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TCP ソケットからテキストを受信

TCP ソケットからテキストを受信入力コネクタを使用すると、区切りテキストとして書式設定されたイベント データを TCP ソケット接続で受信して適合させることができます。 属性値間の区切り文字は一般的にカンマ (,) であるため、このタイプのデータはカンマ区切り値と呼ばれることもあります。 ArcGIS GeoEvent Server では、印刷可能な ASCII 文字を区切り記号として使用し、データ属性値を区切ることができます。

GeoEvent Simulator を使用して送信される区切りテキスト

使用上の注意

TCP ソケットからテキストを受信入力コネクタを使用する際には、以下の点に注意してください。

  • この入力コネクタは、テキスト インバウンド アダプターと TCP インバウンド トランスポートをペアにします。
  • このコネクタを使用すると、サーバー コンピューターを表示できる任意の TCP クライアントから区切りテキストを受信し、指定した TCP ソケットに接続することができます。
  • このコネクタは、シミュレートされたイベント データ レコードを GeoEvent Simulator から受信するためによく使われます。
  • デフォルトで、このコネクタはポート 5565 で TCP ソケットを開きますが、使用可能なサーバー ポートであればどれでも使用できます。
  • 複数の [TCP ソケットからテキストを受信] 入力を構成できますが、それぞれの入力に対して一意のポートを指定する必要があります。
  • 複数の TCP クライアント アプリケーションを接続し、構成された単一の入力に同時にデータを送信できます。
  • [メッセージの区切り記号] パラメーターは必須です。 この記号は、イベント レコードの末尾を指定します。 一般的なレコード末尾区切り文字は、改行 ([\n]) です。
  • [属性の区切り記号] パラメーターは必須です。 この記号は属性値を区切ります。 一般的な属性区切り記号は、カンマ (,) です。
  • GeoEvent Simulator は、シミュレーション ファイルがメモリに読み込まれると、ファイル末尾を暗黙的なイベント区切り記号として解釈します。 メッセージ区切り記号を強制的に含めるために、シミュレーション ファイルを空白行で終了する必要はありません。 他の TCP クライアントの動作は、これと異なることがあります。
  • 受信した区切りデータ文字列の最初の属性を使用し、ジオイベント定義の名前を指定することがあります。 これは、異なる属性データ タイプや、複数のデータ属性を持つデータグラムを受信することが予期されている場合に便利です。受信したデータ値を解釈するためにアダプターが使用するジオイベント定義は、データ自体が指定します。 この機能を利用するには、[受信データにジオイベント定義が含まれる] パラメーターを使用します。 通常、特定のソケットで受信したすべてのデータ レコードのスキーマは同じになるため、このパラメーターを [いいえ] (デフォルト) に設定する必要があります。

パラメーター

TCP ソケットからテキストを受信入力コネクタのパラメーターを次に示します。

パラメーター説明

名前

GeoEvent Manager で参照用として使用される入力コネクタの記述名。

デフォルト空間参照

座標値が、想定されている WGS84 地理座標系システムの緯度と経度の値ではない属性フィールド値をもとにジオメトリを作成するか、受信したジオメトリ文字列に空間参照が含まれない場合に使用される空間参照の Well-Known ID (WKID)。 WKID または Well-Known Text (WKT) を含む属性フィールドの WKT 値または名前が指定されることもあります。

サーバー ポート

TCP ソケットを確立する際に使用するサーバー ポート。 TCP クライアントは、このポートを検出し、接続する必要があります。 デフォルト ポートは [5565] ですが、使用可能なサーバー ポートであればどれでも使用できます。

メッセージの区切り記号

イベント データ レコードの末尾を表す文字リテラル。 区切り文字を指定するには、Unicode 値が使用されることがあります。 文字は引用符で囲んではなりません。 一般的なレコード末尾区切り文字は、改行 (\n) です。

属性の区切り記号

メッセージ内で属性値を区切るために使われるリテラル記号。 区切り文字を指定するには、Unicode 値が使用されることがあります。 文字は引用符で囲んではなりません。 一般的な属性区切り記号はカンマです。

推定される日付形式

日付時間値として予期される文字列表現を一致させ、それを Java Date 値に変換するために使用されるパターン。 パターンの形式は、Java SimpleDateFormat クラス変換に従います。

GeoEvent Server では、日付/時間値を ISO 8601 標準で表すことを推奨していますが、日付値として一般的に認識されている日付/時間値の文字列表現のいくつかは、[推定される日付形式] パターンを指定しなくても Java Date 値に変換することができます。 次に例を示します。

