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ArcGIS Data Store のアップグレード

ArcGIS Data Store は、Portal for ArcGIS ホスティング サーバーとして設定された ArcGIS for Server サイトに登録されます。このシステムのすべてのコンポーネントを同じバージョンにアップグレードする必要があります。

注意:

ArcGIS Data Store をアップグレードする前に、ArcGIS for Server をアップグレードする必要があります。

このトピックおよび関連するトピックの手順を実行してアップグレードします。

ArcGIS Data Store をアップグレードする前に

ArcGIS Data Store をアップグレードする前に、アップグレードする ArcGIS Data Store リリースのインストール ファイルをダウンロードし、データ ストアのバックアップを作成してから、ArcGIS for Server および Portal for ArcGIS をアップグレードする必要があります。ビッグ データ ストアを使用して、大容量データをアーカイブする場合は、ArcGIS GeoEvent Extension for Server のインストールもアップグレードする必要があります。

  1. 最新の ArcGIS Data Store ソフトウェア インストール ファイルを My Esri からダウンロードします。
  2. exportmanageddb を実行して、リレーショナルおよびタイル キャッシュ データ ストアの完全バックアップを作成します。エクスポートされたファイルがリモートの安全な場所に保存されていることを確認します。
  3. Portal for ArcGIS、ポータルの ArcGIS Web Adaptor、ArcGIS for Server とその ArcGIS Web Adaptor、および ArcGIS GeoEvent Extension for Server (インストールしている場合) をアップグレードします。Portal for ArcGIS 管理者ガイドの「Portal for ArcGIS のアップグレード」および関連するトピックの手順に従って、ポータルおよびそのサーバーをアップグレードします。

ArcGIS Data Store のアップグレード

リレーショナルまたはタイル キャッシュ データ ストアでプライマリおよびスタンバイ コンピューターを使用している場合、プライマリー コンピューターをアップグレードおよび再構成する手順を最初に実行します。次にスタンバイ コンピューターをアップグレードして再構成します。プライマリおよびスタンバイ コンピューターでは、同じリリースの ArcGIS Data Store を実行する必要があります。同様に、ArcGIS Server サイトで複数のビッグ データ ストアが構成されている場合は、すべてのビッグ データ ストア コンピューターをアップグレードおよび再構成する必要があります。

  1. コマンド プロンプトから、既存の以前のバージョンをインストールしたときと同じユーザーで最新バージョンのArcGIS 10.4.1 Data Store セットアップ スクリプトを起動します。たとえば、<CD ROOT または untar ディレクトリ>/Setup のようになります。

    ヒント:

    ArcGIS 10.4.1 Data Store セットアップ メディアからセットアップ スクリプトを起動するには、セットアップ スクリプトをクリックして、[ターミナルで実行] をクリックします。

    注意:

    アップグレードの際に ArcGIS Data Store サービスを手動で停止する必要はありません。セットアップ スクリプトにより、自動的にサービスが停止されます。

  2. セットアップがインストール先のコンピューターで既存の以前のバージョンの ArcGIS Data Store を検出すると、続行するかアップグレードを終了するかを確認するプロンプトが表示されます。以下に例を示します。

    =========================================================================
    ArcGIS 10.4.1 Data Store (Linux)
    =========================================================================
    Your ArcGIS 10.3 Data Store is installed at:
    /home/ags/arcgis/server
    Confirm Settings
    =========================================================================
    Product to upgrade:             ArcGIS 10.3 Data Store (Linux)
    Location to upgrade:            /home/ags/arcgis/datastore
    Your ArcGIS 10.3 Data Store will be stopped when performing the upgrade 
    and ArcGIS 10.4.1 Data Store will be started after the upgrade completes
      'y' to continue with these settings
      'q' to exit without upgrading this product
    Enter choice [y,q] (y):

  3. y」と入力して Enter を押すと、検出された設定を適用してアップデートを続行します。

    注意:

    ArcGIS Data Store10.4.1 にアップグレードされるまでしばらくお待ちください。これには、数分かかる場合があります。

データ ストアの再構成

ArcGIS Data Store コンピューターをアップグレードした後は、アップグレード前に使用していたのと同じ ArcGIS Server サイトを使用してデータ ストアを再構成する必要があります。

  • 同じコンピューター上で実行されているスタンバイ リレーショナル データ ストアまたはリレーショナルおよびタイル キャッシュ データ ストアを再構成するには、データ ストア構成ウィザードまたは configuredatastore コマンド ユーティリティを使用します。
  • タイル キャッシュ データ ストア (シーン レイヤーのタイル キャッシュに使用) のみを使用しているが、独自の管理データベースが存在する場合は、configuredatastore コマンド ユーティリティを使用して、スタンバイ タイル キャッシュ データ ストアを再構成する必要があります。
  • ビッグ データ ストアを再構成するには、configuredatastore コマンド ユーティリティを使用します。

プライマリのリレーショナルまたはタイル キャッシュ データ ストア、もしくは最初のビッグ データ ストアのアップグレードおよび再構成が完了したら、スタンバイのリレーショナルまたはタイル キャッシュ データ ストア、もしくは他のすべてのビッグ データ ストアに対してアップグレードと再構成手順を繰り返します。

ArcGIS Server サイト、ポータル、およびすべての ArcGIS Data Store コンピューターが最新のリリースにアップグレードされると、既存のホスト Web レイヤーが使用可能になります。また、新しいホスト フィーチャ レイヤーやホスト シーン レイヤーを公開したり、ジオイベント から取得された大容量の観測データをアーカイブしたりできます。