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方位の計算プロセッサ

サマリー

[方位の計算] プロセッサで、原点および目的地の位置をソースとして使用してポイント イベント レコードの方位を計算できます。 このプロセッサは、新しいジオイベント定義の一部として、新しいフィールドに方位値を返します。 方位は、0 ~ 360 (北から時計回りに計測された度) の範囲内の正の倍精度値として指定されます。

方位の計算プロセッサの使用例を次に示します。

  • 移動中の車両の方位を取得すると、静的な目的地 (配送の位置など) に対するルート案内や方向に関する洞察を得ることができます。
  • 2 つの移動するアセット間の方位を管理することで、タグが付いた動物の救護など、リアルタイムでの追跡に関するオンサイト情報を提供できます。
  • このプロセッサで取得した方位値は、[扇型範囲の計算] プロセッサの入力として使用できます。

使用上の注意

方位の計算プロセッサを使用する際には、以下の点に注意してください。

  • [方位の計算] プロセッサは、イベント レコードのポイント ジオメトリの代わりにポリライン ジオメトリを生成できます。 ポリラインは、原点と目的地の間の方位セグメントまたは有効な描画済みラインを表します。
  • 原点と目的地のソースは、同じジオイベント定義の属性フィールドから取得する必要があります。 プロセッサは、方位値の計算に複数の入力を使用することをサポートしていません。
  • 原点と目的地のソースは、ポイント フィーチャを含むジオメトリ タイプ フィールド、整数として表現される X および Y 座標を含む個別フィールド、またはその両方の組み合わせを使用して定義できます。 たとえば、原点を配送車両の現在のポイント ジオメトリ、目的地を配送車両に関連付けられた同じイベント レコードの個別の X および Y 座標フィールドとして表現された企業として定義することができます。
  • 方位値は度単位の整数で返されます。 0 ~ 360 度の値は、北位置から時計回りに計測された度数として方位を表します。 たとえば、目的地が原点の真東にある場合、90.0 度の方位が生成されます。 目的地が原点の真南にある場合、180.0 度の方位が生成されます。
  • 原点と目的地のソースに対して有効なポイント ジオメトリを構成する要素の詳細については、「ジオメトリ オブジェクト」をご参照ください。

パラメーター

方位の計算プロセッサのパラメーターを次に示します。

パラメーター説明

Name

GeoEvent Manager で参照用として使用されるプロセッサの記述名。

プロセッサ

選択されたプロセッサを示します。

ソースのジオイベント定義

受信イベント レコードのジオイベント定義の名前を指定します。 ジオイベント定義は、原点と目的地の位置を含む属性フィールドの識別に使用されます。

原点のソース

イベント レコードの原点値のソースを指定します。 プロセッサは、原点を使用して方位を計算します。 デフォルトは [原点ジオメトリ] です。

  • [原点ジオメトリ] - 原点を、ジオメトリ タイプ属性フィールドに格納されているポイント フィーチャに設定します。
  • [座標] - 原点を、個別のフィールドに格納された座標のペアで表現されるポイントに設定します。 X および Y フィールドを個別に指定します。

原点フィールド

(条件)

原点の位置が含まれているジオメトリ フィールドの名前。 原点ジオメトリはポイントである必要があります。

このパラメーターは、[原点のソース][原点ジオメトリ] に設定されている場合に表示され、[座標] に設定されている場合は非表示になります。

原点の X フィールド

(条件)

原点の X 座標を含む整数フィールドの名前 (longitude など)。

このパラメーターは、[原点のソース][座標] に設定されている場合に表示され、[原点ジオメトリ] に設定されている場合は非表示になります。

原点の Y フィールド

(条件)

原点の Y 座標を含むフィールドの名前 (latitude など)。

このパラメーターは、[原点のソース][座標] に設定されている場合に表示され、[原点ジオメトリ] に設定されている場合は非表示になります。

目的地のソース

イベント レコードの目的地の値のソースを指定します。 プロセッサは、目的地を使用して方位を計算します。 デフォルトは [目的地ジオメトリ] です。

  • [目的地ジオメトリ] - 目的地を、ジオメトリ タイプ属性フィールドに格納されているポイント フィーチャに設定します。
  • [座標] - 目的地を、個別のフィールドに格納された座標のペアで表現されるポイントに設定します。 X および Y フィールドを個別に指定します。

目的地フィールド

(条件)

目的地の位置が含まれているジオメトリ フィールドの名前。 目的地ジオメトリはポイントである必要があります。

このパラメーターは、[目的地のソース][目的地ジオメトリ] に設定されている場合に表示され、[座標] に設定されている場合は非表示になります。

目的地の X フィールド

(条件)

目的地の X 座標を含む整数フィールドの名前 (longitude など)。

このパラメーターは、[目的地のソース][座標] に設定されている場合に表示され、[目的地ジオメトリ] に設定されている場合は非表示になります。

目的地の Y フィールド

(条件)

目的地の Y 座標を含む整数フィールドの名前 (latitude など)。

このパラメーターは、[目的地のソース][座標] に設定されている場合に表示され、[目的地ジオメトリ] に設定されている場合は非表示になります。

方位セグメントの作成

イベント レコードのジオメトリを、ポイント フィーチャから方位セグメントを表すポリライン フィーチャに変更するかどうかを指定します。 方位セグメントは、原点と目的地の位置の間に描画されたラインです。 デフォルトは [いいえ] です。

  • [はい] - イベント レコード ジオメトリは、ポイントから方位セグメントを表すポリラインに変更されます。
  • [いいえ] - イベント レコード ジオメトリは変更されず、ポイント フィーチャが維持されます。

出力方位角フィールド

方位値が格納される新しいフィールドの名前。 方位は、0.0 ~ 360.0 (北から時計回りに計測された度) を示す正の倍精度値として指定されます。

出力ジオイベント定義

新しいジオイベント定義の名前。 新しいジオイベント定義は、受信イベント レコードのスキーマと追加の方位角フィールドの組み合わせです。

検討事項および制限事項

[方位の計算] プロセッサは、単一のイベント レコードの一部として、原点と目的地の方位のみを取得します。 2 つの異なるソースから原点と目的地を取得している場合は、イベント結合プロセッサまたはフィールド エンリッチャー (フィーチャ サービス) プロセッサを使用し、リアルタイムで個別のデータ ソースを結合して方位を計算することを検討してください。