Web アプリは、マップまたはシーン内の情報を共有したり、アイテムおよび共有グループの関連情報を表示したりするのに有効な方法です。Web アプリでは、マップまたはシーンに重点を置くユーザー インターフェイスを特定の目的、メッセージ、利用者向けにカスタマイズできます。たとえば、マップを効果的に表示したいだけであれば、アプリには基本的ないくつかのナビゲーション ツールしか必要ありません。これに対して、一般ユーザーからのフィードバックを収集するためにマップを使用する場合は、専門的なデータ編集ツールや情報の入力方法についての指示が必要になります。
マップまたはシーンから作成された Web アプリの場合、作成者がマップまたはシーンの範囲、レイヤー、説明などに加えた変更はすべて、Web アプリに反映されます。組織内のすべてのユーザーが使用可能なマップまたはシーンをプライベートにした (または削除した) 場合、そのマップまたはシーンはアプリに表示されなくなります。
グループから作成された Web アプリの場合、グループまたはグループ内のアイテムに対するすべての変更が、アプリに反映されます。パブリックに設定されているアイテムまたはグループで共有されているアイテムがプライベートに設定されるか削除された場合、そのアイテムはアプリに表示されなくなります。
登録者のコンテンツを含むアプリをパブリックに共有
アプリはマップ内の情報を共有する効果的な手段であり、アプリをパブリックに共有すると、自分のメッセージを広範囲に届けることが可能になります。アプリ内にあるマップに ArcGIS Living Atlas of the World のコンテンツが含まれている場合は、アプリからそのコンテンツにアクセスするための認証情報が必要となることがあります。Living Atlas のほとんどのコンテンツは、誰でも無償で閲覧することができます。ただし、登録者のコンテンツと呼ばれているレイヤー、ツール、およびサービスのサブセットにアクセスするには、ArcGIS Online 組織アカウントが必要となります。 登録者のコンテンツには、Landsat 8 画像分析レイヤーと地形分析レイヤーが含まれています。プレミアム コンテンツは、アクセスするための ArcGIS Online 組織アカウントが必要となる登録者のコンテンツの一種であり、クレジットを消費します。 プレミアム コンテンツには、人口統計マップ、ジオコーディング ツール、および解析ツールが含まれています。
登録者のコンテンツを含むアプリをパブリックに共有する場合は、ArcGIS Online 組織向けプランからコンテンツにアクセスできるようにそのアプリを構成します。このオプション設定は、ArcGIS Configurable Apps に組み込まれており、ArcGIS Online 組織アカウントを必要とするレイヤーとクレジットを消費するレイヤーを示します。ArcGIS Web AppBuilder の場合、この設定は [属性] タブから利用できます。アクセスできるように設定すると、ユーザーは自分の ArcGIS Online 組織アカウントがなくても、アプリ内のレイヤーにアクセス可能になります。ユーザーがアプリの構成時に指定したアカウント情報がアプリに保存されるからです。ArcGIS Online 組織にログインすることで、使用量を追跡し、いつでも共有を無効にすることができます。
メモ:
ユーザーがアプリ内の ArcGIS Online プレミアム コンテンツにアクセスして消費したクレジットはすべて、ユーザーの ArcGIS Online アカウントに課金されます。アプリのユーザーが消費したクレジットを組織に課金させたくない場合は、組織向けプランからアクセスできるプレミアム レイヤーをすべて無効にする必要があります。これにより、ユーザーはクレジットを消費する際に、自分の ArcGIS Online 認証情報を提示しなければなりません。ただし、この場合には、プレミアム コンテンツと使用可能なクレジットにアクセスする権限のある ArcGIS Online 組織アカウントを所有しているユーザーしか、アプリにアクセスできなくなります。パブリック アプリの場合は、マップからすべてのプレミアム コンテンツを削除するか、ArcGIS Online アカウントにクレジット コストが発生するようにアプリを構成する必要があります。
登録者のコンテンツを含むテンプレートをパブリックに共有するには、次の手順を実行します。
- Web アプリの [サブスクリプション コンテンツ] を構成します。
[サブスクリプション コンテンツ] 設定が構成ウィンドウの上部に表示され、アプリに含まれる ArcGIS Online 登録者のコンテンツとプレミアム コンテンツが一覧表示されます。プレミアム コンテンツは、 アイコン付きで表示され、ArcGIS Online クレジットを消費するレイヤーを示します。
- 最初にConfigurable Apps テンプレートから Web アプリを作成するときには、自動的に構成ページが開きます。
- アプリをすでに作成している場合は、アイテム詳細にある [アプリの構成] をクリックして、構成ページを開きます。
- すべてのレイヤーをオンにして、ArcGIS Online 組織向けプランからアプリに完全にアクセスできるようにします。必ず変更内容を保存してください。
ヒント:
一部のレイヤーをオフのままにすると、ユーザーに ArcGIS Online 認証情報の提示が求められます。これは、パブリック アプリに適したオプションではありません。この場合は、マップから登録者またはプレミアム レイヤーを削除することを検討してください。
- アプリをすべてのユーザー (パブリック) と共有します。
- この設定が正常に動作するかどうかをテストするには、組織からサイン アウトした後に、アプリを開きます。サイン インするよう求められないはずです。
- ArcGIS Online 登録者のコンテンツを有効にした後で、ArcGIS Online アカウントからその登録者のコンテンツにアクセスできないようにするには、アプリのアイテム詳細を開き、[アプリの構成] をクリックして、[サブスクリプション コンテンツ] セクションに含まれるレイヤーをオフにします。必ず変更内容を保存してください。