ArcGIS Image Server をベースにした分散型ラスター解析では、さまざまなラスター関数スイートを使用して、ラスター データセットとリモート センサーによる画像を処理します。指定された結果は自動的に格納され、分散ラスター データ ストアに公開され、エンタープライズ全体に共有されます。
ラスター解析関数のロバスト スイート
この機能の主な特長は、ArcGIS で提供される 200 以上のラスター関数スイートです。これらは個別の処理関数として利用できますが、RFT (ラスター関数テンプレート) として処理チェーンに結合することもできます。ラスター関数テンプレートは、あらゆるアプリケーションに合わせてカスタマイズできるカスタム処理チェーンで、さまざまな入力データ タイプや処理関数を使用して、特定のワークフローを簡単に実行できます。
ユーザーが Python ラスター関数を使用して、ラスター解析関数を拡張することもできます。カスタム ラスター関数は Python で記述でき、一度システムに追加すると、ラスター解析の分散処理を実行できます。
ラスター関数と RFT は、重要な分散処理とオンプレミス、クラウド、Web 実装などのストレージ パラダイムをサポートしています。標準ラスター処理、カスタム ラスター処理、およびストレージ機能は順応性に富み、需要の急増、緊急性、優先度の変化、および必要な容量、需要、コストに対するその他の影響を考慮して拡張することができます。ラスター関数は分散処理をサポートし、動的処理環境をサポートします。処理インスタンス数が変化するにつれ、処理リソースとストレージ リソースを活用するために、ラスター解析処理の分散も変化します。
これらのラスター機能と RFT ベースのワークフローは、ArcGIS Pro、ArcGIS REST API、ArcGIS Python API、JS API、およびエンタープライズ ポータルの Web マップ ビューアーで実装できます。たとえば、[ラスターの生成] タスクを使用して、ラスター関数チェーンの JSON オブジェクト表現を指定することで、分散ラスター解析を実行できます。
ラスター解析に使用できるラスター関数とオブジェクト
下の表は、ラスター解析に使用できるラスター関数、関数の説明、関連する JSON および Python オブジェクトを示しています。
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
---|---|---|---|---|
二値化 | Thresholding | バイナリ Threshold 関数は、バイナリ画像を生成します。この関数は大津法を使用し、入力画像にバイモーダル ヒストグラムが存在すると仮定します。 | 解析 | |
熱指数 | PythonAdaptor | 周辺温度と相対湿度に基づいて疑似温度を計算します。 | 解析 | |
カーネル密度 | KernelDensity | カーネル関数を使用してポイントまたはポリライン フィーチャから単位面積ごとの値を計算し、各ポイントまたはポリラインに滑らかなテーパ サーフェスを合わせます。 | 解析 | |
NDVI | NDVI | 正規化植生指標 (NDVI) は、植生の有無・活性度を表す標準化された指数 (相対バイオマス) です。この指標は、マルチスペクトル ラスター データセットの 2 つのバンドの特性のコントラストを活用しています。具体的には、赤色のバンドにおけるクロロフィル色素の吸収と、近赤外 (NIR) バンドにおける植物の細胞構造による高い反射特性を利用しています。詳細については、「NDVI 関数」をご参照ください。 | 解析 | |
NDVI カラー化 | NDVIColorized | NDVI 関数を入力画像に適用し、カラー マップまたはカラー ランプを使用して結果を表示します。 | 解析 | |
タッセルド キャップ | TasselCap | タッセルド キャップ (Kauth-Thomas) 変換は、さまざまな衛星センサー システムによって検出された植生現象と都市開発の変化を分析しマッピングするようにできています。データの分布を図示したときの形状から、タッセルド キャップ変換として知られています。 | 解析 | |
加重オーバーレイ | WeightedOverlay | WeightedOverlay 関数を使用して、複数のラスターを共通の評価尺度でオーバーレイし、それぞれを重大度に応じて重み付けすることができます。詳細については、「加重オーバーレイ関数」をご参照ください。 | 解析 | |
加重合計 | WeightSum | WeightedSum 関数を使用して、複数のラスターに対してそれぞれ与えられた加重を掛けてから合計することで、オーバーレイできます。詳細については、「加重合計関数」をご参照ください。 | 解析 | |
風速冷却 | PythonAdaptor | 風速冷却は、風を考慮に入れたときに感じられる寒さの程度を測定する方法です。 | 解析 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
コントラストと明るさ | ContrastBrightness | ContrastBrightness 関数は、イメージ内の明るさまたはコントラストを変更することにより、ラスター データ (画像) の見栄えを良くします。この関数は、8 ビット入力ラスターに対してのみ機能します。 | 表示設定 | |
