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フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有する方法について

データをコピーするオプションを使用して、ホスト フィーチャ レイヤー アイテムまたはサーバーベースのフィーチャ レイヤー アイテムを共有できます。データをコピーしてフィーチャ レイヤーを共有する場合は、コラボレーション参加者に対して新しいアイテムが作成され、コピーされたデータを使用してコラボレーション参加者のフィーチャ レイヤーが公開されます。元のフィーチャ レイヤーの所有者は、そのフィーチャ レイヤーを編集し、一定の間隔で変更内容を参加者と同期させることができます。この方法を使用するには、コラボレーション ワークスペース内で同期間隔を設定し、共有しているホスト フィーチャ レイヤーまたはフェデレーション フィーチャ レイヤーに対して同期を有効にする必要があります。

フィーチャ レイヤーを送信側の組織のワークスペースと共有したときに同期が有効になっていない場合は、データがコピーされません。受信側の組織で作成されたフィーチャ レイヤーは、送信側の組織内のデータを参照します。

注意:

この場合、送信側の組織と管理者は、アイテムが、コピーとしてではなく参照として共有されたことを示す通知を受け取ります。

このようなフィーチャ レイヤーをコピーとして共有するには、ワークスペースからフィーチャ レイヤーを共有解除し、そのレイヤーに対して同期を有効にしてからもう一度共有します。

ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、コラボレーションで共有できます。ArcGIS Enterprise 10.6.1 では、コピーとしてではなく、参照として共有されます。

フィーチャ レイヤーに対して同期が有効になっている場合、コラボレーション ホストコラボレーション ゲストの両方について同期ステータスが提供されます。

コピーとして共有できるフィーチャ レイヤー タイプ

次のタイプのフィーチャ レイヤーでは、データをコピーとして共有できます。

前提条件

次に示す条件がすべて満たされている場合、フィーチャ レイヤーをコピーとして共有できるオプションが表示されます。

  • コラボレーション参加者が ArcGIS Enterprise 10.6 以降を使用しており、コンテンツを [送信] または [送受信] するためのアクセス権を所有している。
    注意:

    ArcGIS Enterprise 10.5.1 では、コラボレーション ホストが ArcGIS Online ポータルの場合に、データをコピーするオプションを使用して、ホスト フィーチャ レイヤー アイテムまたはフェデレーション フィーチャ レイヤー アイテムを共有できます。

  • ArcGIS Enterprise 参加者が ArcGIS Enterprise の基本配置の仕様に準拠している。
  • 公開プロセスの実行中またはサービスが公開された後にフィーチャ レイヤーの同期が有効になっている。
    • フェデレーション サーバーに公開されたフィーチャ レイヤーの同期を有効にするには、エンタープライズ ジオデータベース内でデータを適切に準備する必要があります。バージョン対応登録されていないデータとバージョン対応登録されているデータについては、必要なデータの準備手順をご参照ください。

コピーされたフィーチャ レイヤーのプロパティ

コラボレーション参加者が受信した時点でのコピーされたフィーチャ レイヤーには、以下で説明するプロパティと動作が適用されます。

読み取り専用

コラボレーションで受信したフィーチャ レイヤーに対する編集は無効になっています。これは、同期が一方向のみで実行されるためです。編集内容は、送信側の組織 → 参加者の方向でのみ同期されます。このため、参加組織内の編集ワークフローをサポートする目的で、参加組織のレイヤーに対して編集を有効化したり、これらのフィーチャ レイヤーから編集可能なビューを作成したり (参加者が ArcGIS Online 組織である場合) しないことをお勧めします。ホスト組織と参加組織内で同一のフィーチャに行われた編集内容は、同期時に参加組織のレイヤーで上書きされます。

編集情報の記録

参加組織に送信される前にフィーチャ レイヤーに対して編集情報の記録を有効化します。データが最初に受信側の組織にコピーされると、編集情報の記録の値がリセットされます。編集情報の記録の日付は現在のタイムスタンプ (UTC) に設定され、作成者と編集者は公開元のユーザーに設定されます。 日付、作成者、および編集者の値がリセットされます。これらの値が、受信側の組織でのレイヤーの作成日時と作成者を反映したものであるためです。同期中は、送信側の組織での編集情報の記録の日付が維持されます。したがって、データが共有された時点以降に、送信側の組織で編集が加えられた日付が受信側の組織に反映されます。受信側の組織に同期された挿入/更新操作の作成者と編集者の値は、フィーチャ レイヤーがコピーされた時点以降の公開元のユーザーに設定されます。