  • "2019-12-31T23:59:59" – ISO 8601 標準形式
  • 1577836799000 – Java Date (紀元からの時間を示す Long 型整数、UTC)
  • "Tue Dec 31 23:59:59 -0000 2019" – 一般的な Web サービス文字列形式
  • "12/31/2019 11:59:59 PM" – 米国で使用される一般的な形式 (12 時間形式)
  • "12/31/2019 23:59:59" – 米国で使用される一般的な形式 (24 時間形式)

受信した日付/時間の値が、上記の 5 つ以外の形式で表される場合は、GeoEvent Server が日付/時間値を適合する方法を把握できるよう、推定される日付形式パターンを指定する必要があります。

受信データにジオイベント定義が含まれる

区切られたテキスト行の最初の属性値を、ジオイベント定義の名前として使用するかどうかを指定します。 詳細については、上の「使用上の注意」をご参照ください。

  • [はい] – 各イベント レコードの属性フィールドが、ジオイベント定義 (既存または新規) の名前になります。
  • [いいえ] – すべてのイベント レコードは共通のスキーマを持つため、1 つのジオイベント定義を共有します。 各イベント レコードの最初の属性フィールドは、ジオイベント定義の名前ではなく、センサー データです。

認識されていないイベント定義の作成

(条件)

指定した名前のジオイベント定義が存在しない場合に、新しいジオイベント定義を作成する必要があるかどうかを指定します。 区切りテキスト ファイルに異なるタイプのセンサーからのイベント レコードが含まれる場合、最初の属性値を使用してイベントのタイプを指定します。この属性値がジオイベント定義名として使用されます。

  • [はい] – 指定した名前のイベント定義が存在しない場合に、新しいジオイベント定義が作成されます。
  • [いいえ] – 新しいジオイベント定義は作成されません。 対応するジオイベント定義のないインバウンド イベント データは適合されず、処理されません。

このパラメーターは、[受信データにジオイベント定義が含まれる][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

ジオイベント定義の作成

(条件)

インバウンド イベント データに新しいジオイベント定義を使用するか、既存のジオイベント定義を使用するかを指定します。 GeoEvent Server がインバウンド データ属性フィールドおよびデータ タイプを理解するには、ジオイベント定義が必要です。

  • [はい] – 最初に受信したイベント レコードのスキーマに基づき、新しいジオイベント定義が作成されます。
  • [いいえ] – 新しいジオイベント定義は作成されません。 インバウンド イベント データのスキーマに一致する、既存のジオイベント定義が選択されます。

このパラメーターは、[受信データにジオイベント定義が含まれる][いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。

ジオイベント定義名 (新規)

(条件)

新しいジオイベント定義に与えられる名前。 指定した名前を持つジオイベント定義がすでに存在する場合、既存のジオイベント定義が使用されます。 最初に受信したデータ レコードを使用し、後続のデータ レコードで予期されるスキーマを決定します。新しいジオイベント定義は、最初のデータ レコードのスキーマに基づいて作成されます。

このパラメーターは、[ジオイベント定義の作成][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

ジオイベント定義名 (既存)

(条件)

受信したデータを適合して、GeoEvent Service によって処理されるイベント データを作成する際に使用する、既存のジオイベント定義の名前。

このパラメーターは、[ジオイベント定義の作成][いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。

フィールドからジオメトリを作成

入力コネクタが、属性として受信した座標値を使用してポイント ジオメトリを作成するかどうかを指定します。 デフォルトは [いいえ] です。

  • [はい] – 指定したイベント属性の値を使用し、ポイント ジオメトリを作成します。
  • [いいえ] – ポイント ジオメトリは作成されません。 属性フィールドには、ジオメトリとして解釈される値が含まれているか、イベント レコードが非空間である (ジオメトリがない) と想定されます。

X ジオメトリ フィールド

(条件)

ポイント位置の X 座標部 (水平や経度など) を含むインバウンド イベント データの属性フィールド。

このパラメーターは、[フィールドからジオメトリを作成][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

Y ジオメトリ フィールド

(条件)

ポイント位置の Y 座標部 (垂直や緯度など) を含むインバウンド イベント データの属性フィールド。

このパラメーターは、[フィールドからジオメトリを作成][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

Z ジオメトリ フィールド

(条件)

ポイント位置の Z 座標部 (深さや高度など) を含むインバウンド イベント データのフィールド名。 空白のままにすると、Z 値が省略されて、2D ポイント ジオメトリが作成されます。

このパラメーターは、[フィールドからジオメトリを作成][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

数値形式の言語

データ値から数値を書式設定する際、ロケール依存型の動作に使用されるロケール識別子 (ID)。 デフォルトは、GeoEvent Server がインストールされているコンピューターのロケールです。 詳細については、「Java Supported Locales」をご参照ください。


このトピックの内容
  1. 使用上の注意
  2. パラメーター