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レイヤーのマージ (Merge Layers)

[レイヤーのマージ (Merge Layers)] ツールのアイコン [レイヤーのマージ (Merge Layers)] ツールは、2 つのフィーチャ レイヤーを結合して、単一の出力レイヤーを作成します。このツールでは、両方のレイヤーが同じジオメトリ タイプ (テーブル、ポイント、ライン、ポリゴン) を持つ必要があります。一方のレイヤーが時間に対応している場合は、他方のレイヤーも時間に対応していて同じ時間タイプ (即時または間隔) を持つ必要があります。結果には、常に入力レイヤーのすべてのフィールドが含まれます。デフォルトでは、マージ レイヤーのすべてのフィールドが含められます。また、カスタム マージ ルールを指定して、結果のスキーマを定義することもできます。

ワークフロー図

[レイヤーのマージ (Merge Layers)] のワークフロー図

解析での使用 GeoAnalytics ツール

GeoAnalytics ツール を使用した解析は、複数の ArcGIS GeoAnalytics Server コンピューターやコアにまたがる分散型処理を使用して実施されます。GeoAnalytics ツールArcGIS Enterprise の標準的なフィーチャ解析ツールは、異なるパラメーターと機能を持ちます。これらの相違点については、「フィーチャ解析ツールの相違点」をご参照ください。

ロサンゼルス市は、ロサンゼルス川周辺の地域の再生を図るために、新しい公園の建設を予定しています。新しい公園は、ロサンゼルス川の周辺で、現存する公園と有毒廃棄物を排出する施設に近い場所を避けて建設する必要があります。新しい公園を建設できない除外区域を作成するには、[レイヤーのマージ] を使用して、現存する公園と有毒廃棄物を排出する施設の周辺のバッファーを 1 つのレイヤーにマージします。

使用上の注意

ジオメトリ タイプおよび時間タイプが同じである 2 つの入力レイヤーが必要です。

デフォルトでは、両方の入力レイヤーのすべてのフィールドが出力レイヤーにコピーされます。必要に応じて、[名前の変更][削除]、および [一致] 操作を使用して、マージ レイヤーのフィールドを変更できます。

演算説明

名前の変更

フィールド名を変更して、出力レイヤーに追加します。新しい名前を指定できるテキスト ボックスが表示されます。

ユーザーは、それぞれが COUNT と呼ばれるフィールドを含んでいる 2 つのレイヤーをマージする必要があります。1 つのレイヤー内のこのフィールドは、個人の数を表しますが、もう 1 つのレイヤー内のこのフィールドは、家族の数を表します。2 つの COUNT フィールドは、一致するフィールド名を持っているため、デフォルトでマージされます。[名前の変更] を使用して、マージ レイヤー内のフィールドの名前を MERGE_COUNT に変更して、結果レイヤー内の 2 つのフィールドを別々に保つことができます。

削除

フィールドを出力レイヤーから削除します。

ユーザーは 2 つのレイヤーをマージする必要がありますが、OBJECTID などのマージ レイヤー内の一部のフィールドを維持したくありません。[削除] を使用して、それらのフィールドが結果レイヤーに書き込まれるのを防ぎ、対象のフィールドのみを保持することができます。

一致

フィールド名をマージ先レイヤーのフィールド名と同じ名前にします。マージされるレイヤーのフィールドの値は、一致させる出力フィールドにコピーされます。

ユーザーは、調査結果の 2 つのテーブル レイヤーをマージする必要があります。入力レイヤーは、調査の参加者の名前を格納する Name というフィールドを含んでいます。マージ レイヤー内の同等のフィールドの名前は、Participant です。[一致] を使用してこれらのフィールドが同等であることを示すと、これらの 2 つのフィールドが、結果レイヤー内で Name という単一のフィールドにマージされます。

制限事項

  • マージ レイヤーのフィーチャのジオメトリ タイプおよび時間タイプは、入力レイヤーのフィーチャと同じである必要があります。

ArcGIS API for Python の例

[レイヤーのマージ (Merge Layers)] ツールは ArcGIS API for Python で使用できます。

この例では、2 つの州の国勢調査区を 1 つの出力レイヤーにマージします。


# Import the required ArcGIS API for Python modules
import arcgis
from arcgis.gis import GIS
# Connect to your ArcGIS Enterprise portal and check that GeoAnalytics is supported
portal = GIS("https://myportal.domain.com/portal", "gis_publisher", "my_password", verify_cert=False)
if not portal.geoanalytics.is_supported():
    print("Quitting, GeoAnalytics is not supported")
    exit(1)   
# Find the big data file share dataset you're interested in using for analysis
search_result = portal.content.search("", "Big Data File Share")
# Look through search results for a big data file share with the matching name
bd_file = next(x for x in search_result if x.title == "bigDataFileShares_CensusBlocks")
# Look through the big data file share for IllinoisBlocks and WisconsinBlocks
il_block = next(x for x in bd_file.layers if x.properties.name == "IllinoisBlocks")
wi_block = next(x for x in bd_file.layers if x.properties.name == "WisconsinBlocks")
# Define merge attributes so that the field "State_Code" is matched to the field "statecode"
merge_info = [{"mergeLayerField" : "State_Code", "mergeType" : "Match", "mergeValue" : "statecode"}]
# Run the tool Merge Layers
merge_result = arcgis.geoanalytics.manage_data.merge_layers(input_layer = il_block, 
                                                            merge_layer = wi_block,
                                                            merge_attributes = merge_info,
                                                            output_name = "IL_WI_Census_Blocks")
# Visualize the tool results if you are running Python in a Jupyter Notebook
processed_map = portal.map()
processed_map.add_layer(merge_result)
processed_map

類似のツール

ArcGIS GeoAnalytics Server の [レイヤーのマージ (Merge Layers)] ツールを使用して、 2 つのフィーチャ レイヤーを新しい出力レイヤーに結合します。その他のツールは、類似した少し異なる問題を解決するのに効果的です。

Map Viewer解析ツール

ArcGIS GeoAnalytics Server[データのアペンド] ツールを使用して、新しい出力レイヤーを作成しないで、データをフィーチャ レイヤーに追加します。

ArcGIS GeoAnalytics Server[データ ストアにコピー (Copy To Data Store)] ツールを使用して、データを選択してポータルの新しいフィーチャ レイヤーにコピーします。

ArcGIS GeoAnalytics Server[フィールド演算] ツールを使用して、新しいフィールドまたは既存のフィールドのフィーチャの値を計算します。

ArcGIS Desktop 解析ツール

ArcGIS Pro からこのツールを実行するには、アクティブなポータルが Enterprise 10.7 以降である必要があります。GeoAnalytics フィーチャ解析を実行できる権限を持つアカウントでサイン インする必要があります。

ArcGIS Pro[マージ (Merge)] ジオプロセシング ツールを使用して同様の追加操作を実行します。