ArcGIS Enterprise ポータルでは、該当するタスクを実行できる権限が含まれたメンバー ロールを割り当てられたメンバーだけがそのタスクを実行できます。 たとえば、ホスト タイル レイヤーの公開がある 1 つの権限によって制御されるのに対して、データ ストアの登録が別の権限によって制御されます。 ポータルには複数のデフォルト ポータル ロールがあり、それぞれに権限セットがあります。ただし、ポータル管理者はカスタム ロールを作成して必要な権限をそのロールに構成することができます。
ポータル メンバーが ArcGIS Notebooks の作成と編集をできるようにするには、以下の権限のいずれか、または両方をメンバーのアカウントに割り当てる必要があります。
- [ノートブックの作成と編集] 権限では、Standard ノートブック ランタイムを使っているポータルでメンバーがノートブックを作成して既存のノートブックを編集することができます。
- Advanced ノートブック ランタイムを使うノートブックの作成と編集をメンバーができるようにするには、[高度なノートブック] 権限と [ノートブックの作成と編集] 権限の両方を割り当てる必要があります。
ヒント:
ノートブック ランタイムについては「Docker と ArcGIS Notebook Server」で説明しています。
- ポータル管理者としてサイン インしていることを確認します。
- [組織] > [設定] ページに移動して [メンバー ロール] をクリックします。
このページでは、ポータルのロールの表示、カスタム ロールの作成、ロールへのメンバーの割り当てを行うことができます。
- [ロールの作成] をクリックします。
- ロールの名前と説明を指定します。
名前は組織サイト内で一意である必要があり、最大 128 文字を使用できます。 名前と説明は大文字と小文字を判別しません。 「管理者」、「公開者」、「ユーザー」、「データ編集者」、および「閲覧者」は名前として使用できません。 説明の最大長は 250 文字です。
- ノートブックの権限をカスタム ロールに割り当てます。
ノートブック作成者には [ノートブックの作成と編集] 権限が必要です。 Advanced ノートブック ランタイムを使用する場合、[ノートブックの作成と編集] 権限に加えて [高度なノートブック] 権限も必要です。
ノートブック作成者がポータルの自分のアカウントから他の操作も実行できるようにしたい場合などもありますが、ノートブックの一部の操作では他のポータル権限 (GeoAnalytics ツールを使ったレイヤーの公開や分析の実行など) が必要です。 作成するカスタム ロールでは、いずれか、または両方のノートブック権限に加えて、少なくとも [コンテンツの作成、更新、および削除] 権限と、[ホスト フィーチャ レイヤーの公開] 権限を含める必要があります。
- 利用できる権限を確認し、ノートブック作成者に必要な権限を選択します。
ヒント:
別のロールの権限を使って権限リストを作成することができます。 [既存のロールまたはテンプレートから設定をインポートします] をクリックし、「公開者」や「アナリスト」などのロールを選択します。 選択したロールに含まれている権限が有効になり、ノートブック権限を追加できます。
- カスタム ロールへの権限の追加が完了したら、[ロールの保存] をクリックします。
- ノートブック作成者の複数のカスタム ロールを作成するには (Standard と Advanced のノートブック作成者を分ける場合など)、新しい各ロールでステップ 3 ~ 7 を繰り返します。
- 新しいカスタム ロールを既存のポータル メンバーに割り当てます。
- [メンバー ロール] ページで、[ロールの割り当て] をクリックします。
- 名前、グループ、またはロールでメンバーを検索し、ユーザー タイプでフィルター処理します。
- フィルター処理されたメンバーのリストから名前をクリックするか、[すべて追加] をクリックして、メンバーを選択します。
- [次へ] をクリックします。
- 選択したメンバーに割り当てるロールを選択し、[割り当て] をクリックします。
- ステップ 9 とステップ 10 を繰り返し、メンバーに別のカスタム ロールを割り当てます。
こちらが ArcGIS Notebook Server インストール ガイドの最後のトピックになります。 管理関連の情報とワークフローについては、ArcGIS Notebook Server ドキュメントの管理者のセクションをご参照ください。