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スタイルの変更の参照

マップ ビューアーでは、各種スマート マッピング スタイルを使用してさまざまな方法でデータを探索することができます。マップ ビューアーで [スタイルの変更] を使用する場合、デフォルトで表示されるスタイル設定の選択肢は、データの性質によって決まります。レイヤーの表現方法 (人口を表示するための円や色など) を決定した後、そのレイヤーの外観に変更を加えることができます。これらの変更は直ちにマップに反映されます。マップ ビューアーでは、カラー ランプ、ライン ウェイト、透過表示、シンボルなどのグラフィック エレメントを編集できます。

サポートされているレイヤー タイプ

[スタイルの変更] は、次のタイプのレイヤーで使用できます。

  • ホスト フィーチャ レイヤー
  • Web 上の CSV
  • マップに追加された CSV、SHP、GPX
  • ArcGIS Server フィーチャ レイヤー
  • ダイナミック レイヤーをサポートする ArcGIS Server マップ イメージ レイヤー
  • ArcGIS Server マップ イメージ レイヤーから取得された個々のフィーチャ レイヤー
  • ベクター フィールド データを使用する ArcGIS Server イメージ レイヤー (シンボルの変更のみ)
  • ArcGIS Server ストリーム サービス
  • GeoRSS (単一レイヤーの GeoRSS レイヤー内の場所 (単一シンボル)のみ)
  • OGC WFS レイヤー (場所 (単一シンボル) のみ)
注意:

ベクター タイル レイヤーのスタイルを変更するには、「ベクター タイル レイヤーのスタイルの更新」に記載の手順に従います。

一般的なスタイル設定オプション

[スタイルの変更] ウィンドウを使用してレイヤーにスタイルを適用する場合、必要に応じてシンボルを変更および回転できます。

シンボルの変更

レイヤーで別のシンボルを使用する場合、すべてのシンボルを一度に変更できます。表示される選択肢は、使用するシンボルのタイプによって異なります。シンボルを変更するには、次の手順に従います。

  1. [シンボル] をクリックします。
  2. 次のいずれかを実行します。
    • [形状] では、設定されているシンボルをクリックし、使用するシンボルをクリックします。[場所 (単一シンボル)][数と量 (サイズ)] の場合は、形状のサイズを調整します。独自のシンボルを使用するときは、[画像の使用] をクリックし、画像の URL を入力して、追加ボタン 追加 をクリックします。最良の結果を得るには、画像のサイズが幅 120 ピクセル、高さ 120 ピクセル以下の四角形の画像 (PNG、GIF、JPEG) を使用します。それ以外のサイズの場合は、きちんと収まるように調整されます。
    • [塗りつぶし] では、色をクリックして透過表示を調整します。[数と量 (色)] の場合は、カラー ランプをクリックし、ランプを反転します。これによって色が反転します。
    • [アウトライン] では、色をクリックし、透過表示を変更し、ライン幅を変更します。ポリゴンの場合は、チェックボックスをオンにしてアウトラインを自動的に調整します。

シンボルの回転

風向きや車両の移動方向など、シンボルに方向を反映させる場合は、選択したフィールドによって決定される角度でシンボルを回転します。

シンボルを回転するには、次の手順に従います。

  1. [シンボルの回転 (度)] ボックスをオンにします。
  2. 次のいずれかを実行して、回転角度を設定します。
    • 属性を使用するには、使用する属性を選択します。
    • 10.5.1 以降では、Arcade スクリプト言語で記述されたカスタム条件式は、回転角度を設定する際にも使用できます。 そのレイヤー用に作成されたカスタム Arcade 条件式を使用するには、ドロップダウン メニューの下部でその条件式を選択します。条件式またはその名前を編集する場合、[条件式の編集] ボタンをクリックし、エディター ウィンドウを使用して式を編集します。
    • 新しい Arcade 条件式を作成する場合は、ドロップダウン メニューから [新しい条件式] を選択し、エディター ウィンドウを使用して条件式を作成し名前を付けます。

    Arcade 条件式は、[ヒート マップ][主要カテゴリ][主要カテゴリおよびサイズ]、および [期間] スタイルを除く、すべてのスタイルでサポートされます。

    ヒント:

    Arcade の機能については、機能の横にある [情報] ボタンをクリックして、機能に関する参照情報を表示します。

  3. 次のいずれかを選択します。

    12 からの時計回り

    角度は、12 時の位置から時計回りに計測されます (地理学的回転)。

    地理学的回転

    3 からの反時計回り

    角度は、3 時の位置から反時計回りに計測されます (数学的回転)。

    数学的回転

分類方法

数値データを表示するために色またはサイズを使用してレイヤーのスタイルを設定する場合、デフォルトでは、連続的なカラー ランプ (「数と量 (色)」を参照) または一連の比例シンボル (「数と量 (サイズ)」を参照) を使用してレイヤーのスタイルが設定されます。また、データを分類して、つまりデータをクラスまたはグループに分けて、クラスの範囲および閾値を定義する方法も選択できます。たとえば、個人の年齢を 10 のグループ (0 ~ 9 歳、10 ~ 19 歳、20 ~ 29 歳など) に分ける場合などです。分類を使用すると、表示されるデータの外観を単純化する (詳細レベルを下げる) ことで、明確なストーリーを伝えることができます。