畳み込みフィルター | Convolution | Convolution 関数は、画像内のピクセル値に対してフィルタリングを実行するもので、画像を鮮明にする、画像をぼかす、画像内のエッジを検出するなどのカーネルベースの拡張に使用することができます。詳細については、「畳み込みフィルター関数」をご参照ください。 | 表示設定 | |
水平線検出 | Convolution | 水平線に沿ってエッジを検出します。 | 表示設定 | |
垂直線検出 | Convolution | 垂直線に沿ってエッジを検出します。 | 表示設定 | |
左対角線検出 | Convolution | 右下から左上に向かう対角線に沿ってエッジを検出します。 | 表示設定 | |
右対角線検出 | Convolution | 左下から右上に向かう対角線に沿ってエッジを検出します。 | 表示設定 | |
北傾斜 | Convolution | 北傾斜に沿ったエッジ検出。 | 表示設定 | |
西傾斜 | Convolution | 西傾斜に沿ったエッジ検出。 | 表示設定 | |
東傾斜 | Convolution | 東傾斜に沿ったエッジ検出。 | 表示設定 | |
南傾斜 | Convolution | 南傾斜に沿ったエッジ検出。 | 表示設定 | |
北東傾斜 | Convolution | 北東傾斜に沿ったエッジ検出。 | 表示設定 | |
北西傾斜 | Convolution | 北西傾斜に沿ったエッジ検出。 | 表示設定 | |
スムージング | Convolution | 局所的な変動を減少してノイズを除去することにより、データをフィルタリングします。効果としては、各近傍の大きい値と小さい値が平均化され、データ内の極端な値が減少します。 | 表示設定 | |
スムージング 3x3 | Convolution | 局所的な変動を減少してノイズを除去することにより、データをフィルタリングします。ロウパス 3 x 3 フィルターを使用して、スムージングを実行します。 | 表示設定 | |
スムージング 5x5 | Convolution | 局所的な変動を減少してノイズを除去することにより、データをフィルタリングします。ロウパス 5 x 5 フィルターを使用して、スムージングを実行します。 | 表示設定 | |
シャープン | Convolution | 近傍との値の比較差を強調します。 | 表示設定 | |
シャープン (強) | Convolution | シャープン演算子を使用して、値をさらに強調します。 | 表示設定 | |
シャープニング 3x3 | Convolution | 3 x 3 カーネルを使用したハイパス フィルター。 | 表示設定 | |
シャープニング 5x5 | Convolution | 5 x 5 カーネルを使用したハイパス フィルター。 | 表示設定 | |
ラプラシアン 3x3 | Convolution | ラプラシアン フィルターは多くの場合、先にスムージングを適用してノイズの感度を下げた画像に対するエッジの検出に使用されます。これは、3 x 3 フィルターを使用します。 | 表示設定 | |
ラプラシアン 5x5 | Convolution | ラプラシアン フィルターは多くの場合、先にスムージングを適用してノイズの感度を下げた画像に対するエッジの検出に使用されます。これは、5 x 5 フィルターを使用します。 | 表示設定 | |
ソーベル水平方向 | Convolution | 水平エッジ検出に使用されます。 | 表示設定 | |
ソーベル垂直方向 | Convolution | 垂直エッジ検出に使用されます。 | 表示設定 | |
ポイント拡散 | Convolution | ポイント拡散機能は、レンズを通したポイント ソースからの光の分散を表現します。これにより、わずかなぼかし効果が得られます。 | 表示設定 | |
パンシャープン | Pansharpening | パンシャープン関数は、高解像度のパンクロマティック画像またはラスター バンドを使用して、低解像度のマルチバンド ラスター データセットと融合させ、マルチバンド画像の空間解像度を向上させます。 | 表示設定 | |
統計情報およびヒストグラム | StatisticsHistogram | 統計情報およびヒストグラム関数は、ラスターの統計情報とヒストグラムを定義するために使用されます。この関数を関数チェーンの最後に挿入して、ラスター関数テンプレート (RFT) の統計情報およびヒストグラムを記述できます。特に多数の関数を含む関数チェーンを定義する場合は、処理結果のデフォルト表示を制御するために、この関数が必要となります。 | 表示設定 | |
ストレッチ (コントラスト) | Stretch | 定義されたフォーカル近傍に基づいて、画像の各ピクセルの近傍統計情報を計算します。 | 表示設定 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
分類 | Classify | Classify 関数は、セグメント ラスターを分類ラスターに分類します。 | 分類 | |
最尤法分類 | MLClassify | MLClassify 関数を使用すると、最尤法分類アルゴリズムを使用して、教師付き分類を実行できます。ホスティング ArcGIS Server には、Spatial Analyst ライセンスが必要です。 | 分類 | |
