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GPU を使用するための ArcGIS Notebook Server の構成

グラフィカル プロセシング ユニット (GPU) を使用すると、機械学習モデルの処理時間をすばやく向上することができます。 ArcGIS Notebook Server でいくつかの手順を追加で実行すると、ホスト コンピューターで NVIDIA GPU を活用できるようになります。

ArcGIS Notebook Server のインストールと構成を完了したら、同じコンピューター上で次の手順を実行します。

  1. コンピューターに適切な NVIDIA ドライバーをインストールします。 詳細については、NVIDIA Web サイトをご参照ください
  2. ノートブックのコンテナーが GPU を活用できるよう、コンピューター上に nvidia-docker 2.0 ランタイムをインストールします。 OS 別のダウンロードとドキュメントについては、GitHubNVIDIA-Docker リポジトリをご参照ください。
  3. 次のコマンドを実行し、NVIDIA の要素が適切にインストールされていることを確認します。

    docker run --runtime=nvidia --rm nvidia/cuda:9.0-base nvidia-smi

  4. Dockerfile で既存のノートブック ランタイムを拡張し、次の環境変数を設定して、GPU によって高速化されたコンテナーに対して NVIDIA Container Runtime を有効にします。

    # Specify the existing notebook runtime imageId as FROM
    FROM <imageID>
    
    # Use RUN to issue a command to install
    # Declare environment variables with ENV
    #RUN conda install <your_preferred_gpu_package>
    ENV NVIDIA_VISIBLE_DEVICES all
    ENV NVIDIA_DRIVER_CAPABILITIES compute,utility
    ENV NVIDIA_REQUIRE_CUDA "cuda>=9.2"

    GPU サポートを利用できるその他の Python モジュールをインストールすることもできます。 Dockerfile の構築方法については、「ノートブック ランタイムの拡張」の手順をご参照ください。

    既存のノートブック ランタイムの imageId を確認するには、次の手順に従います。 https://notebookserver.domain.com:11443/arcgis/admin で ArcGIS Notebook Server Administrator Directory にサイン インします。ノートブック → ランタイムに移動して、GPU 対応ランタイムのベースとして使用するランタイムを選択し、画像 ID プロパティを確認します。

    1. https://notebookserver.domain.com:11443/arcgis/adminArcGIS Notebook Server Administrator Directory にサイン インします。
    2. [ノートブック] > [ランタイム] の順にクリックします。
    3. GPU 対応ランタイムのベースとして使用するランタイムを選択し、画像 ID プロパティを確認します。
  5. 次のコマンド構文を使用し、カスタム コンテナー イメージを構築します。

    docker build -t myGpuRuntime:v1.0 -f <path_to_Dockerfile> .
    コマンド末尾に必ずピリオドを含めてください。

    イメージの構築が完了したら、新しいイメージの簡略的な imageId が出力メッセージで送信されます。

  6. 新しいコンテナーの完全な imageId を取得します。

    docker inspect <imageId>

  7. https://notebookserver.domain.com:11443/arcgis/adminArcGIS Notebook Server Administrator Directory にサイン インします。 [ノートブック] > [ランタイム] を参照し、ステップ 4 で選択したランタイムを選択して [編集] をクリックします。
  8. 新しいカスタム イメージを使用するよう、ランタイムを更新します。 既存の imageId 値をイメージの値で置換します (ステップ 6 で取得した値)。
  9. dockerRuntime の値を nvidia に設定します。 編集内容を保存します。
  10. ArcGIS Notebook ServerNVIDIA GPU を使用するよう正常に構成したことを確認します。 [ノートブックの作成と編集] 権限または [高度なノートブック] 権限を持つポータル メンバーとして、ステップ 4 で高度なランタイムを選択した場合は、新しいノートブックを開きます。 次の内容をセルにコピーし、セルを実行します。

    import torch
    torch.cuda.is_available()
    torch.cuda パッケージを実行するには GPU が必要なので、出力は True として返されます。

  11. 新しいセルで次のコマンドを実行し、コンピューターの GPU 構成を確認します。

    !nvidia-smi

GPU を使用するために ArcGIS Notebook Server サイトの容量を削除するには、Administrator Directory で初期状態のランタイムの復元操作を実行します。 これは、URL https://notebookserver.domain.com:11443/arcgis/admin/notebooks/runtimes/restore にあります。