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ビッグ データ ソースの管理

大容量の観測データを格納するビッグ データ ソースを作成できます。 データへのアクセスにはフィーチャ サービスを、データの視覚化にはマップ サービスを使用します。 データ ソース設定を使用して、読み取り権限と書き込み権限を管理するとともに、レジリエンスや冗長性などを確保します。

ビッグ データ ソースの作成

次の表で、ビッグ データ ソースの設定を説明します。 ビッグ データ ソースを作成する前に、各設定を確認してください。

ビッグ データ ソースを作成するには、次の手順を実行します。

  1. GeoEvent Serverログイン ページを開き、認証情報を入力します。
  2. リボンの [サイト] をクリックし、[ジオイベント] > [ビッグ データ ストア] > [データ ソースの作成] の順にクリックします。

    [データ ソースの作成] ウィンドウが表示されます。

  3. データ ソースのパラメーター構成を設定します。
  4. [高度な設定] タブをクリックし、高度な設定を構成します。
  5. [サービス] タブをクリックし、サービス設定を構成します。
  6. [集約スタイル] タブをクリックし、集約スタイル設定を構成します。
  7. [集約レンダリング] タブをクリックし、集約レンダリング設定を構成します。
  8. [フィーチャ レンダリング] タブをクリックし、フィーチャ レンダリング設定を構成します。
  9. [時間情報] タブをクリックし、時間情報設定を構成します。
  10. [Z 値情報] タブをクリックし、Z 値情報設定を構成します。
  11. [公開] をクリックします。

新しいビッグ データ ソースが作成されます。

データ ソースの構成

データ ソースの構成に必要なパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
名前

データ ソースの名前。 この名前は、データ ソースの作成後は変更できません。

ジオイベント定義

データ ソースのスキーマの定義に使用されるイベント データ定義。 [ジオイベント定義] パラメーターは、データ ソースの作成後は変更できません。

注意:

Group フィールドおよび Many の基数を持つフィールドを含むイベント定義はサポートされていません。

ジオメトリ タイプ

データ ソースが格納するジオメトリのタイプ。 使用できるジオメトリ タイプは、ポイント、ポリゴン、ポリライン、マルチポイント、およびジオメトリなしです。 ジオメトリ タイプは、データ ソースの作成後は変更できません。

最大レコード数

レンダリングまたはクエリーされるフィーチャの最大数。 最大レコード数は、データ ソースの作成後でも変更できます。

高度な設定

[高度な設定] タブのパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
レプリケーション ファクター

レジリエンスを確保するための各レコードのレプリカまたはコピーの数。 レプリケーション ファクターに [0] を指定すると、1 つのコピーのみを作成し、レプリケーションを作成しません。 [1] (デフォルト) を指定すると、レコードの 1 つのレプリカが作成されます。 データ レプリケーションは、運用での耐障害性を実現するために、複数のビッグ データ ストア ノードが複数のサーバー上で実行されている場合にのみおすすめします。

シャード数

データ ソースは複数のシャードにパーティション化または分割され、各シャードにデータの一部が格納されます。 シャード数は、作成するデータのパーティション数を定義します。 シャードの数を増やすとインデックス作成のパフォーマンスが向上しますが、シャードの数が多すぎるとクエリのパフォーマンスが低下します。

注意:

このパラメーターを [自動] に設定すると、適切なシャード数が自動的に決まります。 [自動] に設定すると、値は指定した [ローリング データ オプション] パラメーター値に基づいて一定の係数が設定され、ビッグ データ ストア クラスターのノード数に基づいて計算されます。

更新間隔 (秒)

データ ソース内で新しいイベントまたは更新されたイベントのインデックスが作成される時間間隔 (秒)。 大きい値を指定すると、インデックスが作成される 1 秒あたりのイベント数が多くなり、書き込みスピードは速くなりますが、書き込まれるイベントのインデックスが設定されクエリーに使用できるまでの待ち時間も長くなります。 値を [-1] に設定すると、データのインデックス設定は一時的に無効になります。値を正の数に設定し直すと、有効に戻ります。 大量のイベントが発生した場合は、一時的に値を正の数に動的に変更および戻すことが有用です。この場合、パフォーマンスに優れたインデックスの一括操作が可能になります。

ObjectID オプション

データ ソース内のフィーチャ レコードに対して生成されるオブジェクト識別子のタイプを指定します。

  • [Int64 ObjectID] - 64 ビットの数値の esriFieldTypeOID オブジェクト識別子を生成します。 64 ビットの識別子は、JavaScript または ArcGIS Maps SDKs for Native AppsArcGIS Maps SDKs を使用して構築されたアプリケーションでサポートされています。
  • [Int32 ObjectID] - 32 ビットの数値の esriFieldTypeOID オブジェクト識別子を生成します。 32 ビットの識別子は、既存のすべての ArcGIS クライアント (ArcGIS ProArcGIS Desktop など) でサポートされています。
  • [一意文字列識別子] - 文字列ベースの esriFieldTypeString 識別子を生成します。 文字列ベースの識別子は JavaScript クライアント (ArcGIS Online マップ ビューアー、カスタム JavaScript クライアント アプリケーションなど) でサポートされています。