領域の拡大 | 領域の拡大 | 領域の拡大関数は、シード ポイントからの指定された半径に応じて、近傍のピクセルをグループに分類します。ピクセルまたはオブジェクトのグループには、指定された塗りつぶし値が割り当てられます。 | 分類 | |
セグメンテーション | SegmentMeanShift | SegmentMeanShift 関数はセグメント化された出力を生成します。出力画像のピクセル値は、セグメントの収束 RGB 色を表します。入力ラスターは、3 バンド 8 ビット画像である必要があります。イメージ サービスが 3 バンド 8 ビット符号なし画像でない場合、SegmentMeanShift 関数の前に Stretch 関数を使用できます。 | 分類 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
カラー モデル変換 | カラー モデル変換 | イメージのカラー モデルを、HSV (Hue、Saturation、Value) の色空間から RGB (Red、Green、Blue) に (またはその逆に) 変換します。 | 変換 | |
カラーマップ | Colormap | Colormap 関数は、カラーマップの特定の色、またはカラー ランプで定義された色の範囲に基づいてピクセル値を変換し、ラスター データを RGB 画像で表示します。詳細については、「カラーマップ関数」をご参照ください。 | 変換 | |
カラーマップから RGB に変換 | Colormap2RGB | カラーマップのあるシングルバンド ラスターを、3 バンド (赤、緑、青) ラスターに変換します。 | 変換 | |
複素数 | Complex | 複素数値からマグニチュードを計算します。 | 変換 | |
グレースケール | Grayscale | マルチバンド画像をシングルバンド グレースケール画像に変換します。指定された加重は、各入力バンドに適用できます。 | 変換 | |
属性のラスター化 | RasterizeAttributes | 属性のラスター化関数は、外部テーブルまたはフィーチャ サービスの指定された属性の値から生成されたバンドを追加することによって、ラスターに情報を付加します。 | 変換 | |
フィーチャのラスター化 | RasterizeFeatures | ポリゴン、ポリライン、およびポイント フィーチャクラス データをラスター レイヤーに変換します。 | 変換 | |
リマップ | Remap | Remap 関数を使用すると、ラスター データのピクセル値を変更または再分類できます。詳細については、「再分類関数」をご参照ください。 | 変換 | |
スペクトル変換 | SpectralConversion | スペクトル変換関数は、マルチバンド画像にマトリックスを適用して、出力の色の値に影響を及ぼします。たとえば、この関数を使用して、フォルス カラー赤外線画像を疑似ナチュラル カラー画像に変換できます。 | 変換 | |
単位変換 | UnitConversion | UnitConversion 関数は、単位変換を実行します。 | 変換 | |
ベクトル場 | VectorField | VectorField 関数は、2 つのシングルバンド ラスター (各ラスターは U/V または規模/方向を表す) を 2 バンド ラスター (各バンドは U/V または規模/方向を表す) に合成するために使用されます。データ結合タイプ (U-V または規模-方向) も、この関数と互換的に変換できます。 | 変換 | |
ベクトル場レンダラー | VectorFieldRenderer | VectorFieldRenderer 関数は、U-V または規模-方向ラスターをシンボル表示します。 | 変換 | |
ゾーンの再分類 | ゾーンの再分類 | この関数を使用して、別のラスター内で定義されたゾーンおよびテーブル内で定義されたゾーンに依存する値のマッピングに基づいて、ピクセルをラスターに再分類することができます。 | 変換 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
反射率 | ApparentReflectance | この関数は、衛星センサーの画像の輝度 DN (デジタル値) を変換します。変換は、太陽高度、取得日、およびセンサーのプロパティに基づいて行われ、各バンドのゲインとバイアスを設定します。 | 補正 | |
幾何補正 | Geometric | Geometric 関数は、センサー定義と地形モデルに基づいて画像を変換します (例: オルソ補正)。 | 補正 | |
レーダーのキャリブレーション | RadarCalibration | ピクセル値がレーダーの後方散乱を正しく表すように、レーダー画像にキャリブレーションが実行されます。 | 補正 | |
Sentinel-1 放射量キャリブレーション | Sentinel-1 RadiometricCalibration | Sentinel-1 データにさまざまな種類の放射量キャリブレーションを実行します。 | 補正 | |
Sentinel-1 熱雑音の除去 | Sentinel-1 熱雑音の除去 | Sentinel-1 データから熱雑音を削除します。 | 補正 | |
