XYZ 値の追加プロセッサは、ポイント ジオメトリを含むジオイベントから X、Y、Z 座標を取得するときに使用します。 座標値は、一意のフィールドとして新しいジオイベント定義内に追加されます。
例
XYZ 値の追加プロセッサの使用例を次に示します。
- アプリケーションでは、イベント レコードの場所をフィーチャ JSON、GeoJSON、または汎用 JSON のジオメトリ表現ではなく、個別の座標として表現する必要があります。
- このプロセッサを使用して、フィーチャ JSON から座標を抽出できます (例: フィーチャ サービスからフィーチャのポイント ジオメトリを抽出)。
- このプロセッサで抽出された X、Y、Z 値は、方位の計算プロセッサの入力起点または終点として使用できます。
使用上の注意
XYZ 値の追加プロセッサを使用する際には、以下の点に注意してください。
- このプロセッサは、フィーチャ JSON として表現されているポイント ジオメトリからの座標値の抽出のみをサポートしています。 このため、このプロセッサは、ArcGIS Server をポーリング (フィーチャ サービス) 入力コネクタまたは REST エンドポイントでフィーチャを受信入力コネクタからインポートされたイベント データとの組み合わせが最適です。
- プロセッサに送信されるイベント レコードには、ポイント ジオメトリを含むジオイベント定義が必要です。 ジオメトリ値は、各イベント レコードの X、Y、Z 座標値を取得するために使用されます。
- X、Y、Z フィールドのデフォルトの名前値はそれぞれ x、y、z ですが、これらの値は変更できます。 たとえば、[X フィールド] パラメーターに「longitude」、[Y フィールド] パラメーターに「latitude」、[Z フィールド] パラメーターに「altitude」または「height」として指定できます。
- [X フィールド]、[Y フィールド]、および [Z フィールド] パラメーターはすべて必須です。 このプロセッサをフィールド マッパー プロセッサまたはフィールド リデューサー プロセッサと組み合わせて、プロセッサが作成した出力ジオイベント定義のスキーマを変更します。
パラメーター
XYZ 値の追加プロセッサのパラメーターを次に示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
Name |
GeoEvent Manager で参照用として使用されるプロセッサの記述名。 |
プロセッサ |
選択されたプロセッサを示します。 |
ジオメトリ フィールド |
プロセッサが X、Y、Z 座標値の抽出に使用するイベント レコードのジオメトリ フィールドまたは [GEOMETRY] タグが付いたフィールドの名前。 指定したジオメトリ フィールドはポイント ジオメトリである必要があります。 |
出力ジオイベント定義 |
プロセッサによって作成される出力ジオイベント定義の名前を指定します。 作成されたジオイベント定義には、新しいスキーマの一部として X、Y、Z 座標フィールドが追加されます。 |
X フィールド | X 座標値が格納されるフィールドの名前。 このフィールドは、プロセッサによって作成される新しいジオイベント定義に追加されます。 デフォルトは x です。 |
Y フィールド | Y 座標値が格納されるフィールドの名前。 このフィールドは、プロセッサによって作成される新しいジオイベント定義に追加されます。 デフォルトは y です。 |
Z フィールド | Z 座標値が格納されるフィールドの名前。 このフィールドは、プロセッサによって作成される新しいジオイベント定義に追加されます。 デフォルトは z です。 注意:ポイント ジオメトリに Z 座標値が含まれていない場合、デフォルトの 0.0 がフィールドに追加されます。 |
検討事項および制限事項
XYZ 値の追加プロセッサを使用する際には、以下の点に注意してください。
- このプロセッサは、受信ジオイベント定義のジオメトリ フィールドまたはタグを使用してポイント ジオメトリを識別し、X、Y、Z 座標値を取得します。 ジオメトリ フィールドまたはタグが存在しない場合、このプロセッサを構成する前に、ジオメトリ フィールドを作成するか、[GEOMETRY] タグを既存のフィールドに適用する必要があります。 受信ジオメトリ フィールド名が [geometry] である場合、または [GEOMETRY] タグがすでに使用されている場合、この制限は適用されません。
- 新しいフィールドが追加されるため、プロセッサでは新しいジオイベント定義が作成されます。 新しいフィールドを追加してイベント レコードのスキーマを変更するには、GeoEvent Server は常に新しいジオイベント定義を作成する必要があります。
- プロセッサは、マルチポイント、エンベロープ、ポリライン、ポリゴンなど、他のジオメトリ タイプの座標値の配列を取得しません。 ポイント ジオメトリの座標値の抽出のみがサポートされています。