ObjectID ブロック サイズ

リクエストごとに割り当てるオブジェクト識別子の数。

データ オプション

インデックスが更新され、新しいインデックスが作成されるまでの時間。 これにより、すべてのデータを 1 つのソースに格納するのではなく、多数のデータ ソースに分散させることで、検索とクエリーの速度が上がります。 データは 100 年、10 年、毎年、毎月、毎日、または毎時間の単位で更新できます。 GeoEvent Server がビッグ データ ストアに大量のデータを書き込んで格納している場合、ビッグ データ ストアのパフォーマンスを最適に維持するには、このパラメーターを [毎時間][毎日]、または [毎月] に設定します。

縮小オプション

更新されるデータ シャードの縮小計画を指定します。 [縮小オプション] パラメーターは、[縮小] または [縮小なし] に設定できます。 [縮小] が選択された場合、更新されたデータは少ないシャード数に圧縮されます。 [縮小なし] を選択した場合、更新されたデータのシャードは圧縮されません。 縮小により未処理のシャードの数が減り、安定性が向上しますが、データを圧縮することでクエリーのパフォーマンスが低下します。 デフォルトは [縮小] です。

注意:

[縮小オプション] の値はいつでも更新できますが、圧縮されたシャードを圧縮解除することはできません。 データの縮小は、[縮小] に設定されている場合に実行されます。 既存のシャードを圧縮しないようにするには、[縮小なし] に設定します。

データ保持オプション (オプション)

(オプション)

データ ソースにデータが保持される期間。 時間が経過すると、データはデータ ソースから削除されます。 データが保持される最小の時間は 1 時間です。

データ保持の場所 (オプション)

データ ソース内の特定のフィーチャを保持する WHERE 句。 WHERE 句を満たすフィーチャは、データ保持間隔が経過したときに保持されます。

サービス設定

[サービス] タブのパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
作成

作成の対象とする、データ ソース内のデータを参照するサービスのタイプを指定します。 [マップ サービス] または [フィーチャ サービス] を指定できます。

空間参照

空間参照の WKID (Well Known ID) または WKT (Well Known Text)。 デフォルトは 4326 (GCS WGS 1984) です。

表示フィールド名

プライマリ ラベル フィールドとして使用されるフィールドの名前。

背景色

マップ サービスの背景色。 デフォルトでは、背景色は完全な透明です。 完全な透明にすることで、基になるベース マップが見えなくなるのを防ぐことができます。

集約スタイル設定

[集約スタイル] タブのパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
集約スタイルの追加

マップ サービスに新しい集約スタイルを追加するか、既存の集約スタイルを変更します。 サポートされているスタイルは、[ジオハッシュ][正方形][フラットな六角形] または [フラットな三角形][尖った六角形] または [尖った三角形] です。 新たな各スタイルに対して、空間参照と詳細レベル (縮尺) を定義します。

集約レンダリング設定

[集約レンダリング] タブのパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
フィーチャの閾値

集約に切り替える前に、マップ サービスがレンダリングするフィーチャのデフォルト数。 たとえば、フィーチャの閾値を 200 に設定すると、マップ サービスは最大 200 個の不連続フィーチャをレンダリングします。 不連続フィーチャを追加すると、マップ サービスは集約ビューでデータのレンダリングを開始します。

集約スタイル

フィーチャの集約に使用する集約スタイル。 [ジオハッシュ][正方形][フラットな六角形][尖った六角形][フラットな三角形]、または [尖った三角形] を指定できます。

ビン レンダリング スタイル

ビンのレンダリング スタイル。 [グリッド] または [楕円] を指定できます。 デフォルトは [グリッド] です。

集約方法

集約されたビン値の計算方法。 [カウント] は、各ビン内の生のフィーチャ数を使用してビン値を定義します。 [統計情報] は、各フィーチャのフィールド値と統計の種類に基づいて、各ビンの値を計算します。

統計フィールド

集約されたビンの統計値の計算に使用するフィールド。

統計タイプ

集約されたビン値の計算に使用する統計情報メソッド。 統計タイプは、[統計フィールド] パラメーター内の値に適用されます。

統計フィールドのデータ タイプによって、使用できる統計オプションの種類が決まります。 たとえば、統計フィールドに string タイプのフィールドを選択すると、オプションとして [カウント][重複を除いたカウント] を使用できるようになります。 integer タイプのフィールドを選択すると、オプションとして [平均][最大][最小][標準偏差][合計][分散] のほか、[カウント][重複を除いたカウント] を使用できるようになります。

ラベルを表示

各集約ビンにラベルを付けるかどうかを指定します。

ラベルのスタイル

各集約ビンのラベルのレンダリング スタイル ([フォント][サイズ][スタイル][形式][色])。 デフォルトのラベル スタイルは、[Arial][12][プレーン][###.##]、および [黒] を使用します。

最小ビン サイズ (ピクセル)