スペックル除去 | Speckle | フィルターは、画像内のノイズ スペックルを効率的に低減しながら、エッジや細部を保持します。 | 補正 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
属性テーブル | 属性テーブル | シングルバンド モザイク データセットまたはラスター データセットをシンボル表示するための属性テーブルを定義できます。これは、不連続カテゴリが存在する画像を表示する場合に便利です。 | データ管理 | |
バッファー | Buffered | バッファー関数は、複雑な関数チェーンの処理を最適化するために使用します。この関数では、関数チェーン内でこの関数の前に位置する部分のメモリ内に出力が格納されます。 | データ管理 | |
クリップ | Clip | 定義された範囲に従い四角形を使用してラスターをクリップするか、入力ポリゴンのフィーチャクラスの形状にラスターをクリップします。クリップを定義する形状によって、ラスターの範囲をクリップしたり、ラスター内の一部分を切り取ることができます。 | データ管理 | |
コンポジット バンド | CompositeBand | CompositeBand 関数を使用すると、複数の画像を結合してマルチバンド イメージを作成できます。 | データ管理 | |
定数 | Constant | 1 つのピクセル値で仮想ラスターを作成します。このラスターは、ラスター関数テンプレート内でモザイク データセットを処理するために使用できます。 | データ管理 | |
バンド抽出 | ExtractBand | ExtractBand 関数では、ラスターから 1 つ以上のバンドを抽出したり、マルチバンド イメージ内のバンドを並べ替えることができます。 | データ管理 | |
アイデンティティ | Identity | この関数は、モザイク データセットのモザイク化におけるデフォルトの振舞いの一部としてソース ラスターを定義する場合に使用します。この関数は NOP 関数であり、ラスター以外の引数を取りません。 | データ管理 | |
不規則なデータの内挿 | 不規則なデータの内挿 | netCDF または HDF の一部のデータセットは、地理的位置を間隔が均等でないピクセルの配列またはポイント データとして格納しています。これらのデータセットをモザイク データセットに追加すると、不規則なデータの内挿関数は、不規則なグリッド データを入力として、各ピクセルが同一のサイズで正方形になるようにリサンプリングします。 | データ管理 | |
キー メタデータ | KeyMetadata | この関数を使用して、ラスターのキー メタデータを挿入またはオーバーライドできます。 | データ管理 | |
マスク | Mask | この Mask 関数は、特定のピクセル値またはピクセル値の範囲を No Data に指定することで画像を変更します。 | データ管理 | |
ニブル | Nibble | 最近接セル値でマスクに対応するラスターのセル値を置換します。 | データ管理 | |
ラスターのモザイク化 | MosaicRasters | 複数の画像からモザイク画像を作成します。 | データ管理 | |
ラスター情報 | RasterInfo | ビット深度、NoData 値、セル サイズなど、ラスターのプロパティを変更します。 | データ管理 | |
リキャスト | Recast | Recast 関数は、既存の関数テンプレートの引数値を再割り当てします。 | データ管理 | |
投影変換 | Reproject | 投影変換関数は、ラスター データセット、モザイク データセット、またはモザイク データセットのラスター アイテムの投影法を変更します。データを新しいセル サイズにリサンプリングして、原点を定義することもできます。 | データ管理 | |
リサンプル | Resample | Resample 関数は、指定された解像度からピクセル値をリサンプリングします。 | データ管理 | |
Swatch | Swath | 一部の netCDF または HDF データセットには、不規則に配置された配列としてデータのジオロケーションが格納されます。これらのデータセットをモザイク データセットに追加すると、Swath 関数が、不規則なグリッド データを受け取って、各ピクセルが均一のサイズの正方形になるようにリサンプリングします。 | データ管理 | |
ビット置換 | TransposeBits | TransposeBits 関数は、ビット操作を実行します。ソース データからビット値を抽出し、出力データの新しいビットに割り当てます。 | データ管理 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
コスト アロケーション | Cost_Allocation | コスト サーフェス上での最小累積コストに基づき、各セルの最小コスト ソースを計算します。 | 距離 | |
コスト距離 | Cost_Distance | コスト サーフェス上で最小コスト ソースとの最小累積コスト距離をセルごとに計算します。 | 距離 | |
ユークリッド アロケーション | Euclidean_Allocation | ユークリッド距離に基づいて各セルから最も近いソースをセルごとに算出します。 | 距離 | |
