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ノートブックのランタイムの指定

ノートブックを作成すると、使用されるリソースと Python ライブラリはノートブック ランタイムを通じて提供されます。 このランタイムは、サイト管理者によってノートブック コンテナーに読み込まれます。

使用できるランタイムには 2 つの種類があります。Standard ランタイムには ArcGIS API for Python数百個もの Python ライブラリが含まれており、Advanced ランタイムには Standard と同じライブラリに加え、ArcPy ライブラリと関連ライブラリのいくつかが含まれます。

メモ:

Advanced ランタイムを使用するノートブックでは、ArcGIS API for Python と Standard ランタイムのその他すべてのライブラリを実行できます。

Standard ランタイムのみを使用できるか、または Standard と Advanced の両方のランタイムを使用できるかは、管理者が Esri から取得したライセンスによって異なります。

ランタイムには、対応する ArcGIS Notebook Server のバージョンに基づいてバージョン番号が割り当てられます。

ArcGIS Notebook Server バージョンランタイム バージョン

10.7

1.0

10.7.1

2.0

10.8

3.0

たとえば、10.8 の Standard ランタイムの名称は、ArcGIS Notebook Server Standard 3.0 です。

ノートブックを作成するには、管理者から適切な権限を持つカスタム メンバー ロールを受ける必要があります。 Standard ランタイムを使用してノートブックを作成できる権限が 1 つ、そして Advanced ランタイムを使用してノートブックを作成できる権限がもう 1 つあります。

組織サイトに Standard ランタイムしかなく、対応する権限を含むロールが割り当てられている場合には、他に操作を行う必要はありません。 すぐにノートブックの作成に着手できます。

空白のノートブックを作成する場合、そのノートブックで使用するランタイムを選択します。 選択するリストはユーザーの権限に基づいています。[高度なノートブック] 権限が付与されている場合は、Standard または Advanced ランタイム、およびカスタム ランタイムを選択できます。 ノートブックの作成後にそのランタイムを変更することもできます。以下に手順を説明します。

適切な権限が付与されている場合、いずれかのランタイムを使用してさまざまな状況でノートブックを作成することができます。 たとえば、ノートブックを作成しており、それを組織の他のノートブック作成者と共有する予定ですが、他のユーザーは [高度なノートブック] 権限を持たないとします。 そのユーザーと自分のノートブックを共有するには、Standard ランタイムを使用するようノートブックで指定する必要があります。

メモ:

ノートブックのランタイムを Advanced から Standard に変更する前に、ArcPy または他の Advanced ライブラリのコンテンツがノートブックに含まれていないことを確認してください。 これらのコンテンツが含まれる場合は、メンバーがノートブックを開くとエラーが表示されます。

これまでに使用したことのないランタイムを使用して初めてノートブックを作成する場合、新しいコンテナーが起動されます。 このコンテナーには Standard ランタイムが含まれ、最初のコンテナー (Advanced ランタイムを含む) からは切り離されます。 サイト管理者がこの点を認識し、必要に応じて使用可能なシステム リソースを調整できるようにする必要があります。

既存のノートブックに適用されるランタイムを指定するには、次の手順に従います。 このワークフローは、いずれかのノートブック ランタイムを使用してノートブックを作成できるメンバーだけが実行できます。

  1. ノートブックのアイテム詳細ページを開き、[設定] タブをクリックします。

    タブの [ノートブック] セクションの [ノートブックの設定][ノートブック ランタイム] オプションを使用すると、ノートブックが使用するランタイムを指定できます。

  2. ドロップダウン リストをクリックして、ランタイムを選択します。
    メモ:

    [Advanced ノートブック] 権限を持たない場合は、ドロップダウン リストに Standard ランタイムのみが表示されます。

  3. [保存] をクリックして確認します。

ノートブックでは Standard ランタイムが使用されるようになり、Standard ランタイムのアクセス権を持つメンバーであれば誰とでも共有できます。 2 つ目のコンテナーは、このノートブックをホストするために作成されます。 ノートブックで ArcPy は使用できません。