CSV ファイルへの書き込み出力コネクタは、テキストとして適合されたジオイベントを区切りテキスト ファイルに書き込むために使用されます。 テキスト区切り記号は、一般的にはカンマであるため、このタイプの出力ファイルはカンマ区切り値ファイルと呼ばれることもあります。ただし、ArcGIS GeoEvent Server では、一般的な ASCII 文字を区切り記号として使用し、データ属性値を区切ることができます。
使用上の注意
CSV ファイルへの書き込み出力コネクタを使用する際には、以下の点に注意してください。
- この出力コネクタは、テキスト アウトバウンド アダプターとファイル アウトバウンド トランスポートを組み合わせます。
- 登録されたサーバーのフォルダーは、絶対パスか UNC パスを使用して指定できます。
- UNC パスが使用される場合、GeoEvent Server を実行する Windows サービス アカウントにはフォルダーへの読み取り/書き込み許可が必要です。
- [フォルダー] パラメーターには、C:\GeoEvent\input のような絶対パスを使用することをお勧めします。
- [サブフォルダー] パラメーターでは、登録されたサーバー フォルダーの相対的なサブフォルダーを指定できます。
- 出力を再起動すると、GeoEvent Server は登録したシステム フォルダー パスに新しいファイルを作成します。
- 処理されたジオイベントのレートと量によっては、[ファイル ロールオーバー サイズ (KB)] パラメーターをデフォルトの [1] よりも増やして、区切りテキスト ファイルのカスケード化によって Windows の処理が追い付かない現象を回避します。
- 処理されたジオイベントを区切りテキストとして適合するには、[メッセージの区切り記号] パラメーターと [属性の区切り記号] パラメーターが必要です。
- GeoEvent Server が作成する区切りテキスト ファイルのタイプを指定するには、[ファイル拡張子] パラメーターが使用されます。 この出力コネクタのデフォルトは [csv] ですが、[txt] や [out] などのファイル拡張子を指定し、異なる区切りテキスト ファイルを作成することもできます。
- 区切りテキスト ファイルのデータを GeoEvent Server の今後のデータ ソースとして使用する場合は、[出力日付形式] パラメーターを [ISO 8601 形式] に設定することをお勧めします。 GeoEvent Server では、日付と時刻の値を ISO 8601 形式で表現することを推奨していますが、他の日付形式を指定し、使用することもできます。
パラメーター
CSV ファイルへの書き込み出力コネクタのパラメーターを次に示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
名前 | GeoEvent Manager で参照用として使用される出力コネクタの記述名。 |
フォルダー | ファイルが作成され、書き込まれる登録済みシステム フォルダー。 |
ファイル名の接頭辞 | GeoEvent Server が作成し、書き込みを行う出力ファイル名を指定します。 ファイル名には、ファイルが最初に作成された日付/時間が付加されます。 デフォルトは [output] です。 例: 2019 年 3 月 19 日 2:30:05 p.m. に作成されたファイルの名前の接頭辞が output の場合、そのファイル名は output2019-03-19_14-30-05.out になります。 |
サブフォルダー | 登録済みシステム フォルダーに対して相対的なサブフォルダー (またはサブディレクトリ) を指定します。この下に、ファイルが作成され、書き込まれます。 サブフォルダーが存在しない場合、このパラメーターは空白のままにしておく必要があります。 例: 登録済みシステム フォルダーを C:\GeoEvent として指定し、サブフォルダーを output として指定すると、GeoEvent Server はファイルを C:\GeoEvent\output に作成します。このとき、ファイル パスが存在し、Windows を実行する ArcGIS GeoEvent Server サービス アカウントがアクセス可能であるものとします。 |
ファイル ロールオーバー方法 | GeoEvent Server が現在のファイルへの書き込みを停止して、新しいファイルへの書き込みを開始する時期を指定します。 オプションとして、[サイズ] および [時間] があります。 デフォルト値は [時間] です。
