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アイテムの共有

デフォルトでは、ポータルに追加または公開したコンテンツには、追加したユーザーだけがアクセスできます。ユーザーのマップ、アプリ、およびデータを他のユーザーが使用することはできません。たとえば、これらのコンテンツは検索結果に表示されず、どのグループにも属しません。共有権限によっては、アイテムを他のユーザーと共有できます。アイテムの共有には、複数のオプションがあります。

  • すべてのユーザー - すべてのユーザーと共有すると、アイテムはパブリックになります。ポータル Web サイトにアクセスできるユーザーは誰でも、そのアイテムを見つけて使用することができ、グループの所有者はそのアイテムをグループ コンテンツに含めることができます。
  • ポータル - ポータルのメンバーだけがアイテムにアクセスできるようにするには、アイテムをポータルだけで共有します。
  • グループ - グループのメンバーである場合、アイテムをそのグループで共有できます。特定のグループと共有すると、対象を絞った少数のユーザーにアクセスを制限できます。
  • すべてのユーザーおよびグループ - 主題コンテンツを一部のユーザーと共有するか、自分のコンテンツをアイテムのコレクションとして整理する一方で、すべてのユーザーが自分のアイテムにアクセスできるようにもしたい場合は、アイテムをグループおよびすべてのユーザーと共有することができます。この方法は、特に集中的に行うグループ作業に適しており、共同で作業したり相互に利用できる特定のコンテンツのリストをすべてのメンバーが表示できるというメリットがあります。たとえば、消防局で火災マップを作成する場合、一般ユーザーにはそのマップを検索して表示できるようにする一方で、消防局のグループ内のメンバーには独自の現地版マップを作成するために、そのマップをテンプレートとして使用できるようにします。
  • グループとポータルまたはすべてのユーザー - アイテムを多くのユーザー (すべてのユーザーまたはポータル) と共有すると同時に、特定グループとも共有できます。この設定により、特定のグループと特別に関連するアイテムとして分類しながら、組織サイト内の他のユーザーはアイテムを引き続き利用できるようになります。

また、所有していないパブリック アイテムを、リンクや電子メールを介して共有することもできます。ユーザーがグループの所有者である場合は、パブリック アイテムを自分のグループと共有できます。次のセクションでは、アイテムの共有方法について説明します。

ポータルでのアイテムの共有

ポータルの組織サイトのメンバーは誰でもアイテムにアクセスできる一方で、ポータルのメンバーでないユーザーはアイテムにアクセスできないようにするには、アイテムをポータルで共有します。

  1. サイン インしていることと、コンテンツをポータルと共有する権限を持っていることを確認します。
  2. [コンテンツ][マイ コンテンツ] を開きます。
  3. 共有するアイテムのタイトルの横にあるチェックボックスをオンにします。

    複数のタイトルをオンにして複数のアイテムを同時に共有することも、[タイトル] の横にあるチェックボックスをオンにしてフォルダー内のすべてのアイテムを同時に共有することもできます。

  4. [共有] ボタンをクリックします。
  5. [共有] ウィンドウが表示されます。ポータルの名前の横にあるボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

グループとのアイテムの共有

適切な権限がある場合は、所属している 1 つまたは複数のグループでのみアイテムを共有することで、そのアイテムをセミプライベートの状態にしておくことができます。アイテムをグループと共有すると、グループの他のメンバーがそのアイテムにアクセスできるようになります。自分が所有しているアイテムを共有するだけでなく、組織のメンバーが所有しており、パブリックまたは組織で共有されているアイテムを共有することもできます。

アイテム更新機能を有効化して作成されたグループを使用すると、そのグループのすべてのメンバーが、グループで共有されたアイテムを更新できます。更新には、アイテム詳細の変更やコンテンツの更新などがあります。ただし、アイテムの所有者またはポータル管理者のみ、アイテムに対して、削除、共有、移動、所有者の変更、削除の防止の変更、公開、アプリの登録、ホスト フィーチャ レイヤー内のデータの上書き、およびホスト タイル レイヤー内のタイルの管理の操作を実行できます (すべてのアイテム タイプに、すべてのアクションを適用できるわけではありません)。

備考:

現段階で、アイテムの更新機能は、アイテム詳細とマップ、Web アプリ テンプレート、およびシーンのコンテンツでの使用を対象としています。現在、大半の ArcGIS アプリは、アイテムの更新機能をサポートしていません。この機能が特定の ArcGIS アプリでサポートされているかどうかを確認するには、アプリのドキュメントをご参照ください。

ヒント:

