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NoSQL データ ストアとして登録される Neo4j データベースに関する注意事項

ArcGIS Knowledge サイトに登録されている NoSQL データ ストアとして Neo4j データベースを使用する場合、ナレッジ グラフが正しく動作するために検討すべき詳細があります。 たとえば、Neo4j データベース、ArcGIS Data Store グラフ ストア、ArcGIS Enterprise の配置のバックアップを同期する調和のとれたバックアップと復元のプランを作成する必要があります。

ナレッジ グラフの作成

ArcGIS Knowledge サイトで Neo4j データベースを使用するための最初の手順は、Neo4j 管理コマンドを使用して Neo4j データベースを作成することです。 データベースを NoSQL データ ストアとしてサイトに登録します。

Neo4j データベースを NoSQL データ ストアとして登録する場合、データベース名または割り当てられているエイリアスを使用して登録できます。 使用する名前またはエイリアスには、ナレッジ グラフと同じ命名規則が適用されます。 NoSQL データ ストアを作成した後、Neo4j ではデータベースの名前を変更できず、エイリアスを変更または削除できません。

Neo4j インスタンスに接続する際の認証情報を指定する場合、データベースにアクセスするユーザーまたは ID に、作成されるナレッジ グラフが必要とするすべての操作をサポートするのに十分な権限が付与されていることを確認します。

NoSQL データ ストアおよび Neo4j データベースは、1 つのナレッジ グラフにのみ関連付けることができます。

データの管理

NoSQL データ ストアを使用してナレッジ グラフを作成する場合は、Neo4j データベースに格納されるデータの管理方法を選択する必要があります。 この選択により、Neo4j データベースに関する他の要因が決定されます。

たとえば、ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられているグラフ ストアにスキーマ情報が格納されているとします。この情報は、サイトに関連付けられている Neo4j データベースに格納されている情報と同期する必要があるとします。 これを実現する方法は、データベース内のデータの管理方法によって異なります。

ArcGIS 管理のデータ

ナレッジ グラフに ArcGIS 管理のデータが含まれる場合、NoSQL データ ストアとして追加する際に、登録済みデータベースが空である必要があります。 Neo4j データベースが完全に空でない場合、ArcGIS 管理のデータを使用してナレッジ グラフを作成する操作は失敗します。

ナレッジ グラフの稼働を維持するには、Neo4j データベースと ArcGIS Knowledge グラフ ストア間で、エンティティおよびリレーションシップの ID を同期する必要があります。 データの整合性を維持するために、ナレッジ グラフに関連付けられているすべてのシステム (関連付けられた Neo4j データベースを含む) の編集は、ArcGIS ProArcGIS Enterprise でナレッジ グラフに対して行われた操作およびリクエストを介してのみサポートされます。

ArcGIS 以外からデータの編集やその他の Neo4j データベースへの変更を行わないでください。 これには、Neo4j データベースに関連付けられたインデックスの変更または削除も含まれます (検索のサポートにインデックスが必要なため)。

ユーザー管理のデータ

Neo4j データベースにデータが含まれている場合、データベースを NoSQL データ ストアとして登録し、ユーザー管理のデータを含むナレッジ グラフを作成できます。 データとデータ モデルは、ArcGIS Knowledge からアクセスされると、読み取り専用になります。

ナレッジ グラフ内のすべてのエンティティとリレーションシップには、一意の ID が必要です。 一意の ID プロパティの名前は、すべてのエンティティ タイプとリレーションシップ タイプで同じである必要があり、新しいナレッジ グラフを構成する際に指定する必要があります。 プロパティに格納される値は、すべてのエンティティ タイプまたはすべてのリレーションシップ タイプで一意である必要があるものの、データベース内のすべてのエンティティおよびリレーションシップでグローバルに一意である必要はありません。

ナレッジ グラフの検索が有効な場合、検索をサポートするために Neo4j データベース内に ArcGIS Knowledge がフルテキスト インデックスを作成します。 これらのインデックスを ArcGIS Knowledge 以外で更新または削除しないでください。 インデックス名は esri__ で始まります。

ナレッジ グラフのデータを検索してリンク チャートまたはマップに追加するには、Neo4j データベースのデータ モデルを ArcGIS Knowledge グラフ ストアと同期する必要があります。 Neo4j データベース内のノードまたはリレーションシップに複数のラベルが存在する場合、データ モデルの同期は失敗します。 失敗した場合、以前に同期されたデータ モデル情報に関連付けられたデータにはアクセスできますが、データ モデルの同期されていない部分に関連付けられたリンク チャートまたはマップにデータを追加することはできません。 Neo4j データベースでスキーマが変更されるたびに、データ モデルを同期する必要があります。

データベースの削除

ナレッジ グラフが不要になった場合は、Enterprise ポータルで削除できます。 ナレッジ グラフのデータはグラフ ストアから自動的に削除されます。 ただし、ナレッジ グラフが NoSQL データ ストアを参照している場合、データ ストアと関連付けられている Neo4j データベースは自動的に削除されません。

ナレッジ グラフに ArcGIS 管理のデータが含まれていた場合、Neo4j データベースは空でないため、同じ NoSQL データ ストアから別の ArcGIS 管理のナレッジ グラフを作成することはできません。 ただし、ナレッジ グラフにユーザー管理のデータが含まれていた場合、既存の NoSQL データ ストア内のデータにアクセスする新しいナレッジ グラフを作成することができます。

ArcGIS KnowledgeNeo4j データベースを使用する必要がなくなった場合、Enterprise ポータル内の NoSQL データ ストアを削除することができます。 これにより、関連する Neo4j データベースは削除されません。 NoSQL データ ストア アイテムを削除する前に、設定を確認して、参照先の Neo4j データベースを記録します。 次に、組織のガイドラインに従い、Neo4j ユーティリティと管理コマンドを使用して、データをアーカイブし、Neo4j データベースを削除する手順を実行します。

注意:

ナレッジ グラフが Enterprise ポータルから削除された後は、削除されたナレッジ グラフを参照していた、ArcGIS Pro プロジェクト内に格納されている調査を使用することはできません。 既存の調査またはリンク チャートに、異なるナレッジ グラフを関連付けることはできません。 必要に応じて、格納されているすべてのプロジェクトから、削除されたナレッジ グラフを参照している調査を削除するか、プロジェクト自体を削除する必要があります。