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NoSQL データ ストアとして使用される ArangoDB データベースに関する注意事項

ArcGIS Knowledge サイトに登録されている NoSQL データ ストアとして ArangoDB データベースを使用する場合、ナレッジ グラフが正しく動作するために検討すべき詳細があります。

ナレッジ グラフの作成

ArcGIS Knowledge サイトで ArangoDB データベースを使用するための最初の手順は、ArangoDB データベースの管理用として提供されているいずれかのツールを使用して ArangoDB データベースを作成することです。 データベースで使用する名前には、ナレッジ グラフと同じ命名規則が適用されます。

データベースを NoSQL データ ストアとしてサイトに登録します。 ArangoDB データベースに接続する際の認証情報を指定する場合、データベースにアクセスするユーザーまたは ID に、ナレッジ グラフが必要とするすべての操作をサポートするのに十分な権限が付与されていることを確認します。

NoSQL データ ストアに関連付けられたナレッジ グラフは、NoSQL データ ストアの作成時に使用された認証情報に関連付けられたアクセス レベルを持ちます。 これらの認証情報は、どのクライアントがナレッジ グラフ サービスのコンテンツにアクセスしても考慮されます。 たとえば、ユーザーが特定のエンティティとリレーションシップにのみアクセスできる場合、ArcGIS Pro プロジェクトの調査ではそれらのアイテムしか利用できません。

ArangoDB データベースの管理の詳細

データの管理

NoSQL データ ストアを使用してナレッジ グラフを作成する場合は、ArangoDB データベースに格納されるデータの管理方法を決定する必要があります。 ArcGIS Enterprise 11.2 では、ArcGIS 管理のデータのみを ArangoDB データベースに格納できます。

ArcGIS Knowledge サイトに関連付けられているグラフ ストアにスキーマ情報が格納されているとします。この情報は、サイトに関連付けられている ArangoDB データベースに格納されている情報と同期する必要があります。 ArcGIS Enterprise 配置および ArcGIS Data Store グラフ ストアのバックアップおよび復元計画と調和がとれた、ArangoDB データベースのバックアップおよび復元計画を立てる必要があります。

ArcGIS 管理のデータ

ナレッジ グラフに ArcGIS 管理のデータが含まれる場合、ArcGIS Enterprise 配置に NoSQL データ ストアとして追加する際に、登録済みデータベースが空である必要があります。 ArangoDB データベースが空でない場合、ArcGIS 管理のデータを使用してナレッジ グラフを作成する操作は失敗します。

ArcGIS 管理のデータを含む NoSQL データ ストアを作成する場合、ArangoDB データベースへのアクセスを提供する認証情報に管理アクセス レベルが必要です。

ArangoDB データベースにアクセスする NoSQL データ ストアは 1 つしか作成できず、NoSQL データ ストアにアクセスするナレッジ グラフも 1 つしか作成できません。

ArcGIS 管理のデータを含むナレッジ グラフを作成すると、ナレッジ グラフの稼働を維持するには、ArangoDB データベースと ArcGIS Knowledge グラフ ストア間で、エンティティおよびリレーションシップの ID を同期する必要があります。 データの整合性を維持するために、ナレッジ グラフに関連付けられているすべてのシステム (関連付けられた ArangoDB データベースを含む) の編集は、ArcGIS ProArcGIS Enterprise でナレッジ グラフに対して行われた操作およびリクエストを介してのみサポートされます。

ArcGIS 以外からデータの編集やその他の ArangoDB データベースへの変更を行わないでください。 これには、ArangoDB データベースに関連付けられたインデックスの変更または削除も含まれます (検索のサポートにインデックスが必要なため)。

データベースの削除

ナレッジ グラフが不要になった場合は、Enterprise ポータルで削除できます。 ナレッジ グラフのデータはグラフ ストアから自動的に削除されます。 ただし、ナレッジ グラフが NoSQL データ ストアを参照している場合、データ ストアと関連付けられている ArangoDB データベースは自動的に削除されません。

ナレッジ グラフに ArcGIS 管理のデータが含まれていた場合、ArangoDB データベースは空でないため、同じ NoSQL データ ストアから別の ArcGIS 管理のナレッジ グラフを作成することはできません。

Enterprise ポータルの NoSQL データ ストアを削除できます。 これにより、関連する ArangoDB データベースは削除されません。 NoSQL データ ストア アイテムを削除する前に、設定を確認し、参照先の ArangoDB データベースを記録します。 組織のガイドラインに従い、ArangoDB のツールを使用してデータをアーカイブし、ArangoDB データベースを削除する手順を実行します。

注意:

ナレッジ グラフが Enterprise ポータルから削除された後は、削除されたナレッジ グラフを参照していた、ArcGIS Pro プロジェクト内に格納されている調査を使用することはできません。 既存の調査に異なるナレッジ グラフを関連付けることはできません。 必要に応じて、格納されているすべてのプロジェクトから、削除されたナレッジ グラフを参照している調査を削除するか、プロジェクトを削除する必要があります。

ナレッジ グラフが新しい Enterprise 配置に転送された場合、調査は削除する必要はありますが、マップまたはリンク チャートの既存のナレッジ グラフ レイヤーを更新し、新しいナレッジ グラフを使用することができます。