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ArcGIS Notebook Server 用の Docker のインストール

ArcGIS Notebook Server で必要な Docker コンテナー割り当てソフトウェアをダウンロード、インストール、構成する手順を次に示します。 Docker の概要と ArcGIS Notebook Server での使用方法については、「DockerArcGIS Notebook Server」をご参照ください。

Docker のダウンロードとインストール

Windows 上で ArcGIS Notebook Server を実行するために必要な Docker エディションは Docker Desktop Community です。 これは、Docker Desktop for Windows アプリケーションを通じてアクセスできます。 コンピューター上に Docker をインストールするには、次の手順に従います。

  1. Hyper-V Manager アプリケーションを検索して、Windows コンピューター上に Hyper-V がインストールされていることを確認します。 インストールされていない場合は、インストールしてから次に進みます。 手順については、Microsoft の次のドキュメントをご参照ください。

    ArcGIS Notebook Server には、Docker Desktop for Windows (バージョン 2.4.0.0 以降) が必要です。

  2. ブラウザーで、Docker Hub ストアの Docker Desktop (Windows) のダウンロード ページに移動します。
  3. 既存の Docker Hub アカウントにサイン インするか、新しいアカウントにサイン アップします。
  4. Docker Desktop ソフトウェアをダウンロードします。
  5. [Docker for Windows Installer] をダブルクリックして実行します。
  6. インストーラーの [Configuration] ダイアログ ボックスで、DockerWindows コンテナーを使用することを許可しないでください。ArcGIS Notebook Server には Linux コンテナーが必要です。
  7. 完了したら、インストーラーを閉じます。
  8. [スタート] メニューの [Docker Desktop] ボタンをクリックして、Docker を開始します。
  9. 次のいずれかの方法で、Docker が開始したことを確認します。
    • Windows システム トレイの Docker アイコンのステータスを確認します (通常は画面の右下隅にあります)。
    • コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、次のコマンドを実行します。
      docker version
      docker run hello-world
      最初のコマンドは、コンピューター上の Docker のバージョンを表示します。2 番目のコマンドは、Docker がコンテナー イメージにアクセスして実行できることを確認します。

Docker の設定の構成

コンピューター上に Docker をインストールしたら、次のように設定を変更します。

ポート 2375 の使用

Docker Remote API を使用します。これは、ポート 2375 を使用する必要があります。 このポートは、ArcGIS Notebook Server によって内部でのみ使用され、外部からの使用に対しては保護する必要があります。

  1. Windows システム トレイの Docker ボタンを右クリックして、[設定] をクリックします。
  2. [General] ページで、[Expose daemon on tcp://localhost:2375 without TLS] チェックボックスをオンにします。

    セキュリティに関する警告が表示されることがあります。 このポートは内部で使用され、ポートへの外部アクセスは許可されていないことをシステム管理者が認識していることを確認します。

ファイル共有の設定

Docker コンテナーは、ワークスペース ディレクトリとして構成されるローカル ドライブ、またはノートブック サーバーのカスタム データ ディレクトリにアクセスできる必要があります。 最初のインストール中に以下の手順を実行して、[Run As] アカウントの認証情報が変更された場合や、[Run As] アカウント自体が変更された場合は、この手順を繰り返します。 ArcGIS Notebook Server のインストール中に新しいアカウントを作成する場合は、この手順に戻ります。

  1. Windows システム トレイの Docker ボタンを右クリックして、[設定] をクリックします。
  2. [settings] メニューで、[Resources] > [File sharing] をクリックします。
  3. ArcGIS Notebook Server ワークスペースまたはカスタム データ ディレクトリに使用されるドライブまたはディレクトリ パスを追加します。
    注意:

    現時点でワークスペース ディレクトリもカスタム データ ディレクトリも存在しない場合は (例: C:\arcgisnotebookserver)、この手順を実行する前に、ArcGIS Notebook Server サイトを作成するか、データ ディレクトリを登録します。

    注意:
    Docker for Windows は、Linux コンテナーと共有される Windows のローカル ディレクトリにのみ対応しています。

高度なリソースの制限

[Docker Desktop] settings パネルを使用すると、ArcGIS Notebook Server およびサーバー サイトで実行されるコンテナーで使用可能なリソースを制限できます。

  1. Windows システム トレイの Docker ボタンを右クリックして、[設定] をクリックします。 設定メニューから、[Resources] > [Advanced] をクリックします。
  2. 必要に応じて、次の設定を変更します。
    • [CPU] - コンピューターのコンテナーで使用可能な CPU コアの数。 デフォルトでは、これは 2 コアに設定されます。 この値は、コンピューターで使用可能なリソースとノートブック ランタイムに対する CPU の制限セットに応じて更新できます。
    • [Memory] - コンピューターのコンテナーで使用可能なメモリ量。 デフォルトでは、これは 2 GB に設定されます。 この値を、最低でも 6 GB に増やします。 この値は、コンピューターで使用可能なリソースとノートブック ランタイムに対するメモリの制限に応じて増やすことお勧めします。
    • [Swap] - 前述の制限に到達したときに、コンテナーがメモリに対して使用できるディスク容量。
    • [Disk image size] - ディスク イメージの大きさ。 NotebooksDocker コンテナー イメージをインストールするとディスク容量不足のエラーになる場合は、この値を確認し、必要に応じて更新します。
    • [Disk image location] - コンテナーおよびイメージが格納されているディレクトリ。

    注意:
    ノートブック ランタイム用に構成された CPU やメモリを変更したときはいつでも、この手順を再実行できます。

  3. 設定したリソース制限に問題なければ、[Apply] をクリックします。

Docker コンポーネントがインストールされたら、コンピューターを再起動します。 Docker コンポーネントをインストールまたはアップグレードするたびに、コンピューターを再起動する必要があります。

これで、コンピューター上に ArcGIS Notebook Server をインストールする準備ができました。