10.8.1 以降では、ノートブックの自動実行のスケジュールを設定するタスクを作成できます。 ノートブックが設定したスケジュールに従って実行されるたびに、サイトが新しいコンテナーを開き、ユーザー制御を行わなくてもノートブックを実行します。
ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウで、ノートブックを実行する 1 つまたは複数のスケジュール済みタスクを作成できます。 今後、1 回だけ実行するか、定期的 (毎分から 5 か月ごとまで) に実行するようスケジュールを設定できます。
繰り返し処理などの自動実行のためにノートブックを準備している場合、注意しなくてはならないことがいくつかあります。
ノートブックの準備
ノートブック エディターは、ノートブックの入力パラメーターと出力パラメーターを構成できる [パラメーター] 機能を備えています。 入力パラメーターは、スケジュール済みタスクまたは Web ツール用に外部化するノートブック内の入力変数に相当します。 スケジュール済みタスクが実行されると、入力パラメーターが、グローバル変数と同じようにノートブックの上部に挿入されます。 これにより、一般的なノートブックを作成し、実行時に入力変数の値を変更できるようになります。
ノートブックを作成する際は、[パラメーター] 機能を使用して変数を外部化し、構成します。 ノートブックの入力パラメーターを設定する方法については、「Web ツールとしてのノートブックの公開」のトピックの「入力パラメーターの構成」セクションをご参照ください。
タスク パラメーターは、デフォルトで、ノートブックの先頭のセルに挿入されます。 また、ツールバーの [タグ] セル オプションを使用して、ノートブック ワークスペースの各セルに対してタグを作成および管理し、injected-parameters という名前のセルのタグを作成できます。 タスク パラメーターは、injected-parameters タグに続くセルに挿入されます。 タグを有効にするには、[表示] をクリックし、[セル ツールバー] をクリックして、[タグ] をクリックすることで、セル ツールバー オプションを変更します。
コンテンツに関する注意事項
ノートブックのスケジュール設定は、挿入できるパラメーター セル以外は、ノートブックに対するユーザーの操作をサポートしていません。 マップ上のポイントをクリックする操作など、ノートブックの実行中にユーザーの操作が必要なコンテンツは追加しないようにします。
自動実行時に追加する認証情報や新しい変数は、上記のようにパラメーター セルの中に挿入する必要があります。 ノートブックの実行を中断するコンテンツがノートブックに含まれていないことを確認します。
注意:
ノートブックを作成する際は、ワークスペース ディレクトリ内のディレクトリやファイルの完全パスを使用します。
たとえば、home/test.gdb ではなく /arcgis/home/test.gdb を使用します。
タスクの作成
ノートブックの準備が整ったら、実行のスケジュールを設定するタスクを作成できます。 ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウで、ノートブックを自動的に実行する 1 つまたは複数のタスクを作成し、タスクのスケジュールを指定します。
- ノートブックにタイトルを付けて保存します (まだの場合)。
[タスク] ボタンがノートブック エディターの上部リボンで使用できるようになります。
- [タスクの作成] をクリックしてダイアログ ボックスを開きます。
注意:
ノートブックのアイテム詳細ページの [タスク] タブでもタスクを作成できます。 - [タイトル] テキスト ボックスに、「Weekly data cleaning run」のようにタスク スケジュールを説明するタイトルを入力します。
- ノートブックのパラメーターを事前に構成しておらず、タスクによって実行されたときにノートブックに追加したいパラメーターがある場合は、[パラメーター] セクションで指定します。 各パラメーターについて、[キー] 設定にキーを入力し、対になる値を [値] 設定に入力して、[パラメーターの追加] をクリックしてパラメーターを保存します。
少なくとも 1 つのパラメーターを追加したら、[パラメーターをノートブックに保存] オプションが表示されます。 このオプションがオンの場合、新しいパラメーターが挿入されたセルが、ノートブックの実行時に保存されます。
[パラメーター] オプションを使用して入力パラメーターを事前に設定している場合は、これらのパラメーターはタスクに自動的に入力されます。 このタスクに固有のパラメーターを追加、削除、更新できます。 これらの操作を行っても、パラメーター オプションを使用して構成したノートブックのデフォルト パラメーターは変更されません。
- [次へ] をクリックし、[タスク スケジュールの詳細の設定] ページに移動します。
ここでは、このタスク固有のスケジュールを指定できます。
ヒント:
[繰り返し間隔] の値を変更すると、その単位に応じて以下のオプションが変わります。 たとえば、[毎日繰り返す] を指定すると、曜日の横にチェックボックスが表示されます。 - 各実行の結果でノートブックを更新するには、[完了時にアイテムを更新] オプションを選択したままにしておきます。 ノートブックを自動的に更新したくない場合は、このオプションの選択を解除します。
- 必要に応じて、[高度な設定] をクリックして、タスクを実行できる最大分数を入力します。
- タイトル、オプションのパラメーター、タスクのスケジュールに問題がなければ [タスクの作成] をクリックします。
タスクがアクティブになり、設定したスケジュールに従ってノートブックを実行します。
複数のスケジュールを指定したい場合 (たとえば、異なるパラメーターを挿入したものなど)、同じワークフローに従って、ノートブックのタスクを追加で作成できます。
既存のタスクの操作
ノートブックに対してタスクを作成すると、タスクの詳細を表示して、必要に応じて編集または削除できます。 タスクは、ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウやノートブックのアイテム詳細ページの [タスク] タブから変更することができます。 どちらの場所でも、ノートブックのすべてのタスクについて、各タスクの作成日と最終更新日、および現在のステータスを表示できます。
- ノートブック エディターの上部リボンで、[タスク] をクリックします。
- [タスクのスケジュール化] セクションで、操作したいタスクを探します。
- タスクの横の [アクション] をクリックして、次の操作のいずれかを行います。
- [詳細] をクリックして、タスクの各実行の結果を確認します。
- [編集] をクリックして、タスクのタイトル、パラメーター、スケジュールを変更します。
- [一時停止] をクリックして、アクティブなタスクを一時停止します。 一時停止したタスクは、[再開] ボタンをクリックすると再開します。
- [削除] ボタンをクリックして、タスクを削除します。
注意:
タスクを削除すると、そのタスクの実行履歴も削除されます。 アクティブなタスクの履歴を保持する場合は、タスクを一時停止して、今後の実行を中止することを検討してください。
ノートブックの所有権を変更すると、そのノートブックのタスクの所有権も変更されます。 これらのタスクは、非アクティブな状態で新しいユーザーに転送されます。 新しい所有者は、ノートブック エディターの [タスク] ウィンドウにあるタスクまたはノートブックのアイテム詳細ページの [タスク] タブにあるタスクを有効にすることができます。