Esri は、ArcGIS Enterprise など、ArcGIS のすべてのコンポーネントのソフトウェア パッチおよびアップデートを定期的に公開します。各アップデートに関する電子メールによる通知が送信され、Esri Support Web サイトの「Patches and Service Packs」ページ上で公開されます。また、ソフトウェアにインストールされている patchnotification ユーティリティを使用して、アップデートが利用可能か確認することもできます。
patchnotification ユーティリティは、ArcGIS Server とそのエクステンション、Portal for ArcGIS、および ArcGIS Data Store の更新情報を報告します。その他の製品はサポートされていません。また、このユーティリティは、インストールされているパッチと QFE のリストもダイアログ ボックスの下部に表示します。コンピューターにこれらの製品が複数インストールされている場合は、その製品の更新情報も報告されます。
10.6 以降では、patchnotification ユーティリティを使用して、ソフトウェア パッチおよびアップデートをダウンロードし、インストールすることもできます。選択した特定のパッチ、セキュリティ パッチのみ、または利用可能なすべてのパッチをインストールできます。
注意:
このユーティリティ ツールをコンソール モードで実行すると、個別のパッチのインストールがサポートされません。アップデートを確認してインストールするには、次の手順をご参照ください。
- Portal for ArcGIS をホストしているコンピューターにログインします。
- インストールされているプログラムの一覧から、[ArcGIS] > [Portal for ArcGIS] > [ArcGIS Enterprise の更新の確認] の順にクリックします。または、コマンド ラインからこのユーティリティを起動することもできます (./patchnotification)。このツールをコンソール モードで起動するには、-c コマンドを使用します (./patchnotification -c)。このユーティリティは、<Portal for ArcGIS installation directory>/tools/patchnotification ディレクトリにあります。
注意:
システムにディスプレイが装備されていない場合、このユーティリティは自動的にコンソール モードで開きます。
ご使用のコンピューターがオフラインで、インターネットに直接アクセスできない場合は、エラー メッセージが表示されます。ご使用のコンピューターがフォワード プロキシ サーバーを使用してインターネットにアクセスする場合は、このユーティリティでプロキシ サーバーを指定する必要があります。
- ユーザー インターフェイスからこのユーティリティを実行している場合は、次の手順に従います。
- ユーティリティのダイアログ ボックスの下部にある歯車アイコンをクリックします。
- [プロキシ設定] ダイアログ ボックスで、[プロキシ サーバーを使用して接続] を選択します。
- プロキシ サーバーのホスト名、ポート、およびユーザー認証情報 (必要に応じて) を指定します。
- [OK] をクリックしてプロキシ サーバーに接続します。
- コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-p コマンドを使用してプロキシ サーバーを指定します (./patchnotification -p http://<user>:<password>@forwardproxy.server.com:<port>)。
- Portal for ArcGIS の更新情報をご参照ください。コンピューターに ArcGIS Server または ArcGIS Data Store 製品がインストールされている場合は、その製品の情報も表示されます。 インストール済みのパッチがダイアログ ボックスの下部に表示されます。ダイアログ ボックス内のリンクをクリックして、詳細な情報や、アップデートをダウンロードしてインストールするための手順を参照します。
- 特定のパッチを適用するには、ユーティリティのダイアログ ボックスからインストールするパッチの横にあるダウンロード アイコンをクリックします。パッチが自動的にダウンロードされ、ダウンロートが完了すると、パッチのインストール ダイアログ ボックスが開きます。手順に従って、パッチのインストールを実行します。必要に応じて、ダイアログ ボックスの右側にある [セキュリティ パッチのインストール] または [すべてのパッチのインストール] ボタンをクリックし、対応するアップデートを適用します。コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-i sec を使用するとセキュリティ パッチだけがインストールされ、-i all を使用すると利用可能なすべてのパッチが適用されます。
- デフォルトでは、ダウンロードされたすべてのファイルがシステムのテンポラリ フォルダーに保存および保持され、ダウンロードされたパッチのフォルダーは削除されません。これらのプロパティのいずれかを変更するには、ユーティリティの下部にある歯車アイコンをクリックし、[インストールの設定] タブをクリックします。
- パッチのデフォルトのダウンロード場所を変更するには、[ダウンロード フォルダー] パスに新しいダウンロード場所を指定します。コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-d を使用して新しいダウンロード場所を指定します。
- パッチの正常なインストール後にダウンロード済みのファイルとフォルダーが削除されるように指定するには、[パッチ フォルダーの削除] メニューをクリックし、[常に正常にインストールされた後削除する] を選択します。コマンド ラインから、またはコンソール モードでこのユーティリティを実行している場合は、-o always を使用すると、パッチの正常なインストール後にパッチ フォルダーが削除されます。デフォルトでは、これは -o never に設定されています。
- ポータルが可用性を高めるように構成されている場合は、各コンピューターに同じパッチまたはアップデートを適用します。
[OK] をクリックして、patchnotification ダイアログ ボックスを閉じます。