管理者は ListUsers というコマンド ライン ユーティリティを使用して、ポータル内のすべてのメンバーからなるリストを生成できます。このユーティリティを使用して、組織内のどのユーザーがポータルのメンバーなのか定期的に評価します。
ポータルをアップグレードし、指定ユーザーの数を、認証ファイルで許可されている最大数まで減らす必要がある場合は、このユーティリティを使用してメンバー全体のリストを取得し、誰を削除できるかを評価します。このシナリオでは、ListUsers ユーティリティの出力ファイルを編集し、ポータルから削除するメンバーのユーザー名のみをリスト化します。編集後のリストを、DeleteUsers ユーティリティへの入力として使用します。手順は次のとおりです。
メンバー リストの生成
ポータル内のすべてのメンバーをリスト表示するために、ソフトウェアとともにインストールされた ListUsers コマンド ライン ユーティリティを使用します。このツールは、<Portal for ArcGIS installation location>/tools/accountmanagement ディレクトリに格納されています。このユーティリティを実行するための入力パラメーターを指定します。このユーティリティは、Portal for ArcGIS のインストール先コンピューターで実行します。
備考:
ユーティリティを実行できるのは、組み込みの管理者アカウントのみです。エンタープライズ管理者アカウントは使用できません。使用できる組み込みアカウントは、ポータルを構成したときに設定した初期管理者アカウント、もしくはデフォルトの管理者ロールに追加された別の組み込みアカウントのどちらかです。初期管理者アカウントを削除し、他の組み込みアカウントがいずれも管理者権限を持たない場合は、ユーティリティを実行するために管理者アカウントを作成する必要があります。手順については、「ポータルへのメンバーの追加」の組み込みポータル アカウント セクションをご参照ください。
使用できるパラメーターは次のとおりです。
ListUsers --output <ファイル名> --format <simple | detailed>
- <ファイル名> - ユーティリティによって作成されるテキスト ファイルの名前 (**.txt)。たとえば、members.txt。これ以外のファイル タイプはサポートされていません。ファイル名のみを指定する場合は、このツールと同じディレクトリ内にファイルが作成されます。ファイルを別のディレクトリ内に作成するには、ディレクトリおよびファイル名からなる絶対パスを指定します。たとえば、/data/organization/members.txt と指定します。
- <simple | detailed> - ユーティリティを実行するモード。デフォルトでは、このパラメーターは simple に設定され、出力テキスト ファイル内にメンバーのユーザー名のみをリスト出力することを意味します。出力テキスト ファイル内で、各ユーザー名は 1 つの行にリスト表示されます。ユーザー名に加えて、電子メール アドレス、フル ネーム、ロール、説明、名、姓など、メンバーに関する詳細情報も取得するには、このパラメーターに detailed を指定します。出力テキスト ファイル内にあるメンバーの詳細情報すべては、パイプ文字 (|) で区切ったものになります。
例: 。/ListUsers.sh --output /data/organization/members.txt --format detailed
コマンドを実行すると、指定したディレクトリに出力テキスト ファイルが作成されます。このファイル内の情報を使用して、組織内のどのユーザーがポータルのメンバーなのか確認します。
また、このファイル内の情報を編集して、ポータルから削除するメンバーのユーザー名のみをリスト化することもできます。編集後のリストを、DeleteUsers ユーティリティへの入力として使用します。このユーティリティは、メンバーをポータルから一括で削除します。テキスト ファイルを編集し、ユーザー名以外のすべての情報を削除します。次の例のように、各ユーザー名を 1 つの行にリスト化する必要があります。
sarah
robert
james
qing
このファイルを使用してポータルからメンバーを削除する方法の詳細については、「メンバーの管理」をご参照ください。