意:

    ArcGIS GeoEvent Server 10.8.1 以前では、単一のサブフォルダー kafka/logs が指定されていました。 10.9 以降では、複数のパーティションとトピックが構成されるため、3 つのサブフォルダーを指定する必要があります (kafka/logs,kafka/logs1,kafka/logs2 など)。

  4. kafka.properties ファイルを保存して閉じます。
  5. <ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\gateway\etc にある etc フォルダー内の ArcGIS GeoEvent Gateway 構成ファイルを参照します。
  6. zookeeper.properties ファイルをテキスト エディターで開き、プロパティ gateway.data.dir および data.dir の値を適切な値に更新します。

    これらのプロパティのデフォルト値は次のとおりです。

    • gateway.data.dir=/home/arcgis/.esri/GeoEvent-Gateway
    • data.dir=zookeeper-data

    注意:

    ゲートウェイ データのディレクトリには既存のフォルダーを指定する必要があります。 データ ディレクトリには、ArcGIS GeoEvent Gateway デーモンが再起動されたときに作成される構成サブフォルダーを指定します。

  7. /home/arcgis/server > rm -rf GeoEvent/data/* にある data フォルダーを参照し、そのフォルダー内のファイルとフォルダーを削除します。
  8. ArcGIS GeoEvent Gateway デーモンを再起動します。
  9. ArcGIS GeoEvent Gateway が実行を開始するまで数分待ってから、ArcGIS GeoEvent Server デーモンを開始します。
  10. ArcGIS GeoEvent Manager を開始し、サイン インできることを確認します。
  11. カスタム コンポーネントを配置している場合、必要に応じて、*.jar ファイルを <ArcGIS Server installation directory>\GeoEvent\deploy にある deploy フォルダーに戻します。
  12. GeoEvent Server の構成をエクスポートした場合、必要に応じて、[サイト] > [ジオイベント] > [構成ストア] の順に選択して [構成のインポート] をクリックすることで ArcGIS GeoEvent Manager を使用して構成をインポートします。
注意:

ArcGIS GeoEvent Gateway が再起動した後で、指定したゲートウェイ データ ディレクトリの下に新しいファイルとフォルダーが作成されない場合、ArcGIS GeoEvent Server の実行に使用されているシステム アカウントの権限に問題があり、ArcGIS GeoEvent Gateway は指定されたフォルダーへのファイルの読み取り/書き込みができていないことが考えられます。

その他の注意事項

Kafka オンディスク トピック キューと ZooKeeper 構成ファイルは同じデータ ディレクトリに配置する必要があります。 たとえば、Windows では、Kafka オンディスク トピック キューのデフォルト ディレクトリは C:\ProgramData\Esri\GeoEvent-Gateway\kafka\logs、ZooKeeper 構成ファイルのデフォルト ディレクトリは C:\ProgramData\Esri\GeoEvent-Gateway\zookeeper-data です。Kafka と ZooKeeper は緊密に連携しているため、これらのランタイム ファイルを同じ場所に配置する必要があります。

ArcGIS GeoEvent Server サービスと ArcGIS GeoEvent Gateway サービスは常に相互に通信しています。 イベント レコードのデータは、収集され、処理され、配布されるときに Kafka トピックを通過します。 GeoEvent Server によってキャッシュされた構成済みのエレメントと情報のステータスが ZooKeeper 構成ストア内で頻繁に更新されます。

ArcGIS GeoEvent Gateway ランタイム ファイルは、ArcGIS GeoEvent Gateway サービス (Windows) または同等のデーモン (Linux) が実行されているサーバー上にローカルに保存する必要があります。 これらのファイルをネットワーク共有フォルダーや SAN/NAS に保存しないでください。これらの場所に保存した場合、パフォーマンス、ソリューションの信頼性、安定性が低下します。