ArcGIS Enterprise Builder の実行
基本配置をインストールするには、これらの手順を確認してから、次の操作を実行します。
- ダウンロードしたセットアップ ファイルの場所を参照して選択し、ArcGIS Enterprise Builder を実行します。これには、Builder.exe をダブルクリックします。
- インストール中に、使用許諾契約書の内容に目を通して合意します。合意しない場合は、終了してください。
- ArcGIS Enterprise の基本コンポーネントのインストール先のフォルダーを指定します。ArcGIS Enterprise Builder を実行するには、このドライブ上に最低 20 GB の使用可能なディスク領域が必要です。ただし、運用システムでは、さらに多くのディスク領域が推奨されます。また、システム ドライブ (多くの場合 C: ドライブ) 上に 10 GB 以上の使用可能なディスク領域がなければならないことにも注意してください。
備考:
Python 2.7.x がコンピューターにまだインストールされていない場合は、インストール フォルダーに指定されたボリュームで自動的にインストールされます。
- さまざまなプロセスの所有者として使用され、基本配置でオペレーティング システムの場所へのアクセスなどの関数に使用されるアカウントを指定します。このアカウントを使用する際の注意事項のいくつかを次に示します。
- デフォルトのアカウント名は、arcgis です。
- ローカル アカウントまたはドメイン アカウントを使用できます。
- 指定するアカウントは、管理者グループに属している必要はありません。
- ローカル オペレーティング システム アカウントを使用する場合は、アカウントが未作成であれば自動的に作成されます。
- ドメイン アカウントを入力する場合は、必ずドメインにすでに存在するアカウントを指定してください。また、以下の形式で入力する必要があります: mydomain\domainaccount。
- インストール中にローカル アカウントが作成されるのは、基本配置のインストール時間を短縮することを目的としています。
- このアカウントは、すべてのコンポーネントで共有されます。
- このアカウントのパスワード ポリシーは、お使いのオペレーティング システムと組織のセキュリティ ポリシーによって決定されます。指定したパスワードがコンピューターに定義された長さと複雑さの要件を満たしていないという内容のエラー メッセージが表示された場合は、[ローカル セキュリティ ポリシー] > [セキュリティ設定] > [アカウント ポリシー] > [パスワード ポリシー] の順に選択して、要件を表示します。
- 運用システムの場合は、ドメインまたはアクティブ ディレクトリに既存のアカウントを指定したうえで、組織のセキュリティ ポリシーに従うことを推奨します。
- インストールされると、ArcGIS Enterprise ポータルとホスティング サーバーで自動的に構成されるそれぞれの ArcGIS Web Adaptor の名前を指定します。名前を指定しないと、セットアップは、それぞれのデフォルト名 (portal と server) を使用して続行されます。入力される名前は一意でなければなりません。つまり、両方の ArcGIS Web Adaptor に同じ名前を指定することはできません。
- ArcGIS Server 認証ファイルが配置されている場所を指定します。このファイルの形式は、*.PRVC または *.ECP のいずれかにすることができます。
備考:
ArcGIS Enterprise Builder を使用するには、ArcGIS Server の Standard または Advanced ライセンスが必要です。ArcGIS Server Basic ライセンスでは、ビルダーを操作できません。
- 画面上の指示に従って、インストールを完了します。基本配置のインストールには、多少時間がかかる場合があります (30 ~ 60 分)。
- ArcGIS Enterprise Builder が配置を作成している間、ローカル ドライブのログに DEBUG メッセージが記録されます。これらのメッセージは、構成エラーのトラブルシューティングの際に、詳細な操作方法を提供します。配置の開始時からサーバー サイトの作成が完了するときまで、フォルダー <Install location>\Server\usr\logs にログが生成されます。サーバー サイトの作成が完了すると、既存のログは移行され、新しいログがフォルダー <Content directory location>\arcgisserver\server\logs\server に生成されます。配置が正常に完了すると、ログ レベルは WARNING に設定されます。
備考:
ArcGIS Enterprise Builder のインストール中に予期しない問題が発生した場合は、インストールのログ ファイルが C:\ProgramData\ArcGISBuilder<VersionNumber> の下に自動的に作成され、このログ ファイルを Esri テクニカル サポートと共有できます。
基本配置の構成
ArcGIS Enterprise Builder のインストールが終了すると、ArcGIS Enterprise 構成ウィザードが開き、基本配置を構成できるようになります。
備考:
ArcGIS Enterprise の構成には、基本配置がインストールされているコンピューター上の HTTPS を有効にしておく必要があります。構成の手順を完了する前に、ドメイン証明書を作成して HTTPS を有効にする必要があります。