ベクター タイル レイヤーは、Web アクセスが可能なベクター タイルのセットとこれらのタイルの描画方法に対応するスタイルを参照します。ベクター タイルは画像タイルと似ていますが、データのベクター要素を保存する点が異なります。ベクター タイルをクライアント側で描画することで、ベクター タイル レイヤーをマップの目的に応じてカスタマイズでき、動的かつ対話的なカートグラフィが実現します。タイル アクセスのパフォーマンスとベクターの描画を組み合わせることで、タイルはどのような解像度のディスプレイにも適合します (解像度はデバイスによって違いがあります)。
ArcGIS Pro 1.2 を使用して、ベクター タイル パッケージを組織サイトで共有し、アップロードされたベクター タイル パッケージをホスト タイル レイヤーとして公開できます。
公開したホスト ベクター タイル レイヤーは、操作レイヤーまたはベースマップ レイヤーとして Web マップに追加できます。マップを使用する Web アプリを作成するには、Web テンプレートの 1 つまたは Web AppBuilder を使用します。ArcGIS API for JavaScript を使用して構築されたカスタム Web アプリは、Web マップを読み込むか、マップに直接ベクター タイル レイヤーを追加することで、ベクター タイル レイヤーを使用できます。ベクター タイル レイヤーとマップのコンテンツのスタイルをカスタマイズすることもできます。
ベクター タイルの使用に関する注意事項
現在のリリースのベクター タイル レイヤーの使用に関する注意事項を以下に示します。
- ベクター タイル レイヤーは、ArcGIS API for JavaScript で構築されたアプリでのみサポートされています。これには、テンプレート、Web AppBuilder、および JavaScript API で構築されたカスタム アプリが含まれます。ArcGIS Runtime SDKs のサポートが 2016 年に追加されます。
- ベクター タイル レイヤーは、Internet Explorer 11 以降、および Chrome、Firefox、Safari などのほとんどすべてのデスクトップ ブラウザーの最新バージョンで表示できます。
- ベクター タイル レイヤーは、ハードウェアが新しいコンピューターであるほど最高のパフォーマンスを実現します。