ArcGIS Enterprise ポータルの各ノートブック作成者は、ノートブックで使用するファイルの保存と読み取りに使える一意のフォルダーをワークスペース ディレクトリ内に持ちます。 このフォルダーは作成した各 ArcGIS Notebook で使用でき、ノートブックにはユーザーのワークスペース ディレクトリへの読み取り権限と書き込み権限が与えられます。 ノートブックにはそのユーザーのワークスペース ディレクトリ フォルダーにのみ読み取りと書き込みができる権限があります。このフォルダーは他のユーザーのワークスペース ディレクトリにはアクセスできず、他のユーザーのノートブックからこのフォルダーにアクセスすることもできません。
デフォルトでは、ユーザー個人のワークスペース ディレクトリは /directories/arcgisworkspace/<userid> フォルダーに作成され、ディレクトリの権限は -rwxrwxrwx に設定されます。 コンテナー内で実行されている Linux ユーザー アカウントのユーザー ID (UID) とグループ ID (GID) は、ArcGIS Notebook Server デーモンを実行中のオペレーティング システム (OS) ユーザー アカウントのものとは異なるため、この権限レベルが必要になります。
セキュリティ上の理由でオープン権限モデルを使用しない場合は、applyDefaultUserWorkspacePermissions システム プロパティを使用してモデルを変更できます。 このプロパティを true に設定すると、ワークスペース ディレクトリは、オープンな -rwxrwxrwx 設定ではなく、システムのデフォルト設定 (-rwx------ など) を使用して作成されます。
この機能を使用するには、Notebook Server デーモンを実行している OS ユーザーの UID と GID がそれぞれ 1050 と 100 である (コンテナー ユーザーの UID と GID に一致する) 必要があります。
- Administrator Directory にログインします。
URL の形式は、https://notebookserver.domain.com:11443/arcgis/admin です。
- [システム] > [プロパティ] > [編集] の順にクリックします。
- 次の JSON 文字列をプロパティ ボックスに追加し、編集内容を保存します。
{ "applyDefaultUserWorkspacePermissions":"true" }