最大の詳細レベル (縮尺) に対するビンを作成する際に使用する最小ビン サイズ (ピクセル数)。 ビンのピクセル サイズは定義された値よりも小さくなることはありません。 デフォルトは [25] ピクセルです。

LOD (詳細レベル) のオフセット

詳細レベルに適用されるオプションのオフセット値を指定します。 正または負の整数値で指定できます。

ビン レンダラー

集約ビンのレンダリング色とスタイルを内挿するために使用するレンダリング設定。

  • [範囲] - ビン レンダラーに適用される最小値と最大値。 範囲の最小値に等しい値を持つビンは、指定された塗りつぶし色、アウトライン色、およびアウトラインの最小値を使用します。 範囲の最大値に等しい値を持つビンにも同じ条件が適用されます。 範囲の最小値と最大値の間にあるその他の値は、すべて加重補間されます。 固定値が指定されていない場合 (デフォルト)、範囲はデータから取得されます。
  • [塗りつぶし色] - ビンの最小値および最大値の塗りつぶし色。 ビンの色のグラデーションは、範囲の最小値と最大値に基づいて内挿されます。
  • [アウトライン色] - ビンの最小値および最大値のアウトライン色。 ビンのアウトライン色のグラデーションは、範囲の最小値と最大値に基づいて内挿されます。
  • [アウトライン幅] - ビンの最小値および最大値のアウトライン幅。 ビンのアウトラインの幅は、範囲の最小値と最大値に基づいて内挿されます。

ビン エリアで正規化

地理的エリアでビンを正規化するかどうかを指定します。

マップ上で同じサイズに見えるビンが、地理的に異なるサイズのエリアをカバーすることがあります。 たとえば、赤道にあるビンと北極にあるビンがマップ内で同じサイズであっても、赤道にあるビンは、北極にあるビンよりも大きい地理的エリアをカバーします。 正規化を有効にすることで、最大の範囲値が使用する塗りつぶし色が、最小の範囲値が使用する塗りつぶし色よりも暗いと仮定すると、赤道にあるビンはより明るい色になり、一方、北極にあるビンはより暗い色になります。 正規化を無効にすると、さまざまなサイズの地理的エリアのすべてのビンが同じサイズとして扱われます。

フィーチャ レンダリング設定

[フィーチャ レンダリング] のパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
スタイル

ポイントまたはマルチポイント ジオメトリーを持つフィーチャに使用するシンプル マーカー シンボル スタイルを指定します。 [円形][十字][ひし形][正方形][X][三角形][ポインター] を指定できます。

角度

ポイントまたはマルチポイント ジオメトリーに対して、シンプル マーカー シンボルを回転させる角度 (0 ~ 360 度)。 回転は東から反時計回りに行われます。このとき、東が 0 度軸になります。

各フィーチャの色。 サポートされているすべてのジオメトリー タイプに適用されます。

サイズ

ポイントまたはマルチポイント ジオメトリーを持つ各フィーチャのサイズ。

ポリライン ジオメトリーを持つ各フィーチャの幅。

アウトライン色

ポイント、ポリゴン、またはマルチポイント ジオメトリーを持つ各フィーチャのアウトライン色。

アウトライン幅

ポイント、ポリゴン、またはマルチポイント ジオメトリーを持つ各フィーチャのアウトライン幅。

X オフセット

X 軸上の不連続フィーチャをオフセットする値 (ピクセル)。

Y オフセット

Y 軸上の不連続フィーチャをオフセットする値 (ピクセル)。

シンボルの回転 (度)

ポイントまたはマルチポイント フィーチャのシンプル マーカー シンボルを動的に回転します。

回転タイプ

回転タイプを指定します。

  • [数学] - ゼロが東で反時計回りに回転します。
  • [地理学] - ゼロが北で時計回りに回転します。

回転フィールド

回転角度の値を度数 (0 ~ 360) で持つデータのフィールド。

時間情報設定

[時間情報] タブのパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
時間間隔

データ ソースのデータの有効な時間ステップを表す時間間隔の値。 時間間隔は、時間対応コントロールを設定する必要がある ArcGIS Online Web マップなどのクライアント アプリケーションで使用されます。 時間対応コントロール設定には、タイム スライダーのステップ サイズなどがあります。 デフォルトは 10 です。

時間間隔の単位

[時間間隔] 値の単位を指定します。 [ミリ秒][秒][分][時間][日][週][月][年][10 年]、または [100 年] を指定できます。 デフォルトは秒です。

ライブ データを含む

データ ソースにライブ データ フィードを含めるかどうかを指定します。 このパラメーターは、時間対応コントロールの設定を調整する必要があるクライアント アプリケーションで使用されます。

Z 値情報設定

[Z 値情報] タブのパラメーターについては、以下で説明します。

パラメーター説明
Z 値を含む

サービスに Z ジオメトリーの値を含めるかどうかを指定します。 デフォルトは false です。

Z 値のデフォルトを有効化

サービスにデフォルトの Z ジオメトリー値を含めるかどうかを指定します。 デフォルトは true です。

Z 値のデフォルト

使用するデフォルトの Z ジオメトリー値。 デフォルトは 0 です。