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到達圏レイヤーの作成

到達圏レイヤーの作成 [到達圏レイヤーの作成] ツールは、Esri Service Areas を使用して、移動モードを基準に道路ネットワークに沿って指定の移動時間または移動距離内に到達できるエリアを計算することができます。

備考:

[到達圏レイヤーの作成 (Create Drive-Time Areas)] ツールが Map Viewer に表示されない場合は、ポータル管理者に問い合わせてください。お使いのポータルがルート検索に対応していないか、ユーザーに [ルートの計画] ツールを実行する権限がないことが考えられます。[到達圏レイヤーの作成 (Create Drive-Time Areas)] は、次のルート案内およびルート サービスを必要とします。

  • サービス エリア (非同期)
  • ルート検索ユーティリティ

詳細については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。

ワークフロー図

[到達圏レイヤーの作成] のワークフロー図

  • ある現地のレポーターは、その都市における火災現場への移動時間について調べています。このレポーターは、交通量が多い場合または少ない場合に、都市のどれだけの部分が、その都市の消防署から 4 分以内のところにあるかを判断しようとしています。また、都市の一番遠くにある場所への移動時間がどれくらいになるかも判断しようとしています。

  • ある開発会社では、定年退職者のコミュニティを建設することを計画しており、既存のコミュニティの周辺エリアの人口統計の詳細を知りたいと考えています。新しい定年退職者のコミュニティのための目標となる人口統計は、最も優れたコミュニティから運転距離が 5 マイル以内の人口統計をベースにする予定です。

使用上の注意

入力は、最大 1,000 フィーチャを含んでいるポイントの単一のレイヤーです。

到達圏は、計測に時間または距離を使用した複数の異なる移動モードに基づきます。それぞれの時間または距離を空白区切りで入力すると、複数の出力エリアを作成することができます。

一部の移動モードには、交通量を使用するためのオプションがあります。交通量を使用する際、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。リアルタイムの交通量は、現在時刻から最大 12 時間をオフセットすることができます。一般的な交通量の時間は、丸一日を 15 分間隔で設定することができます。

移動モードは、組織の管理者が構成することができます。また、管理者は、新しい移動モードを追加したり、組織に必要のない移動モードを削除したりすることができます。デフォルトの距離計測単位は、マイルまたはキロメートルです。これは、プロファイル内の単位の設定によって異なります。

計測説明デフォルトオプション

徒歩時間 徒歩時間

歩行者の通行を許可する通路および道路に従い、移動時間を最適化する方法を見つけます。歩行速度は、時速 5 キロに設定されます。

歩行速度は、時速 5 キロ (3.1 マイル) に設定されます。歩行速度は、組織の管理者が構成することができます。

デフォルトの徒歩時間5 です。

最大 5 時間までの時間を入力として使用できます。時間は、、または時間を指定できます。

運転距離 (未舗装道路使用) 運転距離 (未舗装道路使用)

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動距離を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従いますが、未舗装道路の移動については従いません。

デフォルトの運転距離 (地方) は、5 マイル (米国の標準設定) または 5 キロメートル (メートル設定) です。

最大 300 マイル (482.80 キロメートル) までの距離を入力として使用できます。距離は、マイルヤードフィートキロメートル、またはメートルを指定できます。

運転時間 運転時間

デフォルトの移動モード。

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動時間を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車の特有のルールに従います。交通量を使用できる場合、出発時刻を指定すると、交通量に応じた動的な移動速度が使用されます。

ツール ウィンドウで [利用可能かを確認します。] リンクをクリックして、ご自分の地域で交通量データを利用できるか確認します。

デフォルトの運転時間5 です。

デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。運転速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づきます。

最大 5 時間までの時間を入力として使用できます。時間は、、または時間を指定できます。

交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。

運転距離 運転距離

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動距離を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車の特有のルールに従います。

