ArcGIS Online サブスクリプションと Portal for ArcGIS の間での選択 Portal for ArcGIS
Portal for ArcGIS と ArcGIS Online での組織向けサブスクリプションは、Web サイト、マップ ビューアー、コンテンツ リポジトリ、API などの同じような機能を提供します。ただし、これらは異なる環境で実行されます。ArcGIS Online では、これらのコンポーネントは Esri が管理するクラウド インフラストラクチャで実行されます。一方 Portal for ArcGIS では、これらのコンポーネントはユーザーのハードウェア上で実行されます。
ArcGIS Online を使用すると、ソフトウェアをインストールしたり追加ハードウェアを調達しなくても、すばやく起動して実行できます。多くの組織は、ファイアウォールの内側で ArcGIS for Server を実行し、ArcGIS Online の組織向けアカウントを使用してサービス、アプリ、およびマップを共有することによって、成功を収めています。その他のユーザーは、オンプレミスの GIS サーバーを使用しなくても、ArcGIS Online を使用して基本的なサービスをホストできます。
Portal for ArcGIS を使用すれば、GIS サーバーおよびネットワーク環境とさらに緊密に連携できます。Portal for ArcGIS 以下のいずれかの条件が存在する場合、ArcGIS Online よりも Portal for ArcGIS の方が適切な選択になります。
- 特定のサービス レベル契約 (SLA) を維持するために、ポータルを実行するハードウェアを完全な制御下に置く必要がある。
- サービスを Web サイトから公開できるが、データを社外で物理的に保存することが禁止されている。
- 組織内のコンピューターがインターネットに接続されていないか、信頼度の低いインターネットに接続されている。
組織のユーザーと ArcGIS Server サイト間でのセキュリティ設定の共有などの機能は、Portal for ArcGIS でのみ利用可能です。
反対に、ArcGIS Online で実装される一部の新機能が、Portal for ArcGIS ではすぐに使用可能にならない場合があります。たとえば、解析ツールの使用やイメージ サービス レイヤーの操作といった ArcGIS.com ビューアーの改良は、Portal for ArcGIS の現在のリリースでは利用できません。