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よくある問題と解決策

ArcGIS Notebook Server の操作時に発生する疑問や問題点を挙げ、それらの解決策を示します。 探している問題が見つからない場合は、Esri Support Center の Web サイトでも記事を検索してみてください。

インストール

ノートブックへのアクセス

ノートブック

インストール

ArcGIS Notebook Server および Docker がインストールされているドライブに Notebook ランタイム イメージを読み込む際、インストールされているドライブに空きがあるにもかかわらず、[デバイスに空き領域がありません] というエラーが表示されます。

高度なリソース割り当ての Docker デスクトップ設定を確認し、ディスク イメージの場所に十分なディスク イメージ サイズが割り当てられていることを確認します。 割り当てられたディスク容量を増やしてから、Notebook ランタイム イメージの読み込みを再試行してください。

ノートブックへのアクセス

ノートブックを開こうとすると、次のエラーが表示されます: 接続に失敗しました。 ノートブック サーバーへの接続を確立できませんでした。 ノートブックは引き続き再接続を試みます。 ネットワーク接続、またはノートブック サーバーの構成を確認してください。

ArcGIS Web Adaptor を IIS Web サーバーで実行していて、そのコンピューター上で WebSocket プロトコルが無効になっているとこのエラーが発生します。 バーション 10.8 以降では、ArcGIS Web Adaptor によって WebSocket プロトコルが IIS Web サーバー上で自動的に有効になるため、このプロトコルを無効にしないでください。

ノートブックを開こうとすると、次のエラーが表示されます: 読み込めません

ArcGIS Notebook Server サイトの Web Adaptor で構成された SSL 証明書が Web ブラウザーで信頼されていません。 CA 署名証明書が構成されていて、HTTPS がサイトで有効になっていることを確認してください。

開発環境かステージング環境で自己署名証明書を使用している場合は、ArcGIS Notebook Server Administrator Directory の URL を開いて Web ブラウザーに例外を追加し、自己署名証明書を信頼してください。

ノートブックを開こうとすると、次のエラーが表示されます: ノートブックを開くときにエラーが発生しました。 ノートブック サーバーの Docker 環境に接続できません。 ノートブック サーバーで Docker を実行するための前提条件を満たしていることを確認してください。

Docker Engine コンポーネントを ArcGIS Notebook Server と連携させるために必要な設定のいずれかが構成されていません。 詳細についてはインストール ガイドの以下のトピックをご参照ください。

すべての必要な設定が構成されていることを確認したら、コマンド プロンプトで以下を実行して DockerArcGIS Notebook Server コンピューターで実行されていることを確認します。

docker version
docker run hello-world

ノートブックを開こうとすると、コンテナーが実行されていないというエラーが表示されます。

このエラー メッセージが表示された場合、コンテナーは利用可能ですが、実行中ではないか、使用可能な状態ではありません。 コンテナーにアクセスできるようにするには、Administrator Directory を使用してコンテナーを終了する必要があります。 エラー メッセージに表示されているコンテナーだけを終了するようにしてください。 終了したら、ノートブック所有者にノートブックを再度開いてもらうことでコンテナーが再起動します。

ノートブック

ArcGIS Notebook ServerWindows コンテナーを使用している場合に、ノートブック エディターで複数のノートブックを実行して、Torch ライブラリまたは Torch が従属になっている Python ライブラリをインポートすると、最初のノートブックを除くすべてのノートブックでインポート ステートメントの実行に失敗し、[WinError 1455] The paging file is too small for this operation to complete. Error loading "C:\ArcGIS_Server\Server\framework\runtime\ArcGIS\bin\Python\envs\arcgispro-py3\lib\site-packages\torch\lib\caffe2_detectron_ops_gpu.dll" or one of its dependencies が生成されます。

この動作は、Notebook Server コンピューター上で仮想メモリ用に構成されているデフォルトの最大ページング ファイル サイズが原因で発生します。 デフォルトのページング ファイル サイズを拡大し、ノートブックに割り当てられる最大 CPU と最大メモリの値を大きくするには、次の手順を実行します。

注意:

これらの変更を加える前に、適切なページング ファイル サイズを確認して、システム管理者に連絡してください。

  1. ArcGIS Notebook Server コンピューターごとに、[スタート] > [設定] > [システム] > [情報] > [システムの詳細設定] の順にクリックします。
  2. システム プロパティ ダイアログ ボックスの [詳細設定] タブにあるパフォーマンス セクションで [設定] をクリックします。
  3. パフォーマンス オプション ダイアログ ボックスで [詳細設定] タブをクリックします。
  4. 仮想メモリ セクションで [変更] をクリックします。
  5. 仮想メモリ ダイアログ ボックスで [すべてのドライブのページング ファイル サイズを自動で管理する] をオフにします。
  6. [カスタム サイズ] を選択します。
  7. Initial size (MB)Maximum size (MB) を入力します。
  8. [OK] をクリックして、コンピューターを再起動します。