また、ユーザーは、レイヤー内のデータ数に応じて、クラス数を 1 ~ 10 の範囲で選択できます。データ数が多いほど、多くのクラスを使用できます。クラスの範囲 (各クラスを区切る上限と下限) と、閾値を定義する方法によって、各フィーチャがどのクラスに分類されるかが決定し、そのレイヤーの表現が決まります。各種の分類方法によりクラスの設定を変えるだけで、マップの外観は一変します。一般的には、似たような値を持つフィーチャが同じクラスに分類されるようにすることが良いとされます。

等間隔分類

等間隔分類では、属性値の範囲を同じサイズの下位範囲に分割します。この分類方法では、間隔の数 (または下位範囲) を指定すると、データは自動的に分割されます。たとえば、値の範囲が 0 ~ 300 である属性フィールドに対して 3 つのクラスを指定すると、0 ~ 100、101 ~ 200、201 ~ 300 という範囲の 3 つのクラスが作成されます。

等間隔分類は、パーセンテージや温度など、一般的なデータの範囲に最適です。この手法では、特定の属性値について、他の属性値と比較したときの総数を強調することができます。たとえば、ある店舗が、合計売上の上位 1/3 を構成する店舗のグループに属していることを示すことができます。

自然分類

自然分類 (Jenks の最適化法とも呼ばれる) のクラスは、データの特徴に基づいて値を自然にグループ化します。クラス閾値は、類似する値を最適にグループ化したうえで、国有林の木の高さなど、クラス間の差異を最大化するように設定されます。フィーチャは、データ値の差異が比較的大きい部分に境界が設定されるようにクラスに分割されます。

自然分類は、クラスター化された値を 1 つのクラス内に配置するため、値が均等に分散していないデータをマッピングする際に適した分類手法です。

標準偏差

標準偏差分類は、フィーチャの属性値が平均値からどれだけ離れているかを示します。標準偏差分類は、平均値を上回る値と下回る値を強調することで、平均値より上または下のフィーチャを示すのに役立ちます。この分類方法は、指定したエリアの人口密度を表示したり、国全体で差し押さえ比率を比較する場合など、平均値との関連を知ることが重要な場合に使用します。マップを詳細に調べる場合は、標準偏差のクラス サイズを 1 から 5 に変更できます。

等量

等量分類では、各クラスには同数のフィーチャが含まれます (1 クラスに 10 や、1 クラスに 20 など)。空のクラスや、値の数が多すぎたり少なすぎたりするクラスはありません。等量分類は、線形 (均等) に分散しているデータに適しています。各クラスに含まれるフィーチャまたは値の数が同じである必要がある場合、等量分類を使用します。

各クラスのフィーチャが同じ数でグループ化されるため、作成されたマップの意図が正しく伝わらない場合がよくあります。似たようなフィーチャが異なるクラスに分類されたり、大きく異なる値を持つフィーチャが同じクラスに分類されたりすることがあります。この歪みは、クラスの数を増やすことにより最小限に抑えることができます。

手動分類

カスタム クラスを定義する場合は、クラスの閾値を手動で追加し、データに適したクラス範囲を設定することができます。また、いずれかの標準分類手法を基点として、必要に応じて調整することもできます。データのマッピングに関して、何らかの基準やガイドラインがすでに存在していることがあります。たとえば、ある機関で、すべてのマップに標準のクラスまたは閾値 (竜巻の強度を分類するために使用される藤田スケール (F スケール) など) が使用される場合などです。閾値は、必要とされる場合に設定してください。

スタイルに関する注意事項

  • 画像レイヤーには、シンボルの変更に固有の別のワークフローがあります。
  • マップ ビューアーでフィーチャ レイヤーを編集するときは、レイヤーの所有者によって構成されたシンボルおよびテンプレートがマップに表示されます。編集の終了時は、マップに設定したスタイルがもう一度表示されます。
  • シーン ビューアーは、ヒート マップをサポートしていません。
  • スマート マッピングは、マップ ビューアーおよびアプリ テンプレートでの使用を目的にしています。すべての ArcGIS のマッピングおよびビジネス アプリが、ヒート マップ、[データの分類] をオフにした場合の数と量、フィーチャごとの透過表示をサポートしているわけではありません。ArcGIS アプリ用のマップのスタイルを設定する場合、次の制限事項を検討してください。たとえば、組織サイトが Explorer for ArcGIS でマップを表示する場合、自然分類で色を使用して収入データのスタイルを設定できます。
  • スタイルの変更をホスト フィーチャ レイヤー アイテムに保存した場合、そのスタイルにヒート マップ、[データの分類] がオフのときの数と量、複数の属性、またはフィーチャごとの透過表示が含まれていると、そのアイテムを使用してホスト タイル レイヤーを公開できません。
  • 数と量 (色) では、レイヤーに十分なデータが存在しない場合やデータの取得に時間がかかりすぎる場合、データ分布を示すヒストグラムが表示されないことがあります。