ArcGIS Notebook Server サイトを作成するときに、構成ストアを格納するフォルダーを指定します。構成ストアには、サイトに参加しているコンピューターに関する情報など、サイトの重要なプロパティがすべて入ります。構成ストアはサイトの健全性のために極めて重要であり、ミッションクリティカルなアプリケーションをサポートしている場合は、冗長な格納場所に作成する必要があります。
注意:
構成ストアは、データの格納を目的としていません。他のサイト固有のフォルダー (データの有無は問いません) は、別の場所に配置します。
このワークフローのユーティリティは、使用しているリリースによって異なります。
- バージョン 10.7 では、ArcGIS Notebook Server サイトでは 1 つのコンピューターしか使用できません。したがって、構成ストアは同じコンピューターに常駐するようにのみ指定することができます。デフォルトでは、この場所は <ArcGIS Notebook Server インストール ドライブ>\notebookserver\config-store です。
- 10.7.1 以降、ArcGIS Notebook Server を複数のコンピューターで構成できます。複数コンピューターのサイトでは、各コンピューターからアクセスできる共有場所に構成ストアを配置する必要があります。サイトを 1 台のコンピューターから複数のコンピューターに拡張する場合、以下に説明するように、構成ストアに対して新しい共有場所を指定する必要があります。
必要に応じて、構成ストアを専用のファイル サーバーに配置し、サーバー コンピューターから切り離すことができます。これは、アーキテクチャに十分な柔軟性を持たせて、ノートブックをいつでもオフラインにできるようにする必要がある一部のクラウド環境で役立ちます。
備考:
構成ストアを配置するコンピューター上に ArcGIS Notebook Server アカウントがない場合は、ArcGIS Notebook Server のプライマリ コンピューターと同じユーザー名およびパスワードを使用して、コンピューター上にアカウントを作成する必要があります。
構成ストア用の新しい場所の指定
構成ストアの場所を変更するには、ArcGIS Notebook Server Administrator Directory を使用します。この操作により、ArcGIS Notebook Server サイトが再起動されます。
- 管理者としてディレクトリにログインします。URL の形式は、https://notebookserver.domain.com:11443/arcgis/admin です。
- [system] > [Configuration Store] の順に選択し、[edit] をクリックします。
- 構成ストアの [Connection String] プロパティを変更します。ファイル パスまたは接続 URL を使用できます。
- [Move current configuration] ボックスで、構成ストアのコンテンツを新しいフォルダーにコピーします。[Connection String] で指定したフォルダーのみをローカル パスから共有パスに更新する場合は、このチェックボックスをオフにします。
- [Apply] をクリックして変更内容を確認し、サーバー サイトを再起動します。
ArcGIS Notebook Server を再起動すると、Configuration Store の名前と場所が更新され、新しいファイル パスの場所が [Configuration Store] モジュールに表示されます。