一般的な共有の例として、すべてのユーザーを対象にレイヤーに対する編集を有効化せずに、一般ユーザーに表示されるホスト フィーチャ レイヤーを編集者のチームが編集できるようにする場合があります。ArcGIS Enterprise ポータルはフィーチャ レイヤー ビューをサポートしているため、このようなシナリオでホスト フィーチャ レイヤーに対するアクセス権限を管理する方法として推奨されるのは、ホスト フィーチャ レイヤーからフィーチャ レイヤー ビューを作成することです。この方法では、読み取り専用ビューを組織で共有し、編集可能なホスト フィーチャ レイヤーを編集者のグループでのみ共有することができます。

グループの他のメンバーが共有アイテムを更新できるようにすると役立つ場合が多数あります。たとえば、この機能が有効である場合、交代制の作業員のチームが重要な Web マップの更新 (レイヤーの追加/削除、シンボルの変更、マップの説明の更新など) を行う際に責任の分担が容易になります。別の一般的な例として、すべてのユーザーを対象にレイヤーに対する編集を有効化せずに、一般ユーザーに表示されるホスト フィーチャ レイヤーを編集者のチームが編集できるようにする場合があります。

ヒント:

ホスト フィーチャ レイヤーを編集するには、レイヤーのアイテム ページを開き、[開く] > [編集のフルコントロールを使用してレイヤーを新しいマップに追加] の順に選択します。

  1. サイン インしていることと、コンテンツをグループと共有する権限を持っていることを確認します。
  2. [コンテンツ][マイ コンテンツ] を開きます。
  3. 共有するアイテムのタイトルの横にあるチェックボックスをオンにします。

    複数のタイトルをオンにして複数のアイテムを同時に共有することも、[タイトル] の横にあるチェックボックスをオンにしてフォルダー内のすべてのアイテムを同時に共有することもできます。

  4. [共有] をクリックします。

    アイテムの更新機能が有効化されている 1 つ以上のグループのメンバーである場合は、[アクセス] オプションと [アクセスおよび更新機能] オプションの両方が表示されます。それ以外の場合は、[アクセス] オプションのみが表示されます。

    • [アクセス] をクリックすると、アイテムの更新機能が有効化されていないグループのリストが表示されます。このオプションを選択した場合、他のグループ メンバーは、共有されたアイテムにアクセスできます。
    • 使用可能な場合、[アクセスおよび更新機能] をクリックすると、アイテムの更新機能が有効化されているグループのリストが表示されます。このオプションを選択した場合、グループ メンバーは、共有されたアイテムを更新できます。
  5. 表示されるポップアップで、アイテムを共有する 1 つまたは複数のグループの横にあるチェックボックスをオンにします。
    備考:

    前のステップで [アクセス] を選択した場合は、アイテムの更新機能を持たないように作成されたグループだけがリストに表示されます。前のステップで [アクセスおよび更新機能] を選択した場合は、アイテムの更新機能を持つように作成されたグループだけがリストに表示されます。

すべてのユーザーとのアイテムの共有

すべてのユーザーとアイテムを共有すると、そのアイテムはポータル Web サイトにアクセスできる誰もが利用できるようになります。グループの所有者またはマネージャーは、パブリックまたはポータルで共有されているアイテムをそのグループに追加することもできます。マップをリンクするか、Web サイトに埋め込む場合は、そのマップがすべての人と共有されている状態であることを確認します。

  1. サイン インしていることと、コンテンツをパブリックと共有する権限を持っていることを確認します。
  2. [コンテンツ][マイ コンテンツ] を開きます。
  3. 共有するアイテムのタイトルの横にあるチェックボックスをオンにします。

    複数のタイトルをオンにして複数のアイテムを同時に共有することも、[タイトル] の横にあるチェックボックスをオンにしてフォルダー内のすべてのアイテムを同時に共有することもできます。

  4. [共有] をクリックし、表示されるポップアップで [すべての人に公開 (パブリック)] のチェックボックスをオンにします。

ポータルおよびグループでのアイテムの共有

組織のメンバーだけがアイテムにアクセスできるようにし、また、特定のグループのコンテンツをハイライト表示する場合は、アイテムをポータルおよびグループで共有します。たとえば、保険会社のリスク管理アナリストの場合、作成したアイテムを組織サイトのすべてのメンバーと共有する必要がありますが、メンバー以外のユーザーはアクセスできないようにする必要があります。また、他のリスク管理アナリストから構成されるグループとアイテムを共有して、そのメンバーがアイテムを簡単に検索できるようにすると便利です。

パブリック アイテムの共有

自分が所有するパブリック アイテムおよび Web サイトで見つけた他のユーザーのパブリック アイテムを共有することができます。たとえば、パブリック マップは、リンクを電子メールで送信したり、アイテムを Web サイトやブログに埋め込んだりして共有することができます。パブリックまたはポータルで共有されているベースマップ、アプリ、その他のアイテムを、所有しているグループで共有することもできます。