ユークリッド距離 | Euclidean_Distance | 最も近いソースへの方向をセルごとに計算します。 | 距離 | |
最小コスト パス | Least_Cost_Path | ソースから目的地までの最小コスト パスを計算します。 | 距離 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
サーフェスの平滑化 | Fill | サーフェス ラスターの窪地を平滑化して、データの小さな欠陥を取り除きます。 | 水分解析 | |
累積流量 | Flow_Accumulation | 各セルへの累積する流量のラスターを作成します。オプションで、ウェイト ファクターを適用できます。 | 水分解析 | |
フロー距離 | flow_distance | 各セルに対して、水流または河川が流れ込むセルまでの下降斜面の水平または垂直方向の最小距離を計算します。 | 水分解析 | |
流向ラスターの作成 | flow_direction | マスクに対応するラスターのセルを、最も近い近傍セルの値で置換します。 | 水分解析 | |
河川リンク ラスターの作成 (Stream Link) | Stream_Link | ラスターの線状ネットワークの交差部分に一意の値を割り当てます。 | 水分解析 | |
集水域ラスターの作成 | Watershed | ラスター内のセルに対する集水域を決定します。 | 水分解析 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
絶対値 | Abs | ラスター内のピクセルの絶対値を計算します。 | 算術演算 | |
数学 | Arithmetic | Arithmetic 関数は、2 つのラスター間や、ラスターとスカラー間で算術演算を実行します。 | 算術演算 | |
バンド演算 | BandArithmetic | 定義済みの式またはユーザー定義の式を使用して、インデックスを計算します。 | 算術演算 | |
GEMI | BandArithmetic | Global Environmental Monitoring Index (GEMI) は、衛星画像から世界規模で環境をモニターリングするための非線形植生指数です。これは NDVI と似ていますが、大気の影響を受けづらいという利点があります。このメソッドは露出土壌による影響を受けるため、低密度または中密度の植生地域で使用することはお勧めしません。 | 算術演算 | |
GVI | BandArithmetic | Green Vegetation Index (GVI) は、当初は Landsat MSS 画像用に設計されたものですが、Landsat TM 画像に対応するように改良されました。Landsat TM Tasseled Cap green vegetation index とも呼ばれます。このメソッドは、同じスペクトルの特徴を共有するバンドを持つ画像に使用できます。 | 算術演算 | |
改良 SAVI | BandArithmetic | Modified Soil Adjusted Vegetation Index (MSAVI2) は、SAVI での露出土壌の影響を最小限に抑えることを目的としています。 | 算術演算 | |
NDVI | BandArithmetic | 正規化植生指標 (NDVI) は、植生の有無・活性度を表す標準化された指数 (相対バイオマス) です。この指標は、マルチスペクトル ラスター データセットの 2 つのバンドの特性のコントラストを活用しています。具体的には、赤のバンドにおけるクロロフィル色素の吸収と、近赤外 (NIR) バンドにおける植物の細胞構造による高い反射特性を利用しています。 | 算術演算 | |
PVI | BandArithmetic | Perpendicular Vegetation Index (PVI) は、差分植生指数と類似していますが、大気の変動による影響を受けやすい点が異なります。このメソッドを使用してさまざまな画像を比較する場合は、大気補正された画像のみを対象にこのメソッドを使用する必要があります。 | 算術演算 | |
SAVI | BandArithmetic | Soil-Adjusted Vegetation Index (SAVI) は、土壌調整係数を使用して、土壌の明るさの影響を最小限にすることを目的とした植生指数です。このメソッドは、植生の割合が低い乾燥した地域によく使用されます。 | 算術演算 | |
Sultan の公式 | BandArithmetic | Sultan プロセスでは、6 バンドの 8 ビット画像を対象に、Sultan の式を使用して 3 バンドの 8 ビット画像を作成します。得られる画像では、海岸線に沿ったオフィオライトと呼ばれる岩石層が強調されます。この式は、Landsat 5 または 7 シーンの TM バンドまたは ETM バンドに基づいて定められたものです。それぞれの出力バンドを作成するために適用される式は、次のとおりです。
| 算術演算 | |
変形 SAVI | BandArithmetic | Transformed Soil Adjusted Vegetation Index (TSAVI) は、ソイル ラインの傾きと切片が任意に指定されることを前提として、土壌の明るさによる影響を最小限にすることを目的とした植生指数です。 | 算術演算 | |
