適切な権限が割り当てられていれば、ArcGIS Enterprise ポータルで ArcGIS Notebooks を使用できます。 ノートブックはポータルと ArcGIS Notebook Server のリソースを消費するため、ノートブックの作成は公開者レベルの権限になります。
デフォルトの管理ロールが割り当てられたポータル ユーザーはすべて、ノートブックを開いて、ノートブックの実行、作成、管理、スケジュール設定を行えます。 [ノートブックの作成と編集] および [ノートブックのスケジュール設定] 権限を含むルールが割り当てられたポータル ユーザーは、ArcGIS Notebooks Standard ランタイムを使用して、ノートブックで同じ操作を実行できます。 高度なランタイムを使用できる場合にメンバーがこれを使用してノートブックを作成できる [高度なノートブック] 権限は、管理者のデフォルト ロールには割り当てられていません。
元のノートブック アイテムへの編集を保存できるのは、ノートブックの所有者だけです。 所有者がポータルでノートブックを共有している場合、他のユーザーはアイテム詳細ページを表示し、ノートブックを開き、書き込まれたとおりに実行できます。 ノートブックへの変更を保存すると、自動的にノートブックのコピーが作成されます。
関連する権限が付与されている場合、アクセス権を持つ場所で共有されたノートブックであれば、どのポータル ユーザーでもノートブックを表示し、開くことができます。 たとえば、ノートブックが [組織] と共有されている場合、ポータルにアクセス権を持つすべてのユーザーがノートブックを表示し、開くことができます。 ノートブックが特定のグループと共有されている場合、ノートブックを表示し、開くことができるのは、そのグループのメンバーに限られます。
ノートブック ユーザーのカスタム ロールの作成
[ノートブックの作成と編集] 権限を割り当てたいポータル ユーザーがいる場合、そのユーザーにデフォルトの管理者ロールを割り当てることができます。 ただし、ノートブックの作成と共有以外の操作をポータル上で制限する場合は、そのユーザー向けのカスタム ロールを作成します。
ユーザー ロールに基づき、[ノートブックの作成と編集] 権限を追加したカスタム ロールを作成するには次の手順に従います。
- 組織サイトの管理者としてサイン インしていることを確認します。
- サイトの上部にある [組織] をクリックして、[設定] をクリックします。
- [ロール] をクリックします。
- [ロールの作成] をクリックして、ロールの名前と説明を指定します。
- 名前は組織サイト内で一意である必要があり、デフォルトのロール名は使用できず、最大 128 文字で指定します。 ロール名では、大文字と小文字を判別しません。 「Notebook User」などの名前を指定します。
- 説明の最大長は 250 文字です。 「This role can create and use hosted notebooks but cannot perform other Publisher- or Administrator-level tasks in the portal」のような説明を入力します。
- 新しいロールの基準として [ユーザー] ロールを選択します。
デフォルトでは、ArcGIS Notebooks に関連する権限 ([ノートブックの作成と編集]、[ノートブックのスケジュール設定]、[高度なノートブック]) は、ユーザーレベルのロールではオフになっています。
- 権限をオンにするには、[ノートブックの作成と編集] (および、必要に応じて [ノートブックのスケジュール設定]、[高度なノートブック]、[Web ツールの公開]) 切り替えボタンをクリックします。
注意:
[ノートブックの作成と編集]、[ノートブックのスケジュール設定]、および [高度なノートブック] 権限は、Notebook Server が組織で構成されている場合にのみ表示されます。 ノートブックを Web ツールとして公開するには、[Web ツールの公開] 権限が必要です。 ノートブック作成者によって実行されるワークフローで、追加の権限 (コンテンツの管理や特殊な解析ツールの実行など) が必要になることがあります。 - [ロールの保存] をクリックします。
ロールの作成が成功したことを示すメッセージが表示されます。
これで、カスタム ロールを適宜ポータル ユーザーに割り当てられるようになります。