デフォルトの運転距離 は、5 マイル (米国の標準設定) または 5 キロメートル (メートル設定) です。

最大 300 マイル (482.80 キロメートル) までの距離を入力として使用できます。距離は、マイルヤードフィートキロメートル、またはメートルを指定できます。

徒歩距離 徒歩距離

歩行者が通行できる通路および道路に従い、移動距離を最適化する方法を見つけます。

デフォルトの徒歩距離 は、5 マイル (米国の標準設定) または 5 キロメートル (メートル設定) です。

最大 300 マイル (482.80 キロメートル) までの距離を入力として使用できます。距離は、マイルヤードフィートキロメートル、またはメートルを指定できます。

運転時間 (未舗装道路使用) 運転時間 (未舗装道路使用)

自動車およびピックアップ トラックやその他類似する小さな自動車の動きをモデル化して、移動時間を最適化する方法を見つけます。移動は、一方通行や転回禁止など、自動車に特有のルールに従いますが、未舗装道路の移動については従いません。交通量を使用できる場合、出発時刻を指定すると、交通量に応じた動的な移動速度が使用されます。

ツール ウィンドウで [利用可能かを確認します。] リンクをクリックして、ご自分の地域で交通量データを利用できるか確認します。

デフォルトの運転時間 (地方)5 です。

デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。地方の運転速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づきます。

最大 5 時間までの時間を入力として使用できます。時間は、、または時間を指定できます。

交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。

トラック輸送時間 トラック輸送時間

指定されたトラック ルートを優先して使用することで、基本的なトラック移動をモデル化し、移動時間を最適化する方法を見つけます。ルートは、一方通行や転回禁止などに従う必要があります。

トラック輸送の速度は、自動車の履歴平均速度または定められているトラックの制限速度のいずれか遅いほうに基づきます。

大型トラックに適用されるルールに従ってください。

デフォルトのトラック輸送時間5 です。

デフォルトでは、[交通量の使用] はオフになっています。トラック輸送の速度は、履歴およびリアルタイムの交通量データに基づき、トラックの規制速度を超過しません。

最大 5 時間までの時間を入力として使用できます。時間は、、または時間を指定できます。

交通量は、リアルタイムの交通量または指定した曜日および時間の一般的な交通量を使用することができます。

トラック輸送距離 トラック輸送距離

指定されたトラック ルートを優先して使用することで、基本的なトラック移動をモデル化し、移動距離を最適化する方法を見つけます。ルートは、一方通行や転回禁止などに従う必要があります。

大型トラックに適用されるルールに従ってください。

デフォルトのトラック輸送距離 は、5 マイル (米国の標準設定) または 5 キロメートル (メートル設定) です。

最大 300 マイル (482.80 キロメートル) までの距離を入力として使用できます。距離は、マイルヤードフィートキロメートル、またはメートルを指定できます。

デフォルトでは、[到達圏レイヤーの作成] ツールは、異なるポイントからの移動エリアが交わる場合、オーバーラップ領域を作成します。オーバーラップ領域に関する他のオプションとしては、[ディゾルブ] または [分割] があります。

オプション説明

オーバーラップ オーバーラップ

ある移動エリアの上にあるすべての移動エリアでは、共通するエリアが維持されます。

ディゾルブ ディゾルブ

ある移動エリアの上にあるすべての移動エリアでは、共通するエリアが結合されます。

分割 分割

ある移動エリアの上にあるすべての移動エリアでは、オーバーラップ領域が中間で分割されます。

[バリア レイヤーの選択] パラメーターを使用すると、対象の道路を移動するときに一時的な規制として機能する 1 つ以上のフィーチャを指定できます。

[現在のマップ範囲を使用] がオンの場合、現在のマップ範囲に表示されるフィーチャだけが、運転時間または走行距離ベースのエリアの作成に使用されます。オフの場合、入力レイヤーのすべてのフィーチャが (現在のマップ範囲内になくても) 使用されます。