演算 | RasterCalculator | ラスター ベースの数式からラスターを計算します。 | 算術演算 | |
除算 | Local | 2 つのラスターの値をピクセル単位で除算します。 | 算術演算 | |
指数 | Local | ラスター内のピクセル値の底が e の指数を計算します。 | 算術演算 | |
Exp10 | Local | ラスター内のピクセル値の底が 10 の指数を計算します。 | 算術演算 | |
Exp2 | Local | ラスター内のピクセル値の底が 2 の指数を計算します。 | 算術演算 | |
浮動小数点 | Local | ラスターの各ピクセル値を浮動小数点表現に変換します。 | 算術演算 | |
整数 | Local | ラスターのピクセル値を、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。 | 算術演算 | |
Ln | Local | ラスター内のピクセル値の自然対数 (底が e) を計算します。 | 算術演算 | |
Log10 | Local | ラスター内のピクセル値の底が 10 の対数を計算します。 | 算術演算 | |
Log2 | Local | ラスター内のピクセル値の底が 2 の対数を計算します。 | 算術演算 | |
減算 | Local | ピクセル単位で、1 つ目の入力ラスターの値から 2 つ目の入力ラスターの値を減算します。 | 算術演算 | |
モジュロ | Local | ピクセルごとに最初のラスターを 2 番目のラスターで除算したときの余り (モジュロ) を算出します。 | 算術演算 | |
Negate | Local | ピクセルごとに入力ラスターのピクセル値の符号を変更 (-1 で乗算) します。 | 算術演算 | |
加算 | Local | 2 つのラスターの値をピクセル単位で加算します。 | 算術演算 | |
累乗 | Local | ラスター内のピクセル値をもう 1 つのラスターにある値で累乗します。 | 算術演算 | |
Round Down | Local | ラスター内の各ピクセルで、浮動小数点値として負の方向に最近接の整数値を返します。 | 算術演算 | |
Round Up | Local | ラスター内の各ピクセルで、浮動小数点値として正の方向に最近接の整数値を返します。 | 算術演算 | |
四角形 | Local | ラスターのピクセル値の二乗を計算します。 | 算術演算 | |
平方根 | Local | ラスターのピクセル値の平方根を計算します。 | 算術演算 | |
乗算 | Local | 2 つのラスターの値をピクセル単位で乗算します。 | 算術演算 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
Con | Local | 条件演算 If、Then、Else を実行します。Con 演算子を使用する場合、通常は、2 つ以上の関数を一緒に連結する必要があります。その場合、1 番目の関数で条件を指定します。2 番目の関数は、その条件を使用して True と False の出力を決定する Con 演算子になります。 | 算術演算: 条件演算 | |
Set NULL | Local | [Set Null] は、指定した条件に基づいて指定のセル位置を NoData に設定します。条件評価が True の場合は NoData、False の場合は別のラスターで指定した値を返します。 | 算術演算: 条件演算 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
Bitwise And | Local | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理積 (AND) 演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Bitwise Left Shift | Local | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の左シフト演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Bitwise Not | Local | 1 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理否定 (補数) 演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Bitwise Or | Local | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理和演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Bitwise Right Shift | Local | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の右シフト演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Bitwise Xor | Local | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の排他的論理和演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Boolean And | Local | 2 つの入力ラスターのピクセル値に対してブール型の論理積演算を行います。 両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。片方または両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 | 算術演算: 論理演算 | |