送信側の組織で編集の記録を一部のフィーチャ レイヤーに対して有効にし、それ以外のフィーチャ レイヤーに対しては有効化しないままにすることができます。 受信側の組織で編集の記録が適用される方法は、次に示すように、送信するフィーチャ レイヤーのタイプと、送信元が ArcGIS Enterprise または ArcGIS Online のいずれであるかによって異なります。

  • 複数のホスト フィーチャ レイヤーの送信時に、編集の記録が有効化されたレイヤーと有効化されていないレイヤーが混在している場合、受信側の組織で作成されたすべてのホスト フィーチャ レイヤーで編集の記録が有効化されます。これは、ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online にコラボレーションする場合に当てはまります。
  • ArcGIS Online から ArcGIS Enterprise にコラボレーションする際に、編集情報の記録が有効になっている場合は、ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise のすべてのフィーチャ レイヤーで編集情報の記録が有効になります。
フィーチャ サービスが複数のレイヤーで構成されており、1 つのレイヤーの編集情報の記録が ArcGIS Online でのみ有効になっている場合は、同期の実行中に、現在のタイムスタンプと公開元のユーザーに基づいて編集情報の記録の値が設定されます。

フィーチャ レイヤーをコラボレーションに追加した後で編集情報の記録を有効にすると、受信側の組織のレイヤーで編集情報の記録が無効になります。

レイヤーを共有解除してから、送信側の組織のワークスペースで共有すると、そのレイヤーが受信側の組織のワークスペースにもう一度コピーされ、編集情報の記録が有効になります。

アクセス制御設定は受信側の組織で維持されますが、すべてのフィーチャは受信側の組織の公開元のユーザーが所有しているため、結果が生成されません。

削除の防止

レイヤー アイテムをコラボレーションでコピーとして ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online に共有する場合、受信側の ArcGIS Online 組織は、共有されているレイヤーに対して削除の防止を有効化できます。その後、それらのレイヤーを共有解除すると、レイヤーは ArcGIS Online 組織に残ります。ただし、共有解除されたレイヤーに対して ArcGIS Enterprise ポータルで行った編集は、ArcGIS Online 組織のレイヤーと同期されなくなります。

ヒント:

レイヤーの同期を元に戻す場合、受信側の ArcGIS Online 組織は、削除の防止を無効にしてからレイヤーを削除する必要があります。その後、レイヤーをコピーとして ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online 組織に再共有することができます。

スキーマの変更

送信側または受信側のいずれかの組織でフィーチャ レイヤーのスキーマを変更した場合、それらの変更は、ワークスペースが同期されるときに適用されません。スキーマの変更の例には、フィールドの追加/削除、フィーチャ レイヤー内のレイヤーの追加/削除、添付ファイルの有効化/無効化などがあります。 ワークスペースの同期操作には、フィーチャ レイヤーがワークスペースで共有された時点で有効になっていたレイヤーまたはテーブルに対する編集 (挿入、更新、削除の各操作) だけが含まれます。スキーマに差異がある場合は、同期の実行中に、スキーマの一致した部分に編集内容が適用されます。たとえば、送信側の組織にフィールドが追加された場合、その新しいフィールドは、同期の実行中に編集内容が受信側の組織のコピーに適用されるときに無視されます。スキーマの変更を受信側の組織に送信するには、レイヤーを共有解除してから、送信側の組織のワークスペースで共有します。

時間設定

時間設定が有効化されたフィーチャ レイヤーをコピーする場合、受信側の組織では、コピーされたフィーチャ レイヤーに対して時間は有効化されません。

バージョン対応登録されたデータ

送信側の組織のフィーチャ レイヤーのデータがバージョン対応登録されたエンタープライズ ジオデータベース内のデータである場合、公開されたバージョンに加えられた編集は、ワークスペースが同期された時点で送信されます。