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ファイル ロールオーバー サイズ (KB) (条件) | GeoEvent Server がファイルへの書き込みを停止する最大サイズ (KB 単位) を指定します。 最大ファイル サイズに到達すると、GeoEvent Server は新しいファイルを作成し、書き込みを開始します。 デフォルトは [1] キロバイトです。 このパラメーターは、[ファイル ロールオーバー方法] が [サイズ] に設定されている場合に表示され、[時間] に設定されている場合は非表示になります。 |
ファイル ロールオーバー頻度 (条件) | GeoEvent Server が現在のファイルへの書き込みを停止し、代わりに新しいファイルを作成して書き込みを開始する頻度を指定します。 使用可能なロールオーバー期間には、[毎時間]、[毎日]、または [毎月] があります。 デフォルトは [毎時間] です。
このパラメーターは、[ファイル ロールオーバー方法] が [時間] に設定されている場合に表示され、[サイズ] に設定されている場合は非表示になります。 |
ファイル クリーンアップ期間 (分) | [ファイル クリーンアップ方法] パラメーターに従って、古いファイルが処理される期間を分単位で指定します。 デフォルトは [4320] 分です。 例: 3 日 (4,320 分) ごとにファイルを削除するか、アーカイブに移動します。 |
ファイル クリーンアップ方法 | [ファイル クリーンアップ期間 (分)] の値に到達した古いファイルを処理する方法を指定します。 ファイル クリーンアップ方法として使用できるのは、[削除] か [アーカイブ] です。 デフォルトは [削除] です。
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アーカイブ フォルダー (条件) | [ファイル クリーンナップ期間 (分)] に到達したファイルがアーカイブされる、登録済みシステム フォルダー。 このパラメーターは、[ファイル クリーンナップ方法] が [アーカイブ] に設定されている場合に表示され、[削除] に設定されている場合は非表示になります。 |
アーカイブ サブフォルダー (条件) | [アーカイブ フォルダー] に対して相対的なサブフォルダーであり、この下には [ファイル クリーンナップ期間 (分)] に到達したファイルがアーカイブされます。 ファイルをアーカイブするためのサブフォルダーがない場合は、このパラメーターは指定なしのままにします。 このパラメーターにはデフォルト値はありません。 このパラメーターは、[ファイル クリーンナップ方法] が [アーカイブ] に設定されている場合に表示され、[削除] に設定されている場合は非表示になります。 |
メッセージの区切り記号 | 文字リテラルはイベント レコードの区切り記号として使用されます。 デフォルトは、改行の [\n] です。 |
属性の区切り記号 | 属性フィールド区切り記号として使われるリテラル文字。 デフォルトはカンマです。 |
ファイル拡張子 | ファイルの作成時に使用されるファイル拡張子。 このパラメーターのデフォルトは [csv] です。つまり、GeoEvent Server はカンマ区切り値 (.csv) ファイルを作成します。 |
出力日付形式 | ファイルに書き込まれる日付/時間の値の形式を指定します。 使用可能な出力日付形式は、[ISO 8601 形式] か [カスタム形式] です。 デフォルトは [ISO 8601 形式] です。
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カスタム日付形式 (条件) | ファイルに書き込まれる、ユーザー指定形式の日付/時間。 ユーザー指定の日付形式は、Java SimpleDateFormat クラス変換を使用して作成する必要があります。 詳細については、「SimpleDateFormat」をご参照ください。 このパラメーターは、[出力日付形式] が [カスタム形式] に設定されている場合に表示され、[ISO 8601 形式] に設定されている場合は非表示になります。 |
数値形式の言語 | データ値から数値を書式設定する際、ロケール依存型の動作に使用されるロケール識別子 (ID)。 デフォルトは、GeoEvent Server がインストールされているコンピューターのロケールです。 詳細については、「Java Supported Locales」をご参照ください。 |