Boolean Not | Local | 1 つの入力ラスターのピクセル値に対してブール型の論理否定 (補数) 演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Boolean Or | Local | 2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の論理和演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Boolean Xor | Local | 2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の排他的論理和演算を行います。 | 算術演算: 論理演算 | |
Equal To | Local | 2 つのラスターに対してピクセル単位での関係等価演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Greater Than | Local | 2 つの入力値に対してピクセル単位で、[より大きい] 関係演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Greater Than Equal | Local | 2 つの入力値に対してピクセル値単位で、[以上] 関係演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Is Null | Local | 入力ラスターの値が NoData であるかどうかをピクセルごとに判別します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Less Than | Local | 2 つの入力値に対してピクセル単位で、[より小さい] 関係演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Less Than Equal | Local | 2 つの入力値に対してピクセル値単位で、[以下] 関係演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
Not Equal | Local | 2 つの入力値に対してピクセルごとに関係不等価演算を実行します。 | 算術演算: 論理演算 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
ACos | Local | ラスターのピクセル値の逆余弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
ACosH | Local | ラスターのピクセル値の逆双曲線余弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
ASin | Local | ラスターのピクセル値の逆正弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
ASinH | Local | ラスターのピクセル値の逆双曲線正弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
ATan | Local | ラスターのピクセル値の逆正接を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
ATan2 | Local | ラスター内のピクセル値の逆正接 (X、Y に基づく) を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
ATanH | Local | ラスターのピクセル値の逆双曲線正接を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
Cos | Local | ラスターのピクセル値の余弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
CosH | Local | ラスターのピクセル値の双曲線余弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
Sin | Local | ラスターのピクセル値の正弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
SinH | Local | ラスターのピクセル値の双曲線正弦を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
Tan | Local | ラスターのピクセル値の正接を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