コンピューターが再起動したら、ArcGIS Notebook Server Manager で次の手順を実行します。

  1. [設定] > [ランタイム] の順にクリックします。
  2. Torch をインポートするノートブックの実行に使用するランタイムを選択して [編集] をクリックします。
  3. [最大 CPU] を 4 コアに更新し、[最大メモリ] を 12 GB に更新します。
  4. [保存] をクリックして更新を確認します。
  5. ArcGIS Notebook Server Manager を終了します。

ArcGIS Notebook ServerWindows コンテナーを使用している場合に、mljar-supervised ライブラリをインポートするノートブックを実行すると、インポート ステートメントの実行に長時間を要するか、Kernel died エラーが生成されます。

この動作は、mljar-supervised ライブラリに従属が多数存在することが原因で発生します。 ArcGIS Notebook Server Manager でノートブックに割り当てられる最大 CPU の値を大きくするには、次の手順を実行します。

  1. [設定] > [ランタイム] の順にクリックします。
  2. mljar-supervised をインポートするノートブックの実行に使用するランタイムを選択して [編集] をクリックします。
  3. [最大 CPU] を 4 コアに更新します。
  4. [保存] をクリックして更新を確認します。
  5. ArcGIS Notebook Server Manager を終了します。

ArcGIS Enterprise ポータル アイテムを使用する Python コードを含むノートブック セルを実行すると、リクエストがタイム アウトします。 リモート URL を含むセルを実行すると必ずこのエラーが発生します。

サイトで実行中の Docker コンテナーで使用されているネットワークが ArcGIS Enterprise ネットワークと競合しているため、Python コードをネットワークに接続できません。 ネットワークの構成に関する Docker のドキュメントをご参照ください。 Docker 向けにネットワークを構成したら、ノートブックを再実行します。

デフォルトの最初のノートブック セル (文字列 gis = GIS("home") を含む) を実行すると、[名前解決の一時エラー] という URL エラーが表示されます。

ArcGIS Notebook Server とその Docker コンポーネントが他の ArcGIS Enterprise コンポーネントと同じコンピューターにインストールされているとこのエラーが発生することがあります。 ArcGIS Notebook Server に保存されているデフォルトの privatePortalUrl プロパティが完全修飾ドメイン名の省略版であることからこのエラーが発生します。 これが原因でポータルに接続しようとしたときにエラーが発生します。

ArcGIS Notebook Server サイトの完全修飾ドメイン名になるように privatePortalUrl プロパティを修正することでこのエラーが解決します。

  1. ポータルのデフォルトの管理者ロールのメンバーとして、ArcGIS Portal Directory にサイン インします。 URL の形式は https://portal.domain.com:7443/arcgis/portaladmin です。
  2. [System] > [Properties] > [Update Properties] の順にクリックします。
  3. [Update System Properties] ダイアログ ボックスで、ポータルの完全修飾ドメイン名を含む JSON 文字列を以下の形式で挿入します。
    { "privatePortalUrl": "https://portal.domain.com:7443/arcgis" }

デフォルトの最初のノートブック セル (文字列 gis = GIS("home") を含む) を実行すると、ConnectionError: A connection error has occurred: HTTPSConnectionPool(host=,port=443): Max retires exceeded with url: /portal/sharing/rest/info=fjson (caused by NewConnectionError ('urllib3.connection.HTTPSConnection object at 0x7f672e592b0>: Failed to establish a new connection: [Errno -3] Temporary failure in name resolution')) というエラーが表示されます。

Docker コンテナーをデプロイする際、ホスト コンピューターの resolv.conf ファイルからネーム サーバーがコピーされます。 Docker コンテナーは内部 DNS 名を解決できる必要があるため、コンピューターでパブリック DNS サーバーを使用するセットアップではこれによってエラーが発生することがあります。

以下の手順に従って、ArcGIS Notebook Server システム プロパティで dockerExtraHosts を設定することでこのエラーが解決します。

  1. ArcGIS Notebook Server Administrator Directory の URL を開きます。
  2. [System] > [Properties] > [Update Properties] の順にクリックします。
  3. Update System Properties ダイアログ ボックスで、ホスト名の JSON 文字列と IP アドレスを以下の形式で挿入します。
    { "dockerExtraHosts": [ { "hostname" : "<host name>", "ip" : "12.34.56.78" } ] }