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最寄りの検索

最寄りの検索 [最寄りの検索] ツールは、直線距離または移動モードを使用して、入力フィーチャとその近くにあるフィーチャとの間隔を計測します。各入力フィーチャでは、指定した数の近くのフィーチャが、入力フィーチャからの距離を基準に順位が付けられます。

ワークフロー図

[最寄りの検索] ツールのワークフロー図

用語

用語説明

測地線

球体上に描画されたラインを指します。グローブ上に描画された測地線は、地球のジオイドの曲率を表します。

ユークリッド距離

平面 (デカルト平面) 上で計測される直線距離です。

  • 安全サービスのディレクターは、都市内のどの消防署が、運転時間の点で、各学校から最も近いかを確認したいと考えています。ディレクターは、[最寄りの検索] で収集可能な情報を使用して、緊急事態が発生した場合の、各学校における主要な対応消防署および 2 番目の対応消防署を設定します。

使用に関する注意

[最寄りの検索] には、入力フィーチャ レイヤーと近くのフィーチャ レイヤーの 2 つの入力が必要です。各フィーチャ レイヤーに許可されるフィーチャの最大数は 1,000 です。

近くの距離は、最近接のフィーチャの計測に、直線距離あるいは時間または距離を使用した複数の異なる移動モードに基づきます。直線距離を使用する場合、どちらのフィーチャ レイヤーにもポイント、ラインまたはポリゴンを使用できます。移動モード オプションを有効化できるのは、両方のフィーチャ レイヤーがポイントの場合のみです。

一部の移動モードには、交通量を使用するためのオプションがあります。交通量を使用する際、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。リアルタイムの交通量は、現在時刻から最大 12 時間をオフセットすることができます。一般的な交通量の時間は、丸一日を 15 分間隔で設定することができます。

移動モードは、組織の管理者が構成することができます。また、管理者は、新しい移動モードを追加したり、組織に必要のない移動モードを削除したりすることができます。デフォルトの距離計測単位は、マイルまたはキロメートルです。これは、プロファイル内の単位の設定によって異なります。

移動モード説明仕様

徒歩時間 徒歩時間

歩行者の通行を許可する通路および道路に従い、移動時間を最適化する方法を見つけます。歩行速度は、時速 5 キロに設定されます。

歩行速度は、時速 5 キロ (3.1 マイル) に設定されます。歩行速度は、組織の管理者が構成することができます。

運転距離 (地方) 運転距離 (地方)

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動距離を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従いますが、未舗装道路の移動については利用します。

なし

運転時間 運転時間

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車をモデル化して、移動時間を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従います。出発時刻を指定した際に、情報が利用可能な場所では交通状況に応じて動的に変化する移動速度が使用されます

デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。運転速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づきます。

交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。

ツール ウィンドウで [利用可能かを確認します。] リンクをクリックして、ご自分の地域で交通量データを利用できるか確認します。

運転距離 運転距離

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車をモデル化して、移動距離を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従います。

なし

徒歩距離 徒歩距離

歩行者が通行できる通路および道路に従い、移動距離を最適化する方法を見つけます。

なし

運転時間 (地方) 運転時間 (地方)

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車をモデル化して、移動時間を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従いますが、未舗装道路の移動については利用します。出発時刻を指定した際に、情報が利用可能な場所では交通状況に応じて動的に変化する移動速度が使用されます

デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。地方の運転速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づきます。

交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。

ツール ウィンドウで [利用可能かを確認します。] リンクをクリックして、ご自分の地域で交通量データを利用できるか確認します。

トラック輸送時間 トラック輸送時間

指定されたトラック ルートを優先して使用することで、基本的なトラック移動をモデル化し、移動時間を最適化する方法を見つけます。ルートは、一方通行や転回禁止などに従う必要があります。

大型トラックに適用されるルールに従ってください。

トラック輸送の速度は、自動車の履歴平均速度または定められているトラックの制限速度のいずれか遅いほうに基づきます。

トラック輸送距離 トラック輸送距離

指定されたトラック ルートを優先して使用することで、基本的なトラック移動をモデル化し、移動距離を最適化する方法を見つけます。ルートは、一方通行や転回禁止などに従う必要があります。

大型トラックに適用されるルールに従ってください。

なし

近隣の位置の最大数および検索範囲は制限されている場合があります。デフォルトでは、検索される近隣の位置の最大数は 1 です。[最近接の位置の数を設定] チェックボックスがオフの場合、位置の数はツールの制限である 100 件が適用されます。

デフォルトの検索範囲は、100 マイル (米国の標準設定) または 100 キロメートル (メートル設定) です。検索範囲は、マイルヤードフィートキロメートル、またはメートルを指定できます。

結果の出力は、最近接のフィーチャのレイヤーと、入力フィーチャを近隣フィーチャに接続するラインを持つレイヤーの 2 つです。

[現在のマップ範囲を使用] をオンにすると、現在のマップ範囲内に表示されているフィーチャだけがスタート地点のフィーチャおよび潜在的に最も近いフィーチャと見なされます。オフにすると、入力レイヤーのすべてのフィーチャが、現在のマップ範囲内になくても解析対象となります。

制限事項

  • 2 つの入力レイヤー内の最大フィーチャ数はそれぞれ 1,000 です。
  • 移動モードを使用するには、ネットワーク解析権限が付与されている必要があります。
  • 移動モードは、ポイント フィーチャが入力として使用されている場合にのみ有効化されます。
  • 近隣の位置の最大数は 100 です。
  • 処理時間は、開始位置の数、近隣の位置の数、および最大検索範囲によって異なります。

最寄りの検索 ツールの詳細

[最寄りの検索] ツールは、直線距離を持つフィーチャを検索する際、ユークリッド メソッドではなく、測地線メソッドを使用します。測地線は、地球の実際の形状 (楕円体、すなわち、より正確にはジオイド) を考慮します。平面 (デカルト平面) 上の 2 点間ではなく、曲面 (ジオイド) 上の 2 点間の距離が計算されます。

[ライブ交通量] オプションは、現在時刻を出発時間として使用します。移動の走行速度は、リアルタイムの速度、履歴速度、および天気などの現在の事象を使用して予測されます。

曜日および時間について一般的な条件が使用されている場合、移動速度は、その週全体にわたり 5 分間隔で平均化した履歴速度が使用されます。

いずれかの交通量が使用される場合、[最寄りの検索] ツールは、出発後の経過時間に基づいて変化する交通量を考慮します。

ラインまたはエリアが入力として使用される場合、最近接の位置は、ライン沿いまたはエリアの境界線上の最近接のポイントからの距離またはそこへの距離を使用して検索されます。

類似のツール

入力レイヤーに最も近いフィーチャを検索するには、[最寄りの検索] を使用します。その他のツールは、類似した解析を行う際に効果的ですが、若干異なる問題が発生する場合があります。

マップ ビューアー解析ツール

検索するフィーチャの数を制限したり順位を付けたりせずに、入力フィーチャの指定した距離内のフィーチャを検索しようとしている場合は、[既存フィーチャの検索] ツールを使用します。

フィーチャのペア間の時間または距離を計測しようとしている場合は、[起点から終点の計測] ツールを使用します。

ArcGIS Desktop 解析ツール

[最寄りの検索] ツールでは、ArcGIS Network Analyst エクステンション[近接情報テーブルの生成 (Generate Near Table)][最近接 (Near)][ポイント間距離 (Point Distance)] ツール、および [最寄り施設の検出] 解析によく似た機能が実行されます。