ArcGIS Notebook Server の操作時に発生する疑問や問題点を挙げ、それらの解決策を示します。 探している問題が見つからない場合は、Esri Support Center の Web サイトでも記事を検索してみてください。
インストール
ノートブックへのアクセス
ノートブック
インストール
Docker は /var ドライブを使ってコンテナー イメージを読み込みます。 ArcGIS Notebook Server をインストールする際は /var ドライブの空き領域を 50 GB 以上にするか、十分な空き領域がある別の場所に Docker のローカル レジストリを移動してください。
ノートブックへのアクセス
ArcGIS Notebook Server サイトの Web Adaptor で構成された SSL 証明書が Web ブラウザーで信頼されていません。 CA 署名証明書が構成されていて、HTTPS がサイトで有効になっていることを確認してください。
開発環境かステージング環境で自己署名証明書を使用している場合は、ArcGIS Notebook Server Administrator Directory の URL を開いて Web ブラウザーに例外を追加し、自己署名証明書を信頼してください。
ノートブックを開こうとすると、次のエラーが表示されます: ノートブックを開くときにエラーが発生しました。 ノートブック サーバーの Docker 環境に接続できません。 ノートブック サーバーで Docker を実行するための前提条件を満たしていることを確認してください。
Docker Engine コンポーネントを ArcGIS Notebook Server と連携させるために必要な設定のいずれかが構成されていません。 詳細についてはインストール ガイドの以下のトピックをご参照ください。
すべての必要な設定が構成されていることを確認したら、コマンド プロンプトで以下を実行して Docker が ArcGIS Notebook Server コンピューターで実行されていることを確認します。
docker version
docker run hello-world
このエラー メッセージが表示された場合、コンテナーは利用可能ですが、実行中ではないか、使用可能な状態ではありません。 コンテナーにアクセスできるようにするには、Administrator Directory を使用してコンテナーを終了する必要があります。 エラー メッセージに表示されているコンテナーだけを終了するようにしてください。 終了したら、ノートブック所有者にノートブックを再度開いてもらうことでコンテナーが再起動します。
ノートブック
ArcGIS Enterprise ポータル アイテムを使用する Python コードを含んだノートブック セルを実行すると、リクエストがタイム アウトします。 リモート URL を含むセルを実行すると必ずこのエラーが発生します。
サイトで実行している Docker コンテナーが使用するネットワークが ArcGIS Enterprise ネットワークと競合している場合、Python コードがネットワークに接続できません。 ネットワークの構成に関する Docker のドキュメントをご参照ください。 Docker 向けにネットワークを構成したら再度ノートブックを実行します。
ArcGIS Notebook Server とその Docker コンポーネントが他の ArcGIS Enterprise コンポーネントと同じコンピューターにインストールされているとこのエラーが発生することがあります。 ArcGIS Notebook Server に保存されているデフォルトの privatePortalUrl プロパティが完全修飾ドメイン名の省略版であることからこのエラーが発生します。 これが原因でポータルに接続しようとしたときにエラーが発生します。
ArcGIS Notebook Server サイトの完全修飾ドメイン名になるように privatePortalUrl プロパティを修正することでこのエラーが解決します。
- ポータルのデフォルト管理者ロールのメンバーとして、 ArcGIS Portal Directory にログインします。 URL の形式は https://portal.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。
- [System] > [Properties] > [Update Properties] の順にクリックします。
- [Update System Properties] ダイアログ ボックスで、ポータルの完全修飾ドメイン名を含む JSON 文字列を以下の形式で挿入します。
{ "privatePortalUrl": "https://portal.domain.com:7443/arcgis"
レガシー:
この問題と解決策は 10.7 のみに適用されます。元の問題は 10.7.1 で解決されました。
この問題を回避するには、次の手順で説明するように、privatePortalURL 値を使用して CDN パスを指定します。
- ポータルの privatePortalURL がわからない場合は、ポータル組織のデフォルト管理者ロールのメンバーとして ArcGIS Portal Directory にサイン インします。 URL の形式は、https://portal.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。 [System] > [Properties] の順にクリックします。 privatePortalURL 値を探して記録します。
- 各自のノートブックで次に示すセルを実行するようにノートブック作成者に指示します。
from arcgis.widgets import MapView MapView.set_js_cdn("https://<privatePortalURL>:7443/arcgis/jsapi/jsapi4")
この CDN パスの設定後は、作成者のノートブックでマップを描画するときの ArcGIS API for JavaScript へのアクセスに privatePortalURL が使用されるようになります。