TanH | Local | ラスターのピクセル値の双曲線正接を計算します。 | 算術演算: 三角関数 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
Arg 統計関数 | ArgStatistics | Arg 統計関数には、Arg 最大、Arg 最小、Arg 中間、およびデュレーションの 4 つの方法があります。 | 統計 | |
Arg 最大 | ArgStatistics | Arg 最大 は、最大の引数を意味します。ArgMax 手法では、各入力ラスターのすべてのラスター バンドに 0 ベースの増分バンド インデックスが割り当てられます。 | 統計 | |
Arg 中間 | ArgStatistics | Arg 中間は、所定のピクセルがすべてのバンドの中央値を取得するバンド インデックスを返します。 | 統計 | |
Arg 最小 | ArgStatistics | Arg 最小は最小値の引数で、所定のピクセルが最小値を得るバンド インデックスを返します。 | 統計 | |
期間 | ArgStatistics | 期間は、配列内で最も長い連続エレメントを探します。各エレメントの値は [最小] 以上、[最大] 以下で、長さを返します。 | 統計 | |
セル統計情報 | CellStatistics | このラスター関数は、複数のラスターからピクセル単位で統計情報を計算します。使用できる統計情報は、最頻値、最大値、平均値、中央値、最小値、最少頻値、範囲、標準偏差、合計、および種類です。 | 統計 | |
最繁値セル統計 | CellStatistics | ピクセル単位で発生する数が最も多い値を求めます。 | 統計 | |
最大セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で最大値を求めます。 | 統計 | |
平均セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で平均値を求めます。 | 統計 | |
中央値セル統計 | セル統計 | ピクセル単位でピクセルの中央の値を求めます。 | 統計 | |
最小セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で最小値を求めます。 | 統計 | |
最少頻値セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で発生する数が最も少ない値を求めます。 | 統計 | |
範囲セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で最大値と最小値の差を求めます。 | 統計 | |
標準偏差セル統計 | セル統計 | ピクセル単位でピクセルの標準偏差を求めます。 | 統計 | |
合計セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で合計値を求めます。 | 統計 | |
多様セル統計 | セル統計 | ピクセル単位で一意の値の数を求めます。 | 統計 | |
統計情報 | Statistics | フォーカル統計関数は、定義されたフォーカル近傍に基づいて、画像のピクセルごとのフォーカル統計を計算します。 | 統計 | |
ゾーン統計 | ZonalStatistics | 別のデータセットのゾーン内にあるラスターの値の統計情報を計算します。 | 統計 | |
関数 | ラスター関数 | 説明 | サンプル | カテゴリ |
傾斜方向 | Aspect | 傾斜方向は、各セルから近傍に向かって下りの傾斜角が最大の方向を特定します。傾斜方向 (Aspect) は、傾斜の方向だと考えることができます。出力ラスターの値は傾斜のコンパス方向になります。 | サーフェス | |
コンター | Contour | コンター関数は、ラスター標高データセットにある同じ標高のポイントを結合して、コンター ラインを生成します。コンターとは、視覚化のためにラスターとして作成される等値線です。 | サーフェス | |
曲率 | Curvature | 曲率関数は、斜面の形状や曲率を表示します。サーフェスの一部は、凸面または凹面である可能性があります。これは、曲率値を調べることでわかります。曲率は、サーフェスの二次関数を計算することで求められます。 | サーフェス | |
標高穴埋め | ElevationVoidFill | 標高穴埋め関数は、標高内に穴が存在するエリアにピクセルを作成するために使用されます。 | サーフェス | |
陰影起伏 | Hillshade | 陰影起伏関数は、テレイン サーフェスをグレースケール 3D 表現で生成し、太陽の相対位置を考慮して画像を陰影処理します。 | サーフェス | |
陰影図 | ShadedRelief | 地形のカラー 3D 表現は、標高による色分けと陰影起伏の手法による画像をマージして作成します。この関数では、光源高度と光源方位のプロパティを使用して、太陽の位置を指定します。 | サーフェス | |
傾斜角 | Slope | 傾斜角は、各セル (DEM) の高さの変化率を表しています。これは DEM の一次微分です。 | サーフェス | |
可視領域 | Viewshed | 測地線による方法を使用して、一連の観測フィーチャから見通せるラスター サーフェスの位置を決定します。 | サーフェス |