Skip To Content

ArcGIS Knowledge サイトのバックアップと復元

ArcGIS Knowledge サイトでは、ハードウェア障害やデータ損失が発生した場合に備えてサイト復元計画を立てておく必要があります。 ArcGIS Enterprise デプロイメントのコンポーネントをバックアップ ファイルにエクスポートし、後でそれを復元に使用できます。 ただし、ArcGIS Knowledge サイトで使用するグラフ ストアは別途バックアップする必要があります。

ArcGIS Knowledge サイトで NoSQL データ ストアを使用している場合は、サイトに関連付けられている NoSQL データベースを復元する方法も検討する必要があります。 ArcGIS の外部で、ArcGIS Enterprise のバックアップおよび復元計画と調和がとれた、NoSQL データベースのバックアップおよび復元計画を立てる必要があります。

ArcGIS Knowledge サイトのバックアップ

ArcGIS Enterprise デプロイメント、およびArcGIS Knowledge サイトで使用しているグラフ ストアをバックアップするには以下の手順を実行します。

  1. webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise デプロイメントをバックアップします。
  2. ArcGIS Data Store backupdatastore ユーティリティを使用してグラフ ストアをバックアップします。

NoSQL データ ストアがあるサイト

ナレッジ グラフで NoSQL データ ストアを使用する場合、ArcGIS Knowledge サイトをバックアップする手順を実行する以外に、NoSQL データベースをバックアップする必要があります。 NoSQL データベースは、適切なデータベース管理ユーティリティを使用し、ソフトウェアのバージョンや操作環境に応じた方法でバックアップする必要があります。

ArcGIS 管理のデータ

ArcGIS 管理のデータを含む NoSQL データ ストアを使用するよう構成されたナレッジ グラフがある場合、ArcGIS Knowledge サイトをバックアップするには追加の手順が必要となります。

ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられているグラフ ストアにはスキーマ情報が格納されています。この情報は、ArcGIS 管理のデータを含むすべての NoSQL データベースに格納されているエンティティおよびリレーションシップと同期する必要があります。 グラフ ストアとこれらの ArcGIS 管理の NoSQL データベースは、後からデータを正常に復元できるよう、同時にバックアップする必要があります。

ArcGIS 管理の NoSQL データベースへの編集は、ArcGIS ProArcGIS Enterprise でのみサポートされています。 ArcGIS 管理のデータを含むすべての NoSQL データベースは、プロセスの適切な時点で読み取り専用モードに切り替える必要があります。 これにより、グラフ ストアまたは ArcGIS 管理の NoSQL データベースの両方でバックアップ操作が完了するまで、書き込み操作が行われません。

  1. webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise デプロイメントをバックアップします。
  2. Neo4j または ArangoDB ユーティリティを使用し、ArcGIS 管理のデータを含む ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられているすべての NoSQL データベースを読み取り専用モードに切り替えます。
  3. ArcGIS Data Store backupdatastore ユーティリティを使用してグラフ ストアをバックアップします。
  4. 適切な Neo4j または ArangoDB ユーティリティを使用し、読み取り専用の NoSQL データベースをバックアップします。
  5. 適切な NoSQL データベースを読み取り/書き込みモードに戻します。

ユーザー管理のデータ

ユーザー管理のデータを含む NoSQL データ ストアを使用するよう構成されたナレッジ グラフがある場合、ArcGIS の外部で NoSQL データベースを更新する必要があります。 これにより、ArcGIS Knowledge サイトのバックアップ処理中に柔軟性がもたらされます。

  1. webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise デプロイメントをバックアップします。
  2. ArcGIS Data Store backupdatastore ユーティリティを使用してグラフ ストアをバックアップします。
  3. 適切な Neo4j または ArangoDB ユーティリティを使用し、ユーザー管理のデータを含む ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられている NoSQL データベースをバックアップします。

ArcGIS Knowledge サイトの復元

ArcGIS Enterprise デプロイメント、および ArcGIS Knowledge サイトで使用しているグラフ ストアを復元するには以下の手順を実行します。

  1. webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise デプロイメントを復元します。
  2. ArcGIS Data Store restoredatastore ユーティリティを使用してグラフ ストアを復元します。

NoSQL データ ストアがあるサイト

ナレッジ グラフで NoSQL データ ストアを使用する場合、ArcGIS Knowledge サイトを復元する手順を実行する以外に、NoSQL データベースを復元する必要があります。 NoSQL データベースは、適切なデータベース管理ユーティリティを使用し、ソフトウェアのバージョンや操作環境に応じた方法で復元する必要があります。

ArcGIS 管理のデータ

ArcGIS 管理のデータを含む NoSQL データ ストアを使用するよう構成されたナレッジ グラフがある場合、ArcGIS Knowledge サイトを復元するには追加の手順が必要となります。

グラフ ストアのデータと、すべての ArcGIS 管理の NoSQL データベース内のデータは、同期されている必要があります。 つまり、すべてのピースが同じバックアップ ポイントを表す必要があります。 復元処理の際、すべての手順が完了するまで、グラフ ストアや ArcGIS 管理の NoSQL データベースへの書き込み操作は行ってはなりません。 したがって、ArcGIS 管理の NoSQL データベースは、プロセスの適切な時点で読み取り専用モードに切り替える必要があります。

  1. webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise デプロイメントを復元します。
  2. Neo4j または ArangoDB ユーティリティを使用し、ArcGIS 管理のデータを含む ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられている NoSQL データベースを復元します。
  3. 適切なユーティリティを使用し、復元した NoSQL データベースを読み取り専用モードに切り替えます。
  4. ArcGIS Data Store restoredatastore ユーティリティを使用してグラフ ストアを復元します。
  5. 適切な Neo4j または ArangoDB ユーティリティを使用し、該当する NoSQL データベースを読み取り/書き込みモードに戻します。

ユーザー管理のデータ

ユーザー管理のデータを含む NoSQL データ ストアを使用するよう構成されたナレッジ グラフがある場合、ArcGIS の外部で NoSQL データベースを更新する必要があります。 これにより、ArcGIS Knowledge サイトの復元処理中に柔軟性がもたらされます。

  1. webgisdr ユーティリティを使用して ArcGIS Enterprise デプロイメントを復元します。
  2. 適切な Neo4j または ArangoDB ユーティリティを使用し、この ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられているユーザー管理のデータを含む NoSQL データベースを復元します。
  3. ArcGIS Data Store restoredatastore ユーティリティを使用してグラフ ストアを復元します。

グラフ ストアをバックアップした後、NoSQL データベースのバックアップが完了する前に、ユーザー管理の NoSQL データベースに編集が保存された場合、ArcGIS Pro で適切なナレッジ グラフのデータ モデルを同期できます。 同様に、ユーザー管理の NoSQL データベースを復元した後、ArcGIS Knowledge サイト全体の復元処理が完了する前に、編集内容がユーザー管理の NoSQL データベースに保存されている場合があります。

データ モデルの同期処理では、ナレッジ グラフに関連付けられたユーザー管理の NoSQL データベースの現在のデータ モデルを使用し、エンティティ タイプ、リレーションシップ タイプ、プロパティのデータ タイプでグラフ ストアを更新します。