インストール ウィザードまたはコマンドを使用して、ArcGIS Data Store をインストールできます。
データ ストアがタイプごとに異なるコンピューター上で動作すること、およびメモリやその他のリソースに関する競合が発生しないように ArcGIS Server サイトがデータ ストアとは異なるコンピューター上で実行されることを推奨します。これは、ビッグ データ ストアの場合特に重要です。ビッグ データ ストアは、ArcGIS Server サイトやその他のデータ ストアとは別の専用のコンピューター上に必ずインストールする必要があります。
ArcGIS Data Store のインストール
ArcGIS Data Store インストール ウィザードを実行するか、コマンド プロンプトからインストールを実行します。
お使いのコンピューターが ArcGIS Data Store の最小システム要件を満たしていることを確認し、インストールに使用するメソッドに関して該当するセクションの指示に従います。
インストール ウィザードの実行
対話形式でインストールするには、ArcGIS Data Store のインストール ウィザードを実行します。
- 管理者権限を持つユーザーとしてコンピューターにログインします。root ユーザーは、ArcGIS Data Store をインストールできません。
- ArcGIS Data Store のダウンロード フォルダーまたはセットアップ メディアから、セットアップ プログラムを実行します。セットアップ プログラムは、ArcGIS Data Store を正しくセットアップして使用するために満たす必要がある前提条件を確認してから開始されます。使用しているシステムが前提条件のいずれかを満たさない場合、ダイアログ ボックスの指示に従って、すべての問題を修正します。
- すべての前提条件が満たされている場合は、[はじめに] ダイアログ ボックスが表示されます。[次へ] をクリックして続行します。
- [マスター契約書] ダイアログ ボックスで、使用許諾契約書を読みます。条件に同意する場合は、[マスター契約書に同意する] ボタンをクリックし、[次へ] をクリックして操作を続行します。同意しない場合は、[キャンセル] をクリックしてセットアップを終了します。
- [インストール フォルダーの選択] ダイアログ ボックスで、インストール先の場所を指定します。[次へ] をクリックして続行します。
- サマリー情報を確認し、[インストール] をクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了したら、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
ポストインストール手順に従って、オペレーティング システムと同時に ArcGIS Data Storeを起動するように構成します。
ターミナルからの実行
コマンド プロンプトから ArcGIS Data Store をインストールするには、次の手順に従います。
- 管理者権限を持つユーザーとしてコンピューターにログインします。root ユーザーは、ArcGIS Data Store をインストールできません。
- インストールを開始する前に、<CD_ROOT or untar directory>/Documentation/EULA.pdf にある使用許諾契約書を読んで、条件に同意する必要があります。
- プロンプトが表示されたら、セットアップをサイレントで実行します。下記のサンプル構文をご参照ください。
<CD_ROOT or untar directory>/Setup -m silent -l yes
コマンド ライン オプション:
オプション 説明 -m; --mode MODE
オプションです。デフォルトで GUI に設定されます。
MODE は silent または gui です。
-l; --license-agreement CHOICE
サイレント モードに必要です。CHOICE は Yes または No です。Yes は、Esri マスター契約 (E204、E300) を読み、同意したことを意味します。契約書については、http://www.esri.com/legal/licensing-translations をご参照ください。
-d; --directory DIRECTORY
オプションです。デフォルトでは、ArcGIS Data Store は、ユーザーの $HOME ディレクトリにインストールされます。DIRECTORY には、別のインストール ディレクトリを指定します。
パス /arcgis/datastore はインストール ディレクトリに追加されます。
-v; --verbose
インストーラーは冗長モードで実行されます。
-h; --help
コマンド ライン ヘルプを表示して、終了します。
-e; --examples
これらのオプションの使用例を表示し、終了します。
ポストインストール手順に従って、オペレーティング システムと同時に ArcGIS Data Storeを起動するように構成します。
ポストインストール構成
ArcGIS Data Storeをオペレーティング システムで起動する場合は、お使いのオペレーティング システムに固有の手順に従います。
systemd をサポートするオペレーティング システム
プロセスをブートストラップして管理するための systemd の使用をオペレーティング システムがサポートしている場合 (Red Hat 7.x を使用している場合など)、次の手順に従って、オペレーティング システムで起動する ArcGIS Data Store を構成します。
- コマンド シェルで、root ユーザーに切り替えます。
- <ArcGIS Data Store installation directory>/framework/etc/scripts/arcgisdatastore.service を /etc/systemd/system にコピーします。
- 引き続き root ユーザーとして、次のコマンドを実行します。リンクが自動的に /etc/systemd/system/multi-user.target.wants に作成されます。
# systemctl enable arcgisdatastore.service
- systemd サービスが適切に構成されていることを確認するために、サービスを再起動してサービスのステータスをチェックします。
# systemctl stop arcgisdatastore.service # systemctl start arcgisdatastore.service # systemctl status arcgisdatastore.service
- root ユーザー セッションを終了します。
- オペレーティング システムを再起動し、ArcGIS Data Store が正しく起動することを確認します。
SysV をサポートするオペレーティング システム
プロセスをブートストラップして管理するための SysV の使用をオペレーティング システムがサポートしている場合、次の手順に従って、オペレーティング システムで起動する ArcGIS Data Store を構成します。
- コマンド シェルで、root ユーザーに切り替えます。
- <ArcGIS Data Store インストール ディレクトリ>/framework/etc/scripts/arcgisdatastore シェル スクリプトを、以下に示す、サポートされる適切な Linux ディストリビューションベースの場所にコピーします。
- RHEL: /etc/rc.d/init.d/
- SUSE: /etc/init.d/
- 適切な init.d フォルダーにディレクトリを変更し、arcgisdatastore スクリプトを確認して、ルート ユーザーが少なくとも読み取りおよび実行権限を持っていることを確認します。
- 次のように、arcgisdatastore スクリプトを編集します。
- datastorehome 変数を ArcGIS Data Store インストール ディレクトリ (たとえば、/home/username/arcgis/datastore) に更新します。
- RHEL の場合のみ、以下のように [# Description: ArcGIS Data Store Service] のすぐ前に追加します。
# chkconfig: 35 99 01
- 編集を arcgisdatastore スクリプトに保存します。
- 引き続きルート ユーザーとして、次のコマンドを実行し、適切な実行レベルを使用して /etc/rc*.d にリンクを自動的に作成します。
- RHEL:
$ chkconfig --add arcgisdatastore $ chkconfig arcgisdatastore on
- SUSE:
$ insserv arcgisdatastore $ chkconfig arcgisdatastore on
- RHEL:
- root ユーザー セッションを終了します。
- オペレーティング システムを再起動し、ArcGIS Data Store が正しく起動することを確認します。
次の手順
ArcGIS Data Store をインストールしたら、データ ストアを作成できます。