制限事項

  • [到達圏レイヤーの作成] ツールを使用できるのは、ポイント フィーチャに対してのみです。
  • 入力レイヤーに含めることができるポイントの数は 1,000 以下です。
  • [到達圏レイヤーの作成] を使用するには、ネットワーク解析権限が付与されている必要があります。
  • 移動時間は、5 時間 (300 分) を超えることはできません。
  • 移動距離は、300 マイル (482.8 キロメートル) を超えることはできません。
  • 一部の地域では、交通量はサポートされていません。
  • 移動モードを利用できるかどうかは、組織の管理者によって決定されます。
  • ツールの実行に 60 分以上かかると、エラーが発生します。このエラーが発生した場合、入力フィーチャの数を減らして解析を再実行してみてください。
  • ポイント バリアとして機能する最大で 250 のフィーチャを指定できます。
  • すべてのライン バリアと交差する道路フィーチャの数が 500 を超えると、ツールはエラーを返します。
  • すべてのポリゴン バリアと交差する道路フィーチャの数が 2,000 を超えると、ツールはエラーを返します。

到達圏レイヤーの作成の詳細

[到達圏レイヤーの作成] ツールは、ArcGIS Online ネットワーク解析サービスを道路ネットワークとして使用します。道路ネットワークの最新の更新に関する詳細については、「ネットワーク解析サービスの新機能」をご参照ください。

サービス エリアは、ダイクストラのアルゴリズムを使用してネットワークを通過します。サービスは、指定された移動距離または移動時間の範囲内にある接続されたエッジ フィーチャのサブセットを返します。移動エリアは、そのエッジを TIN (Triangulated Irregular Network) データ構造に入力することで作成されます。ラインに沿ったネットワークの距離は、TIN 内ではロケーションの高さとして使用されます。到達圏が通過しないロケーションは、非常に大きな高さの値で入力されます。この TIN でエリア生成ルーチンを使用することにより、指定されたブレーク値 (移動時間または移動距離) の範囲内にあるエリアを取り囲む領域を切り出すことができます。

[ライブ交通量] オプションは、現在時刻を出発時間として使用します。移動の走行速度は、リアルタイムの速度、履歴速度、および天気などの現在の事象を使用して予測されます。

曜日と時刻の一般的な交通量を使用している場合は、1 週間全体の 5 分間隔の履歴速度の平均値に基づいて移動速度が算出されます。選択した時間は、データが存在するタイム ゾーンの現地時間に対応します。データが 2 つ以上のタイム ゾーン内にある場合、到達圏は、両方のタイム ゾーンについて生成されます (たとえば、東部標準時の午前 8 時と太平洋標準時の午前 8 時)。データが 2 つ以上のタイム ゾーンに存在する場合、[複数エリアの重なり] パラメーターを [オーバーラップ] に設定する必要があります。

いずれかの交通量が使用される場合、[到達圏レイヤーの作成] ツールは、出発後の経過時間に基づいて変化する交通量を考慮します。

類似のツール

指定した時間または距離内に到達できるエリアを確認するには、[到達圏レイヤーの作成] を使用します。その他のツールは、類似した少し異なる問題を解決するのに効果的です。

Map Viewer解析ツール

道路ネットワークではなく直線距離を持つポイント、ライン、またはエリアの周辺のエリアを生成したい場合は、[バッファーの作成] を使用します。

入力レイヤーの指定された移動時間または距離内にあるフィーチャを集計したい場合は、[近接範囲内での集計] ツールを使用します。

移動モードに基づいて情報付加されたエリアを作成したい場合は、[レイヤーへの情報付加] ツールを使用します。

備考:

[レイヤーへの情報付加] ツールで移動モードを使用する場合は、交通量は利用できません。

ArcGIS Pro 解析ツール

[到達圏レイヤーの作成] ツールでは、ArcGIS Network Analyst エクステンション[到達圏の生成 (Generate Service Areas)] ツールまたは [到達圏] 解析によく似た機能が実行されます。