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フィーチャ解析ツールの相違点

ツールが、標準の空間解析ツールセットと GeoAnalytics ツールのツールセットの両方に存在する場合、そのツールを実行する際に違いが現れる可能性があります。このトピックでは、両方のツールセットで利用可能なツール間の相違点について説明します。これらの相違点は、ツールセット内のすべてのツールに共通している場合もあれば、特定のツールにのみ該当する場合があります。どのツールがどのツールセットで利用可能であるかについては、「標準フィーチャ解析と GeoAnalytics ツール フィーチャ解析の比較」をご参照ください。

標準解析ツールと GeoAnalytics ツール間の主要な相違点

標準解析ツールと GeoAnalytics ツール (GeoAnalytics Server を介して利用可能) 間には、常に異なるいくつかの機能があります。

  • GeoAnalytics ツールはビッグ データ ファイル共有のデータ (ポータルの [ビッグ データ ファイル共有] アイテム) を解析できますが、標準解析ツールは解析できません。ビッグ データ ファイル共有の詳細については、「ビッグ データ ファイル共有の基本操作」をご参照ください。
  • 多くの GeoAnalytics ツールでは、GeoAnalytics Server が時間ステップを解析に適用できますが、標準解析ツールでは適用できません。
  • GeoAnalytics Server は、必要に応じてフィールドに関する統計情報、つまり、数値フィールドに関する [COUNT (数)][VARIANCE (分散)][RANGE (範囲)] と、文字列フィールドに関する [COUNT (数)][ANY (任意)] を計算できますが、標準解析ツールではこれらの統計情報を利用できません。
  • GeoAnalytics Server または以降のすべてのオプション (最少頻値、最頻値、またはパーセント ポイント) では [フィールドでグループ化] 操作を適用することはできません。10.6.1 では、[エリア内での集計] は [フィールドでグループ化] 操作をサポートします。ArcGIS Enterprise

個々のツールの相違点

複数のツール間で共通している相違点の他に、個々のツールについても、いくつかの小さな相違点があります。標準ツールセットと GeoAnalytics ツールのツールセットで利用可能なツールについて、特定の相違点の概要を次に示します。

ポイントの集約 (Aggregate Points)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [ポイントの集約] ツールの相違点は次のとおりです。

  • このツールの GeoAnalytics ツール バージョンでは、タイム ステップを適用できます。

密度の計算 (Calculate Density)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [密度の計算] ツールの相違点は次のとおりです。

  • このツールの GeoAnalytics ツール バージョンでは、複数のフィールドに関して密度を同時に計算できます。
  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、四角形または六角形のビンに集約して密度を計算できます。
  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、タイム ステップを適用できます。
  • GeoAnalytics ツール は、密度の計算にカーネル重みを使用すべきか、加重重みを使用すべきかを指定できます。
  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、ポリライン入力データを使用できません。

バッファーの作成 (Create Buffers)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [バッファーの作成] ツールの相違点は次のとおりです。

  • 標準解析ツールでは複数のバッファー距離を指定できますが、GeoAnalytics ツールでは 1 つのバッファー距離しか指定できません。
  • GeoAnalytics ツールでは、フィールドまたはフィールド式を使用してバッファー距離を作成できます。これらのオプションは、標準解析では使用できません。
  • GeoAnalytics ツールでは、必要に応じて [平面] バッファーまたは [測地線] バッファーのいずれかを選択できます。標準解析では、このためのオプションは提供されず、[測地線] バッファーがデフォルトで適用されます。
  • 標準解析では、リング タイプ、サイド タイプ、エンド タイプを選択できます。これらのオプションは、GeoAnalytics ツールでは使用できません。
  • 標準解析ツールと GeoAnalytics ツールでは、次に示すように、ディゾルブの方法が異なります。
    • 標準解析ツールセットでは、重複するポリゴンをディゾルブするかどうかを選択できます。
    • GeoAnalytics ツールでは、結果として得られるすべてのフィーチャをディゾルブするか、何もディゾルブしないか、出力フィーチャに基づいてディゾルブするかを選択できます。また、結果として得られるフィーチャをマルチパートにするか、単一パートにするかを決定することもできます。標準解析で完了していた重複のディゾルブを再現する必要がある場合は、すべてをディゾルブして、マルチパート フィーチャに対応します。
  • GeoAnalytics ツールでディゾルブするときは、[すべて] または [フィールド] 内に関して統計情報を計算できます。

ホット スポットの検索 (Find Hot Spots)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [ホット スポット分析] ツールの相違点は次のとおりです。

  • このツールの GeoAnalytics ツール バージョンでは、ビン サイズと近傍サイズを指定する必要があります。
  • このツールの GeoAnalytics ツール バージョンでは、タイム ステップを適用できます。
  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、ポリゴン入力データを使用できません。
  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、フィールドや境界ポリゴン レイヤーでの除算はいずれも適用されません。

ポイント クラスターの検索

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [ポイント クラスターの検索] ツールの相違点は次のとおりです。

  • GeoAnalytics ツールバージョンでは、検索距離を指定する必要があります。
  • GeoAnalytics ツールバージョンは常に DBSCAN アルゴリズムを適用しますが、標準解析ツールは、DBSCAN または HDBSCAN アルゴリズムを適用します。

類似フィーチャの検索 (Find Similar Locations)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [類似フィーチャの検索] ツールの相違点は次のとおりです。

  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、結果に追加するフィールドを選択できます。
  • GeoAnalytics ツール バージョンでは、属性プロファイル照合方法が適用されます。

フィーチャの結合 (Join Features)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [フィーチャの結合] ツールの相違点は次のとおりです。

  • GeoAnalytics Server では、時系列的結合を適用できます。
  • GeoAnalytics ツール と標準ツールでは、使用できる空間リレーションシップが異なります。
  • このツールの GeoAnalytics ツールバージョンでは、Arcade 条件式を適用して、結合するフィーチャを指定できます。

オーバーレイ (Overlay Layers)

標準フィーチャ解析および GeoAnalytics Server における [オーバーレイ レイヤー] ツールの相違点は次のとおりです。

  • GeoAnalytics ツールバージョンは [インターセクト] および [イレース] オーバーレイ タイプをサポートしますが、標準ツールは、[インターセクト][イレース]、および [ユニオン] オーバーレイ タイプをサポートします。
  • GeoAnalytics ツールバージョンは、ポリゴンとポリゴン、ラインとライン、およびポイントとポイントのオーバーレイをサポートします。標準解析ツールは、さらに、ポイントとライン、ポイントとエリア、およびラインとエリアのオーバーレイをサポートします。

テーブルから場所をジオコーディング

GeoAnalytics ツールは、ArcGIS Online World Geocoder を使用できません。