ArcGIS Mission Server のサイレント インストール

インストール ウィザードまたはコマンド プロンプトを使用して、 ArcGIS Mission Server をインストールできます。 インストール ウィザードを使用する手順については、「インストール ウィザードを使用した ArcGIS Mission Server のインストール」をご参照ください。

ヒント:

選択するインストール モードによって、デフォルトのアンインストール モードが決定されます。 たとえば、コマンド ラインからサイレント インストールすると、デフォルトでコマンドラインからのサイレント アンインストールに設定されます。

ArcGIS Mission Server をインストールしたコンピューターごとに、認証ファイルが必要です。 推奨される登録方法は、インストール後に開始されるソフトウェア認証ウィザードを使用することです。または、My Esri を参照して認証ファイルを取得してから、ソフトウェアをインストールすることもできます。

ArcGIS Mission Server のインストールの準備

ArcGIS Mission Server をインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. My Esri にサイン インして次のファイルを取得します。
    1. ArcGIS Mission Server ソフトウェアのダウンロード
    2. 認証ファイル
  2. 使用しているコンピューターがシステム要件を満たしていることを確認します。
  3. ポート 20443、20301、および 20160 が ArcGIS Mission Server コンピューターで利用可能であることを確認します。 ポート 20443 および 20301 は、ArcGIS Web Adaptor (使用している場合) または外部クライアントからアクセス可能である必要があります。 ファイアウォールが ArcGIS Web Adaptor または外部クライアントの間にある場合、ファイアウォールでポート 20443 および 20301 を開きます。 ArcGIS Mission Server が高可用性になるように構成されている場合は、 ArcGIS Mission Server コンピューター間の通信がポート 20160 を介して可能であることを確認します。

これらの手順を完了したら、以下で説明するコマンド ラインでのインストールを開始します。

注意:

コマンド ライン パラメーターでは、大文字と小文字が区別されます。 インストールが正常に実行されない場合は、大文字と小文字の使い方が下のコード例に示されている各プロパティと一致していることを確認してください。

コマンド ラインからの ArcGIS Mission Server のサイレント インストール

デフォルトでは、 ArcGIS Mission Server${HOME}/arcgis/mission にインストールされます。

  1. ArcGIS Mission Server を実行するユーザーとしてコマンド シェルを開きます。 My Esri から ArcGIS Mission Servertar.gz ファイルをダウンロードしたディレクトリを参照します。
  2. 次のコマンドを使用して、tar.gz ファイルの圧縮を解除します。

    tar -xvzf ArcGIS_Mission_Server_Linux_<version>.tar.gz

  3. ファイルの圧縮を解除したディレクトリを参照して、<untar directory>/Documentation/EULA.pdf を参照します。 使用許諾契約書を読みます。
  4. このディレクトリからサイレント セットアップを実行し、*.prvc ファイルを使用して認証します。 構文は次のとおりです。

    <untar directory>/Setup -m silent -l yes -a <full path to .prvc file>

    コマンド ライン ツールのパラメーターは、次のとおりです。

    パラメーター説明
    -m; --mode MODE

    (オプション) インストール モード: silent または GUI。 デフォルトは、GUI です。

    -l; --license-agreement CHOICE

    サイレント モードの場合は必須であり、yes または no のいずれかを指定します。Yes は、Esri マスター契約 (E204、E300) を読み、同意したことを意味します。 いつでも使用許諾契約書を確認できます。

    -a; --authorization-file PATH_TO_FILE

    (オプション) Esri が提供する認証ファイルまたはプロビジョニング ファイルの絶対ファイル パス。

    このオプションを使用しない場合は、次のセクションで詳細に説明されているように、インストール後にソフトウェアを認証する必要があります。

    -d; --directory DIRECTORY

    (オプション) デフォルトでは、 ArcGIS Mission Server${HOME} ディレクトリにインストールされます。 DIRECTORY には、別のインストール ディレクトリを指定します。

    パス /arcgis/mission/ はインストール ディレクトリに追加されます。

    インストール ディレクトリ名は小文字でなければなりません。 インストールに付属のサンプルやデータのデータ パスは小文字でなければなりません。

    -v; --verbose

    (オプション) インストーラーを冗長モードで実行します。

    -h; --help

    コマンド ライン ヘルプを表示して、終了します。

    -e; --examples

    各オプションの使用例を表示し、終了します。

  5. 次の手順に従って、systemd ArcGIS Mission Server 上でプロセスを読み込んで管理することを許可するように OS の権限を変更します。
    1. ターミナルで、ルート ユーザーに切り替えます。
    2. <ArcGIS Mission Server install directory>/framework/etc/scripts/agsmission.service unit ファイルを /etc/systemd/system にコピーします。
    3. chmod 600 /etc/systemd/system/agsmission.service を使用して、この再配置されたファイルのファイル権限を 700 から 600 に変更します。
    4. ルート ユーザーのままで、次のコマンドを実行します。

      $ systemctl enable agsmission.service

    5. systemd サービスを再起動してそのステータスを確認し、このサービスが適切に構成されていることを確認します。

      $ systemctl stop agsmission.service
      $ systemctl start agsmission.service
      $ systemctl status agsmission.service

    6. root ユーザー セッションを終了します。
    7. オペレーティング システムを再起動し、 ArcGIS Mission Server が正しく起動することを確認します。

ソフトウェアのサイレント認証

インストール中にソフトウェアを認証しなかった場合、次の構文を使用してソフトウェア認証を実行し、 ArcGIS Mission Server のサイレント認証を実行します。 次のコマンドを実行して、認証用のすべてのオプションを表示します。

<ArcGIS Mission Server install directory>/tools/authorizeSoftware --help

ヘッドレス環境での認証

プロビジョニング (*.prvc) ファイルを使用すると、ディスプレイのない (ヘッドレス) 環境でも ArcGIS Mission Server を認証できます。

  1. ArcGIS Mission Server のインストールが完了したら、プロンプトから次のコマンドを実行します。

    <ArcGIS Mission Server installation directory>/tools/authorizeSoftware -f <full path to the .prvc file> -o <full path to authorization file output>

  2. 出力情報ファイルが作成されたら、次のいずれかを実行します。
    • Esri カスタマー サービスの Web サイトを参照します。 指示に従って、認証情報ファイルをアップロードしてから、*.prvc 認証ファイルをダウンロードします。

    • 認証情報ファイルを電子メールで authorize@esri.com に送信します。Esri から *.prvc 認証ファイルが返信されます。

  3. *.ecp 認証ファイルを取得したら、authorizeSoftware スクリプトをもう一度実行してファイルを処理し、サーバーの認証プロセスを完了します。

    <ArcGIS Mission Server installation directory>/tools/authorizeSoftware -f <full path to the .ecp file>

ArcGIS Mission Server をインストールするコンピューターごとに、このワークフローを繰り返します。

すべてのソフトウェアのインストール後に、 ArcGIS Mission Server を構成してから、サーバー サイトを作成します。 createsite コマンド ライン ユーティリティを使用してサイトを作成するオプションがあります。