ArcGIS Enterprise ポータルの便利な機能として、住所や場所名をマップ上のポイントに変換できます。
ポータル ロケーター サービスの追加
ポータルで住所をマップ上のポイントに変換するには、ポータルにロケーター サービスを追加し、[ユーティリティ サービス] として構成する必要があります。[Esri World Batch Geocoder] を構成して使用することもできますが、バッチ ジオコーディングを行う場合はクレジットが必要になります。また、ポータルのフェデレーション サーバーのいずれかに独自のロケーター (ジオコード) サービスを公開することもできます。
[Esri World Batch Geocoder] は、ユーザーがロケーター ビューを作成できるよう構成する必要があります。[Esri World Batch Geocoder] ジオコード サービスが削除されると、ロケーター ビューは機能しなくなります。ArcGIS Online ロケーター サービスを構成してから ArcGIS Enterprise 10.8.1 にアップグレードした場合、Geocode ArcGIS Online ユーティリティ サービスをいったん無効にし、改めて有効にしなければ、ロケーター ビューは使えません。
ポータル内のロケーターを、ジオコーディングが有効であるよう設定する手順については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。独自のサービスの構成については、次のセクションをご参照ください。
ArcGIS Pro での独自のロケーター サービスの構成
- ArcGIS Pro ヘルプの 「住所ロケーターの作成」にある手順に従って、データからロケーターを作成します。
- 次の手順に従って、ジオコード サービスを ArcGIS Pro に公開します。
- このサービスをポータルのロケーターとして設定します。[組織] > [設定] > [ユーティリティ サービス] の順に移動します。
ArcMap での独自のロケーター サービスの構成
ユーザーがMap Viewerで検索を行う際に、住所または地名が自動入力されるようにする場合は、ロケーター サービスの [自動入力] 機能を有効にします。
- ArcMap ヘルプの「住所ロケーターの作成」にある手順に従って、データからロケーターを作成します。Map Viewerで自動入力を使用する場合は、ロケーターを作成するときに、[住所ロケーターの作成 (Create Address Locator)] ツールで [自動入力] オプションをオンにします。
- ロケーターをサービスとして公開するには、ArcMapまたは ArcCatalog のカタログ ツリーのロケーターを右クリックして、[サービスとして共有] をクリックします。
サービスの公開の詳細については、ArcGIS Server ヘルプの「サービスの公開方法」をご参照ください。
- このサービスをポータルのロケーターとして設定します。[組織] > [設定] > [ユーティリティ サービス] の順に移動します。
ArcGIS Enterprise 向けの Esri World Batch Geocoder の構成
- 管理者としてポータルにログインします。
- [組織][設定][ArcGIS Online] の順に移動します。
- [ジオコード] チェックボックスをオンにして、ArcGIS Online のユーザー名とパスワードを入力します。このポータルで [Esri World Batch Geocoder] がバッチ ジオコーディングに使用されている場合は常に、このダイアログ ボックスに入力されたユーザーの認証情報からクレジットが差し引かれます。
- [構成] をクリックします。